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<ボクシング>32歳・八重樫、不屈の挑戦…5月に再起戦
現役続行を表明したボクシング元世界2階級王者の八重樫東(大橋)の再起戦が5月1日(10回戦、東京・大田区総合体育館)に決まった。昨年の世界戦連敗で引退も頭をよぎったが、「自分のボクシングにもう一度向き合いたい」と翻意。スーパーフライ級に階級を上げ、不退転の覚悟でリングに立つ。
八重樫は昨年9月、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に敗れ、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王座防衛に失敗。同12月にはWBCライトフライ級王座決定戦の機会を得たが、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に七回KO負けした。何よりショックだったのは、ゲバラのボディーブローに屈したこと。「当たり負けない体」をテーマにトレーニングを積んできた八重樫にとっては受け入れがたい敗戦だった。
「やめ時かなとも思った」。年明けから約1カ月、練習から離れたが、周囲から引退を勧める声は出なかったという。自身も体力の限界を感じたわけではない。進退をはっきりさせるため、6日に横浜市内の所属ジムで記者会見を開き、自らの思いを語った。
「どの階級にも適応できる体作りをする」と八重樫。ゲバラとの再戦を望むが、所属ジムの大橋秀行会長は「ライトフライ級(で戦わせたの)は私の判断ミス」と階級上げを指示した。ミニマム、フライ級と体重を増やし、減量に転じた前回は予想以上に調整に苦しんだ。「悔いのない勝負をさせたい」という大橋会長の心も理解できるからこそ、新階級で戦う決意を固めた。
原点に戻る必要性にも気づかされた。「軽量級最強」のゴンサレスに打ち合いで応戦したように、「激闘王」の異名を持つが、本来は軽快な動きを生かした出入りのあるボクシングが持ち味だ。「(打撃戦は)体への影響もある。自分は元々足を使う選手」と八重樫。2月で32歳になった。現実と折り合いをつけた戦い方も模索する。世界王座までは「いばらの道」と大橋会長は言う。進んだ先で、どんな答えを見いだすのか。【岩壁峻】