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DaVinci Resolve事例:テレンス・マリック監督最新作「Knight of Cups」の場合
Blackmagic Designの発表によると、Modern VideoFilmのカラリスト、ブライアン・マクマーン氏が、テレンス・マリック監督の最新作「Knight of Cups」のカラーグレーディングにDaVinci Resolveが使用されたという。2月のベルリン国際映画祭2015でプレミア公開された同作は、マクマーン氏とマリック監督の4作目のコラボレーション。
クリスチャン・ベール、ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェットらが出演する同作は、ベール演じるロサンゼルスの脚本家リックが、彼の周りに起こる奇妙な出来事の真相を解き明かしていく物語。「Knight of Cups」でマクマーン氏は、デイリーから最終DIまでのカラーを担当した。
マクマーン氏:デイリーでは早めの段階でルックを設定しました。最終的なDIの段階で、それをさらに調整しました。テレンス監督は“ルックがない”ようなルックを求めていました。何も処理されていない、温かくも冷たくもないルックです。監督は、非常にナチュラルで、窓から外を見たようなルックを求めていたんです。ナチュラルなルックの作成は、選択の幅が広いこともある特殊なルックの作成と比べ、難しい場合が多いですね。
マクマーン氏は、DaVinci Resolveのカスタムカーブとソフトクリップ機能を使用して、ナチュラルなルックの作成と露出のバランス取りを行った。
マクマーン氏:DaVinci Resolveのおかげで、屋内・屋外ショットの露出の差や、撮影監督の露出調整と私の調整の差のバランスが取れました。カスタムカーブは、ハイライトとシャドウ間のレンジの傾斜を調整するのに使いました。ショット内での露出の変化をカーブで調整し、カメラの動きやショットの目的に簡単に近づけられました。
露出のバランス取りに加え、マクマーン氏は同作の撮影に使用された様々なフォーマットをDaVinci Resolveで一体化した。
マクマーン氏:素材が色々なメディアやカメラで収録されていたので、DaVinci ResolveのクリップモードでEDLを使用して、種類の異なるカメラフォーマットをひとつにまとめました。DaVinci Resolveのエディットページで同じ種類のフッテージをグループ化し、各グループのサイズやカラーを調整できたのは非常に便利でした。
すべての35mmフィルムに黄色のフラグ、すべての65mmフィルムに青のフラグというように、それぞれに特定のフラグをつけ、カメラの全種類をグループ化しました。…