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ぺんてる×キヤノン、お別れする校舎にペイントして写真に残す「校舎の思い出プロジェクト」実施
ぺんてるとキヤノンは3月13日、東京と埼玉の小学校2校で「校舎の思い出プロジェクト」を実施する。
児童数の増加した1970年代~1980年代にかけて数多く建設された小学校校舎は、老朽化のため建て替えられるものも増えている。そのため、通い慣れた校舎で卒業できない児童たちも少なくない。
両社はそのような児童たちの「思い出づくり」をサポートするために、2014年6月から同プロジェクトを実施している。今回で2回目となる。
プロジェクトでは、ぺんてるが提供した画材で、児童たちが自らデザインした絵を校舎の壁や窓にペイント。その様子や完成した壁画、校舎内の思い出の場所を、キヤノンが提供した一眼レフカメラで撮影し、大判ポスターにして新校舎に飾ったり、フォトブックにして思い出を残す。
今回同プロジェクトを「校舎とのお別れ会」として実施するのは埼玉・川口市立前川小学校と東京・江戸川区立第3松江小学校の2校。前川小学校ではすでに壁画制作と写真撮影が終了しているという。
ぺんてるとキヤノンでは、校舎の思い出プロジェクトの様子を公開するとともに、サポートを希望する小学校を募集している。
キヤノン、2015年「復興支援フォトコンテスト」開催――1応募につき100円を寄付
キヤノンは3月11日、2015年「復興支援フォトコンテスト」を開始した。
同社では東日本大震災以降、社会インフラの再整備を支援金や事務機器の提供などを通じて支援してきたり、「みんなの笑顔プロジェクト」により被災地のコミュニティづくりや心のケアを行ったりしてきた。
復興支援フォトコンテストはそれら復興支援活動の一環として2014年に開始し、「東日本大震災の復興に向けて、被災地での希望・元気をあらわす写真」「東日本大震災の復興に向けて、被災地に希望・元気を届ける写真」をテーマに募集。
今回も同じテーマが設けられているが、2014年のコンテストで「人物」「自然」をテーマにしたものが多かったため、新たにサブテーマとして「人物」「自然(花・空・風景など)」「その他(復興の様子など)」を設けたという。
応募された作品の中から最優秀賞(1人)、優秀賞(2人)、希望・元気賞(6人)を選出。最優秀賞受賞者にはキヤノン「EOS M3・EF-M18-55 IS STMレンズキット」を授与する。
募集期間は3月11日~5月11日、1人5点まで応募可能。審査員は今村拓馬氏と「復興支援フォトコンテスト 事務局」で、審査の結果は6月以降、復興支援フォトコンテストページ上で発表される。コンテストに関するそのほかの詳細は、同ページで確認のこと。
なお、キヤノンでは応募1件につき100円を、復興支援活動を行っている認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンに寄付する。
ドイツの電子書籍端末「Tolino」、4月末に個人出版プラットフォーム「Tolino Media」を公開予定
ドイツの電子書籍ニュースブログ「Die Self-Publisher-Bibel」によると、通信最大手Deutsche Telekomと書店チェーン大手4社が販売している電子書籍端末「Tolino」シリーズ向けに、個人出版プラットフォームを公開することが明らかになったとのこと。
Tolinoシリーズはドイツ語圏向け電子書籍端末で、大手書店チェーンThalia/Weltbild/Hugendubel/Club Bertelsmannの店頭で販売されている。2014年10月には防水加工技術を採用した機種「Tolino Vision 2」を発売したばかり。
この個人出版プラットフォームの名称は「Tolino Media」で、現地時間で3月12日から開催されるLeipzig Book Fairカンファレンスで正式発表される。投稿ファイル形式はEPUBもしくはWordになるとのこと。[hon.jp]
さおり、今日も聞いて 津波で失った娘にあて日記11冊
娘にあてて書く日記は11冊目になった。夜寝る前。娘の部屋で、娘の机で、娘の写真に囲まれながら、語りかけるように書く。
【写真】藤野紗央里さん
あの日から4年を迎える夜。10日はこうつづった。
《今日はすごい風。時々雪まで舞う。明日、紗央里(さおり)の日も寒くなりそう。お父さんと行くからね》
岩手県陸前高田市の藤野順子さん(60)は、津波で一人娘の紗央里さん(当時25)を亡くした。勤め先の市役所から1・5キロ離れた海沿いで遺体が見つかったのは、震災の2週間後。後を追いたいとさえ思った。
そんな藤野さんに、以前に夫を亡くした近所の女性が「寂しかったら日記を書くといいよ」と声をかけてくれた。
2階の紗央里さんの部屋で、淡い緑色のノートを見つけた。開くと、娘の書きかけの文字。その続きにボールペンで一文字一文字、ゆっくり書いてみた。
《さおりにきいてもらったり、伝えたり相談にのってもらうような気持ちで書きます。お母さん、そうでもしなければ生きていく力がなくなってしまいそうだもの(2011年4月26日)》
書いてみると、言葉が次々に浮かんできた。
《さおりの使ったバスタオルをお父さんとお母さん使わせてもらっているよ。お母さんはキティーちゃんの青いタオルを枕カバーがわりに使っています。夢で会いに来てくれるかも知れないと思って
広田湾の海は風が少しあるけど、静かだよ。今日は》
娘がそばで聞いてくれているような気がした。
ある日、幼い頃の娘が夢に出てきた。その頃の呼び名でも書くようになった。
《朝起きて泣いて、お墓に行って泣いて、車で泣いて、お風呂で泣いて、お部屋で泣いて。ちゃーちゃん。ちゃーちゃんに会いたいよ(5月13日)》
娘は人気アイドル亀梨和也さんの大ファンだった。震災の前年、韓国ツアーへ行って友達を何人もつくって帰ってきた。亡くなって最初の誕生日には、ファンの友達や同級生たちが贈り物や手紙で祝ってくれた。
《お友達からプレゼントが届き、紗央里としあわせ気分を分かちあって、お母さんも「しあわせ」になりました(11月15日)》
節目の日に訪ねてくれる友達の話の中に、初めて知る娘がいる。一人っ子で甘えん坊と思っていたのに自分から声をかけて友達をつくっていたなんて。男性からももてていたらしい。
《楽しい青春したね。みんなお母さんの為にひみつを打ち明けてくれるね。紗央里がお母さんのために打ちあけてくれたんだね(12年3月11日)》
毎月11日と、震災が起きた金曜日にお墓の花を替える。手を合わせ、同じことを祈る。
《絶対に長生きしてしあわせな人生を送れる女性に生まれかわろうね(13年3月11日)》
仲のよかった友達の結婚式には、娘の遺影を抱いて出席した。
《今日はウェディングかわいかったね。白打ちかけ、赤うちかけ、パープルドレス。どれもこれも紗央里だったら(14年2月22日)》
晴れの日に寂しさも募る。娘は結婚することはできなかった。自分ももう、孫を抱くことはない。
最初の1年で、ノートは5冊になった。2年目は3冊。3年目は1冊半。
最初はあふれる思いをノートに落とした。最近はその日のことを静かに記すことが増えた。記すペースが落ちたのは、体調が優れない日が増えたこともある。週に3回、人工透析の治療を受けている。
体調を崩して10年前に中学校の音楽教師を退職してからは、娘との時間が生きがいだった。娘がいなくなり、一緒に習い始めた日本舞踊もやめた。何をするにも気力がなくなった。
震災の年の夏に、息子と娘を亡くした知人の女性から「子どもたちに恥ずかしくない生き方をしたい」と聞いたことがあった。自分は決してそんな気持ちにはなれない、と思った。
それが、少しずつ変わった。今年1月、生け花の稽古に足を運んでみた。
《ちゃーちゃん、4年ぶりにお花のおけいこ。たくさんおしゃべりもしたけど、たのしかったね(1月19日)》
そういえば最近は、「今日も泣いたよ」と語りかけることも少なくなった。悲しさは変わらないのに、どうしてなんだろう。
一つだけ言えるのは、娘がいつも一緒にいて、支えてくれているということ。
11日、今年も友達から花やぬいぐるみが届いた。お墓に行き、手を合わせ、語りかけた。
ちゃーちゃん、いつもありがとう。(杉村和将)
トランスコスモス、ディスプレイ広告のクリエイティブ最適化サービス「LogicArt」リリース
トランスコスモスは、ディスプレイ広告のクリエイティブ最適化サービス「LogicArt」をリリースした。
トランスコスモスは、ディスプレイ広告のクリエイティブ最適化サービス「LogicArt(ロジックアート)」の提供を開始した。リリースに先立ち、DeNAトラベルを運営しているエアーリンクの協力のもと「LogicArt」によるディスプレイ広告運用を行った結果、従来のディスプレイ広告運用に対し、制作・配信コストは約30%削減、検証期間を3分の1に短縮することができた。
オーディエンスデータを活用したRTBによる広告取引が普及し、ユーザー行動の変化に伴いデバイスや広告フォーマットが多様化している。また、媒体社が保有する付加価値の高い広告枠に対して事前に買付を行うプライベートマーケット・プレイス(PMP)など、ディスプレイ広告は多岐にわたっている。
この度リリースした「LogicArt」は、変化するディスプレイ広告市場における企業ニーズに対応するため、多様なクリエイティブ制作に加え、配信前のモニターアンケートによるクリエイティブの選定と改善、統計学の手法である実験計画法と有意差検定を用いた検証と配信の効率化までをパッケージにしたクリエイティブ最適化サービス。バナー制作から配信後の分析までをパッケージで行うことにより、コストと期間を削減することができる。
広告配信前のモニターアンケート調査では、クリエイティブ評価の順位付けによる選定に加え、「何を感じて」「どう反応したか」をフリーアンサーで取得・分析し、クリエイティブの改善と検証要素の抽出を行う。さらに実験計画法を用いて、広告を構成する要素(コピー・画像・背景色・フォントなど)の組み合わせテストを効率化し、クリエイティブのブラッシュアップを行う。最後に、複数のバナーの配信結果(CTR)が、統計的にも有意な差があるかどうかを判定し、無駄な配信コストと検証期間を削減することができる。