警察の差別は「虐待的」＝オバマ米大統領

　

　

　　【ワシントン時事】オバマ米大統領は６日、昨年８月に黒人青年射殺事件を起こしたミズーリ州ファーガソンの地元警察に人種差別の体質があったと司法省が結論付けたことを受け、「（警察は）抑圧的で虐待的だ」と批判した。サウスカロライナ州で開かれた集会で参加者の質問に答えた。

　　大統領は「ファーガソン当局は人種的に偏りがある。明らかに壊れたシステムを直す決断をするのか。そうしないなら、司法省は人権侵害で当局を訴えることができる」と述べ、地元当局に改革を促した。

　　司法省が射殺した白人警官の訴追を見送ったことに関しては「起きたことが悲劇的だったというだけの理由で訴追することはできない」と語り、やむを得ない判断だったと理解を求めた。