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香川の状況は楽観視できるものではない…今季前半戦をドイツ人記者が振り返る (1/3ページ) - サッカー - SANSPO.COM(サンスポ)
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日本代表MF香川真司は今夏、古巣のドルトムントへと戻った。だが、かつてのような栄光が、彼を待っていたわけではない。
果たして、何がうまくいかなかったのか。香川の今季前半戦を、『GOAL』ドイツ版の一員としてドルトムントを見てきたシュテファン・デリングが振り返った。
この夏にマンチェスターUからドルトムントに帰ってきた時、香川真司は救世主のように扱われた。だが、その輝きは、すぐに失われていった。
香川が再びジグナル・イドゥン・パークのピッチに立ったのは、9月13日のことだった。過去2年もユルゲン・クロップの下で仕事をしていないとは、到底思えないプレーぶりだった。フライブルクを相手に穴を開け、夢のようなパスを繰り出し、かなり苦しめていた。その成果を確かなものとしたのが、ゴールである。復帰戦を自らの得点で祝うのみならず、味方のゴールもお膳立てした。すべてが「いつものこと」であるように見えた。スタンドには「カガワシンジ」のチャントが鳴り響いていた。
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シーズン前半戦が終わった今では、違う結果に目を向けなければならない。香川はドルトムントでの大きな期待を満たすことができなかった、という事実だ。フライブルク戦での成果は、「例外」だった。まず欠けていたのは、必要最低限のコンディションだ。次に、プレーのフォームを欠いていた。期待の新戦力は、まさかのリーグ17位に沈むというドルトムントの今季前半戦の破滅を象徴する存在になった。
ここ数週間で指揮官が何度も繰り返し求めていたものが、香川には足りなかった。「頑強さ」である。戦う中で必要な「1対1での凶暴性」を備えた選手ではない。この事実が、アーティストたる香川をベンチに座らしめたのだ。試合に出たとしても、ほとんど存在感がなかった。今年最後の試合となったブレーメン戦でも、ドルトムントに勝ち点1をもたらすことになったかもしれない絶好機を逃していた。
今季前半戦が進む中でも、調子を取り戻すにはまだ長い時間がかかるであろうことがどんどんはっきりしてきた。昨季までの2年間で、このサムライはドルトムントとは異なるマンチェスターUのプレーに身を浸してきた。香川自身も以前と違うプレーをするようになったし、マンチェスターで「素晴らしい状況」に置かれたわけではなかった。それはクロップ監督も心得ていたことだ。
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また、ドルトムントも変わった。香川がともにプレーしていたロベルト・レヴァンドフスキも、夏にBミュンヘンへと移籍していた。すべてが相まって、2012年に香川がDFBポカール決勝を戦った時のドルトムントとは、少し違うチームになっていたのだ。
おかげで、小柄な日本代表選手は厳しい時間を強いられた。走るコースが分からず、前回在籍時のような仲間への重要なパスを配することができなくなっていた。「1対1で確実に勝てるのだから、守る側の選手にとっては簡単だ。攻撃する選手たちは、さらに苦しくなっているように見える」と、クロップは適応の難しさを説明していた。こうして現在のところ、いつもの様子には見えないチームの中で、香川は国外仕様の体でプレーしている。
香川も自身の弱さを自覚しており、さらに懸命に働こうとしている。しかし、彼にはそう多くの時間があるわけではない。チームメイトたちがシーズン後半戦に向けて冬季キャンプに励んでいる間、香川は日本代表としてアジアカップに臨むからだ。チームにおける彼の状況は、楽観視できるものではない。(Goal.com)