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千葉県がんセンター 腹腔鏡手術で死亡、第三者検証委が報告書案
千葉県がんセンターで腹腔鏡を使った手術でがん患者が相次いで死亡した問題で、第三者検証委員会が「診療の大半に何らかの問題があった」とする最終報告書案を公表しました。JNNの取材に遺族が胸中を明かしました。
「お父さんだけど、看護師さんから連絡が入って、明日10時前にお父さんの部屋に来てくれと。じゃあ切るよ」
留守電に残る男性の声。腹腔鏡を使った手術で死亡した58歳の男性が2008年11月、手術の前日に残したものです。男性は胃がんを患っていましたが、がんセンターが作成した診療計画書では、「順調に経過すると約2週間で退院」とされていました。しかし、手術の後の縫合が不十分で、男性は手術直後から痛みを訴え、翌日には再手術。その最中に心停止となり、意識が戻らぬまま、およそ5か月後に死亡しました。
「墓参りに行くたびに『お父さん、ごめんなさい、ごめんなさい』と謝っています」(死亡した男性の妻)
男性の遺族は、「腹腔鏡を使った手術のリスクや他の選択肢の説明はなかった」と話します。
「メリット、デメリットという話はなかった。最初からそれ(腹腔鏡手術)1点」(死亡した男性の息子)
「腹腔鏡だったら早めに回復するし、『手術の次の日には歩けますよ』と」(死亡した男性の妻)
この男性を手術した医師の技術について第三者検証委員会は、「腹腔鏡下手術を安全に実施できる水準に至っていなかった」などと問題点を指摘しました。
「どこか一つ道が違ったら、お父さんは生きていたんじゃないかと・・・」(死亡した男性の息子)
今回、検証の対象となったのは、この男性のケースを含め、「千葉県がんセンター」で腹腔鏡を使った手術を受け、その後死亡したがん患者の男女11人。最終報告書の案では、技量不足だった58歳の男性のケースの他にも、手術に問題があったケースや腹腔鏡を選択した判断に問題があったケースもあったと指摘。また、11人中8人は、技術力があるとされるベテラン医師が担当していましたが、「安全配慮が十分でなかったと考えられる」などとしました。
「(死亡した8人を担当した医師は)それなりの技術がありながら、(患者が)死亡している。日本の医療機関はほとんどそう。状況をみんなで共有していない」(第三者委の会見)
「こちらが一方的に苦しみが続くのは、こういう連鎖は、もう断ち切ってほしいですね」(死亡した男性の息子)
(30日18:39)