三菱地所レジデンス、仙台市「梅田町復興公営住宅」竣工・3/11引渡し

　

　

　三菱地所レジデンス（株）は、仙台市「梅田町復興公営住宅」（総戸数66戸）を竣工し、3月11日（水）、仙台市に引渡した。同公営住宅は、16事業ある仙台市復興公営住宅公募買取事業のうち2棟目、仙台市青葉区では1棟目となる竣工・引き渡しとなる。

　同事業では、仙台市青葉区梅田町に鉄筋コンクリート造地上10階建の防災性の高い共同住宅を建設。2011年3月11日に発生した東日本大震災により住居を失い、自力での住宅再建が困難な被災者が、低廉な家賃で入居できる復興公営住宅を仙台市が整備する計画の一環。

　仙台市では、復興公営住宅を約3,200戸供給する目標を定めているが、復興公営住宅には仙台市が直接整備するものと、早期供給を図るため民間企業等が有する土地や技術力を活用して、建物計画を公募し、選考により決定した物件を買い取ることにより供給されるものがある。同事業は後者。

　防災力・省エネルギー・低炭素化に配慮する建物とするだけでなく、様々な地域に居住していた被災者が入居することから、入居者のコミュニティと周辺地域の既存コミュニティの円滑な融合を図るため、集会所を1階に配置。集会所へのアプローチは住居へのアプローチと分けることで周辺住民も利用しやすい計画とした。また、1階および6階に防災倉庫を設置し、災害時の仮設トイレとして使用できるマンホールトイレや、炊き出しを行えるかまどベンチなどを備える。

　「梅田町復興公営住宅」外観。画像：三菱地所レジデンス

　【「梅田町復興公営住宅」概要】
　●所在地：宮城県仙台市青葉区梅田町1-20（住居表示）
　●交通：JR仙山線「東照宮」駅徒歩8分、地下鉄南北線「北四番丁」駅徒歩18分
　●敷地面積：2,129.23平米
　●延床面積：4,697.23平米
　●構造・規模：鉄筋コンクリート造・地上10階建
　●用途：共同住宅
　●総戸数：66戸
　●間取り：2K・3K・4K・4DK・車椅子対応住戸（2DK）
　●面積帯：35.72平米～75.20平米
　●建築主：三菱地所レジデンス（株）
　●施工者：清水建設（株）、阿部建設（株）共同企業体
　●設計・監理：（株）創建設計
　●着工：2014年1月20日
　●市宛引渡：2015年3月11日

■ニュースリンク先
　http://www.mec-r.com/news/2015_0311.pdf