＜大手生保＞女性役員登用相次ぐ 組織活性化狙い

　

　大手生保で女性の役員登用が相次いでいる。日本生命保険は４日、尾田久美子お客様サービス副本部長兼サービス業務教育部長（６０）と山内千鶴サービス企画部担当部長（５８）が２５日付で執行役員に就くと発表した。
　
　　同社では２００７年に誕生した初の女性執行役員が１２年３月に退任した後、女性役員はいなかった。尾田氏は女性初の支社次長などを歴任、山内氏は社内の女性活躍を推進してきた。３年ぶりの女性執行役員登用で、組織活性化につなげる。
　
　　明治安田生命も４月１日付で松村里美・成田支社長（５３）を執行役立川支社長に昇格させ、同社で生え抜きとして初の女性役員となる。第一生命保険も先月、社外取締役を除き初めてとなる女性役員の就任を発表している。
　
　　安倍晋三政権は成長戦略の一つに「女性の活躍推進」を挙げ、２０年までに指導的立場に占める女性の割合を３割にすることを目指している。女性職員が多い生保業界では、住友生命が２０年度末に女性管理職の割合を３３％（１４年４月は２９％）に高める目標を掲げるなど、各社が女性の登用推進を打ち出している。