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2人の「三十六景」一堂に
江戸の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)と、北斎に影響を受けたフランスの版画家アンリ・リヴィエール(1864~1951年)の作品を紹介する「北斎とリヴィエール―二つの三十六景と北斎漫画―」(読売新聞社など後援)が18日、四日市市立博物館で始まった。
幕末から明治にかけて、日本の浮世絵はジャポニスム(日本趣味)の象徴として欧米の美術に大きな影響を与え、リヴィエールも北斎の「冨嶽三十六景」に魅せられて「エッフェル塔三十六景」を制作した。同展では、2人の「三十六景」作品を一堂に展示している。
また、人物、風俗、動植物、妖怪などを描いた「北斎漫画」約130点、版木約40点も紹介する。同館の田中伸一学芸員は「浮世絵の芸術性の高さを感じ取ってほしい」と話している。
5月31日まで(月曜休館、5月4日は開館)。料金は一般700円、高校・大学生500円、中学生以下無料。問い合わせは同館(059・355・2700)。
河内コミッショナー 1部参入「チーム力十分」
富山グラウジーズの新リーグ「1部」参入を巡る動きについて、TKbjリーグの河内敏光コミッショナーが18日、試合の行われた富山市総合体育館を訪れ、意見を述べた。試合前、会場で報道陣の取材に応じたもので、富山の1部参入について「今季は上位の岩手や秋田に連勝しつつ下位チームとの試合で取りこぼしていて波はあるものの、チーム力や経営力は十分」と話した。
また、1部参入の要件となる5000人収容できるホームアリーナの確保について、河内コミッショナーは、県内で唯一の対象となる同体育館を「駅からアクセスもよく、会場が常に8、9割埋まれば選手と観客が一体となって良い雰囲気になる。新リーグになっても見劣りしない会場だ」と述べた。
グラウジーズ ワーナー躍動、福島撃破
◆36得点27リバウンド きょうホーム最終戦
プロバスケットボール・TKbjリーグの富山グラウジーズは18日、富山市総合体育館で福島ファイヤーボンズと対戦し、88―73で勝利した。富山の通算成績は33勝16敗で、東地区全12チーム中5位のまま。来場者は2015人だった。
富山は第1クオーターでワーナーが8得点するなど好調なスタートを切ったが、第2クオーターで失速。攻撃時にボールを奪われる「ターンオーバー」やファウルで相手に好機を与える場面が目立ち、前半を終えて富山のリードは3点となった。
ところが後半、富山は相手を引き離しにかかる。計30のリバウンドでボールをキープすると、ワーナーがゴール下でパスを受けて着実に得点を重ねた。試合後、ボブ・ナッシュヘッドコーチは「守備を意識して充実した練習ができていた」と話した。
ワーナーはこの日、36得点、27リバウンドの活躍でMVPに。試合後、「1試合36得点は日本に来てからはキャリアハイ(自己最高)だ」と語った。
富山は19日、同体育館で、ホーム最終戦として福島と再戦する。
天平装束で宴再現 岐阜・美江寺
- 色鮮やかな天平装束で披露された演舞
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岐阜市美江寺町の美江寺で18日、奈良時代の色鮮やかな天平装束で演舞する「慕春(ぼしゅん)の宴(うたげ)」が上演された。同寺の本尊で、奈良時代に作られた国重要文化財「乾漆十一面観音立像」が年1回開帳される日に合わせて、NPO法人「大和絵巻実行委員会」(奈良市)のメンバーらが演じた。
同寺の起源は719年(養老3年)、元正天皇が寺院建立を発願したことによるとされる。
本堂で行われた上演では、元正天皇が寺の落慶法要の宴に出た場面などが演じられた。同実行委の永池ベロニカ實保理事長は「奈良時代は華やかな時代だったということを伝えたかった」と話した。
上演前には、井上一稔・同志社大教授(仏教美術史)が、奈良時代の仏像について講演した。
上演を働きかけた加藤弘春住職(59)は「観音様の作られた奈良時代の歴史や文化をもっと知ってほしい」と話していた。
赤字でも報酬14億で国内最高、あの社長の大暴走 後継者選びことごとく失敗で居座る
「社長公募」で世間を驚かせた経営者が、再び経済界に話題を提供している。キーセットなど自動車の電装部品を手がけるユーシンの田邊耕二会長兼社長の2014年11月期報酬総額が、14億500万円に上り、役員報酬額の歴代トップに躍り出たことが明らかとなったのだ。
上場企業は10年3月期から「役員報酬1億円以上」の高額報酬者を開示している。東京商工リサーチによると、これまでのトップはカシオ計算機の樫尾俊雄元会長の13億3300万円(12年3月期)だったが、田邊氏はこれを7200万円ほど上回った。ちなみに樫尾氏は退職慰労金だったが、田邊氏は基本報酬と賞与のみである。
ユーシンの14年11月期の取締役9人(社外取締役を除く)の役員報酬額は15億9600万円。内訳は基本報酬が8億9800万円、賞与が6億9800万円。田邊氏の基本報酬は7億7500万円、賞与が6億3000万円。田邊氏の占有率は基本報酬が86%、賞与が90%と文字通り独り占めの状態だ。残り8人の取締役の役員報酬は一人平均2300万円。田邊氏の役員報酬は他の役員の61倍、従業員(平均給与586万円)の239倍に相当する。
ユーシンは14年11月期、4億3300万円の最終赤字である。前期の最終黒字はわずか4億円で、その前期は15億3700万円の最終赤字だった。赤字企業であるにもかかわらず、田邊氏の役員報酬は右肩上がりで急増した。12年11月期の役員報酬は前期比3.4倍の4億6500万円、翌期は1.8倍の8億3400万円。そして14年同期が1.7倍の14億500万円だ。
有価証券報告書には、「取締役の報酬については、株主総会の決議によって決定した取締役の報酬総額の限度内において、会社業績等を勘案し、取締役会で決定しております」と書かれている。果たして取締役会がきちんと機能しているのか、疑問の声が上がってもおかしくないといえよう。
なぜ、赤字企業の経営者が、全上場企業の中で歴代最高の超高額報酬を得ることができるのか。メインバンクは三井住友銀行、監査法人はトーマツ。三井住友銀行は93万株を保有する、実質第5位の大株主でもある。筆頭株主は自社保有の16.4%、取引行の三菱東京UFJ銀行は同9位(66万株を保有)の大株主だ。三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行の責任を問う声も多い。
●社長公募に2度失敗
田邊氏はユーシンの2代目社長で現在81歳。青山学院大学経済学部卒業後に日野自動車で修業を積み、1961年に家業のユーシンに入社。78年に社長に就いた。健康に不安を覚えたことから、過去10年間は後継者選びを進めてきたが、ことごとく失敗に終わった。
最初は06年4月。自身の後任探しをすることと引き換えに、投資ファンドRHJインターナショナル(旧リップルウッドホールディングス)から20%の出資を受け入れた。RHJは部品メーカー、ナイルスの元社長である竹辺圭祐氏を新社長に派遣し、田邊氏は最高顧問に退いた。しかし、「RHJはナイルスとユーシンを経営統合させるために社長を送り込んだ」と受け取った生え抜き幹部たちが猛反発し、わずか1年3カ月後に竹辺氏を辞任に追い込んだ。田邊氏は社長に復帰し、RHJは保有株全株を売却して撤退した。
そこで10年7月、ユーシンは「公募」による後継者選びを始め、大きな話題になった。新社長に求める条件はシンプル。年齢は30~40代で英語が堪能。365日、国内外を飛び回ることができる体力を持ち、経営者に値する手腕を持っていること。これを兼ね備えていれば、年収3500万円以上が約束された。
東証1部上場企業が、新聞広告で「社長公募」するのは前代未聞のことだ。公募には2週間で1722人の応募者が殺到した。その中から、東京大学出身の元外務省キャリア官僚の八重樫永規氏が選出され、11年5月に取締役社長代行に就任した。
しかし、「根本的な発想が公務員で、金儲けに徹しきれず、商売人には不向きだった」(田邊氏)としてお払い箱にした。「話題づくりをして株価をつり上げるつもりだったのでは」と皮肉る向きすらあった。
さらに14年2月には2度目の社長公募を打ち出し、新社長の最低保証年収を1億円に引き上げたが、応募数は前回の10分1以下の140人に減少。結局、応募者の中から新社長が選ばれることはなかった。「そもそも田邊氏に、社長の椅子を譲る気があるのかどうか疑わしい。結局、社長は自分しかいないと自ら納得して、終身社長のつもりなのだろう」(関係筋)という声も聞こえるが、田邊氏の常識を逸する行動は、当分鎮まりそうにない。
(文=編集部)