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元カレ・元カノとも遊んでた“姉弟”の俳優夫婦とは〈週刊朝日〉
トレンディードラマで人気者となった田中美奈子さんと、最近“イクメン”として話題の俳優・岡田太郎さんの夫婦。もともとご近所同士、家族ぐるみのお付き合いだった二人が結婚するまでの変遷とは?
夫「僕の実家は商店街の理容店なんです。で、うちから50メートルくらいのところに彼女が引っ越してきたんですよ」
妻「私が25歳のときですね」
夫「でも僕は1994年から4年間、アメリカに留学していたので、最初はまったく知らなかったんです。僕がアメリカに行っている間に、まずうちの姉と彼女が仲良くなって、それからずっと家族ぐるみの付き合いをしていたらしくて」
妻「そもそも私のこともあまり知らなかったし、ドラマで全盛期のころも知らないんだよね」
夫「そう。それで僕が98年に日本に帰ってきたとき、姉に『これがウワサの太郎』みたいな感じで紹介された」
妻「金髪だったよね? 髪を長くしてひとつに縛ってた」
夫「うん、そうだった」
妻「私は『お父さんとイメージが全然違うなあ』が第一印象。彼のお父さんはきちんとしたイメージの人だから、『ああ、ウワサの息子が帰ってきたか。好きなことやって遊んできたんだろうな〜』って」
夫「ハハハ。僕も女優さんと聞いて『きれいな人だな』とは思いましたけど、本当に家族ぐるみで仲が良かったので、最初から完全に“お姉ちゃん”と“弟”の関係だったんです」
妻「7歳下だしね。私はもともと一人っ子ですが、母が再婚して連れ子の弟ができたんです。その弟と彼は1歳しか違わない。だから感覚的には完全に弟ですよ。異性という目では一切見ていなかったですね。私は太郎君が付き合っていたガールフレンドと一緒に遊んでいたし、太郎君も私のボーイフレンドと一緒に普通に遊んでいた」
夫「でもたぶん、僕は彼女のことをどこかで『こういう女性がいいな』と、理想みたいに思っていたのかもしれない。ガールフレンドを彼女に会わせていたのも『影響されればいいな』みたいなのがどこかにあったのかも、といまは思います」
――2007年、約8年間の“姉弟”関係を経て、夫はついに一歩を踏み出した。
夫「初めて二人でデートしたのは……結婚の半年くらい前だね」
妻「メールで彼が『今、彼氏いるんですか』って聞いてきたんですよ。『ん?』とは思いました。いままでそんなこと聞いてきたことなかったので」
夫「だんだん僕が彼女を、女性として見るようになっていったんだと思うんですよね」
(聞き手・中村千晶)
※週刊朝日 2015年3月13日号より抜粋