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【インタビュー】東京女子流 旅立ちのターニングポイントへ贈る 等身大の言葉で綴った卒業ソングが完成

【インタビュー】東京女子流 旅立ちのターニングポイントへ贈る 等身大の言葉で綴った卒業ソングが完成

 

今年に入り「アーティスト宣言」をして話題となった東京女子流が、2015年第一弾シングル「Stay with me」をリリースした。メンバーの山邊未夢が初めて作詞を担当した今作は、この季節にぴったりな“卒業”がテーマ。「別れは前へ進む第一歩」というポジティブな想いと、等身大の彼女達の気持ちが込められた、風景が思い浮かぶせつない卒業ソングに仕上がっている。今回は、山邊未夢、中江友梨、庄司芽生の3人に、楽曲のことや卒業にまつわる思い出、アイドルという枠を飛び出して新たな道へ進む決意をしたこれからの東京女子流について語ってもらった。

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■聴く人を泣かせたい!普段伝えられない本音を歌詞に詰め込みました

──18thシングル「Stay with me」をリリースされますが、作詞を山邊さんが担当されているということで。

山邊未夢 タイトルも歌詞も1人で書くのは初めてだったので、本当に大丈夫かなっていう不安な気持ちはありましたが、納得がいく歌詞が書けたと思います。最初はテーマを決めていなかったのですが、私は今年の3月で高校を卒業するので、一番身近に迫っている「卒業」をテーマにしようと思いました。大切な人と本当はお別れしたくないけれど、これは前に進むための第一歩だよという前向きな歌詞にしました。

中江友梨 歌詞を書くのってすごく挑戦だと思うし、難しいだろうなと思っていたんですけど、聴いてみてすごく感動しました。特にDメロ全体の雰囲気がすごくグっときて。<大好きな君の手>とか<歩き出す>とか、風景が浮かんで来て、なんかすごく切なくなりました。

山邊 そこは泣かせるポイントとして考えてみました(笑)。一番は2人がまだ一緒にいる情景、2番はこれまでの2人の思い出を振り返るせつない気持ちを表現してみました。Dメロの前半では悲しい姿をあまり相手に見せたくなくて、結構あっさりお別れするんです。でも、そのあとの最後の2行に、本当は一緒にいたくて離れるのが寂しいっていう本音の気持ちをギュっと詰め込みました。ここで誰かの涙をこぼしたい!と思って(笑)。

庄司芽生 未夢って普段は元気で明るいところしか見たことがないから、どんな感じの歌詞になるんだろう?と思っていたんですけど、完成した歌詞を見て、これは本当に未夢が書いたんだなと思って感動しました。私は高校2年生で、入学したときから未夢と同じ高校で、学校での生活を見ていたから、<朝8時の改札>で待ってたなぁとか(笑)。当てはまるところがすごく多かったです。

山邊 やっぱり、実体験を元に書いたほうが共感してもらえるんじゃないかなと思いました。それで<朝8時の改札>とか<長い坂道>とか、普段から誰もが目にしている景色をたくさん入れながら、難しい言葉を使わずに等身大の私の言葉を詰め込んでみました。

庄司 この曲は、普段は伝えられていない未夢の想いがたくさん詰まっているので、ファンの方には未夢の新たな一面が見えるんじゃないかなって思います。

■卒業といえばサプライズ!?涙なくして語れない想い出ばかり

──先程おっしゃった通り、今作のテーマは「卒業」なわけですけど、中江さんは、以前の取材で地元の友達から貰ったメッセージボードについてのお話をされていましたよね。

中江 そうでした!高校1年のときは地元の学校に通っていて、2年のときに上京してきたんですけど、地元の学校の最後の日に担任の先生も辞めるっていう話を聞いて、クラスみんなでサプライズをしようってことになって。私も最後の日ではあったんですけど、その先生が大好きだったのでサプライズの準備の時に、仲の良かった子たちと学校のいろんなところに写真を撮りに行ったんです。教室に戻って来たらクラッカーがパンパン!って鳴って、黒板を見たら「東京でも頑張ってね!」って書いてあって!先生も辞めるんですよね?って聞いたら、別に辞めないみたいで。

──じゃあ全部中江さんのためのサプライズだったってこと?

中江 そうなんです。それで寄せ書きがしてある分厚いアルバムとか、メッセージボードをもらって見送ってもらいました。

──それは感動しますね。

庄司 私は高校で上京してきたんですけど、中学の卒業式が終わったら、その日に東京へ出てこないといけなかったんです。みんなは式が終わったあとにパーティーするっていうのを聞いていたから、いいなぁって思いながら家に帰って荷造りをしてました(笑)。それで、はぁ……ってなりながら駅に行ったら、みんなが待っててくれてたんです!まさか来てくれるとは思っていなかったのですごく嬉しくて。わざわざ改札の中まで来てくれて、家族とクラスのみんなに見送られながら、新幹線に乗って東京に出てきました。

──ドラマみたいだなぁ……。

庄司 しかも、新幹線が走ると同時に、みんなも一緒に走ってきてくれて(笑)。

山邊 本当にドラマでよく見るやつだ(笑)。

庄司 あの経験は一生忘れられないですね。

■ 不安もあるけど、新しい東京女子流を発信していくのは楽しみ!

──そして、先日話題になった「アーティスト宣言」ですが、個人的にはすごくカッコいいなと思ったんですけど、そうじゃない批判的な意見もあったんですか?

山邊 「おんなじキモチ」をしばらく封印するっていうことに対して、えっ?と思った方は多かったみたいですね。

庄司 いろんな意見が出るのを覚悟して今回発表させていただいたので、反対の意見があったとしても落ち込むわけじゃなく、その人達を見返すっていうのとはちょっと違うんですけど、やっぱり今後東京女子流のパフォーマンスで魅了させていきたいですし、そこは受け止めていきたいなと思っています。

中江 宣言してしまったからには、厳しい目もあると思います。今以上に実力が試されていく世界だと思うので、やっぱり不安なところもありますが、改めて新・東京女子流としての第一歩を踏み出せるということは、すごく楽しみでもあります。

庄司 だから、今後の東京女子流は自分達次第だと思っています。自分達が言ったことをどこまで実現出来るのか?っていう。本当に自分達との戦いだと思いますので、そこは負けずにこれからも5人で力を合わせてやっていきたいです。

山邊 新しい東京女子流サウンドで盛り上がることが出来る楽曲を作っていきたいと思いますし、今まで以上に5人で考えていくからこそ、今よりも出来ることの幅が広がるんじゃないかなと楽しみに思っています。ここから改めていろんなものを発信していけることを考えるとすごく楽しみですし、どうなっていくんだろう…と思っている人達には特に楽しみに待っていてもらいたいです!

文/山口哲生

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