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<ウクライナ停戦合意>欧米首脳、露に追加制裁を警告
【ブリュッセル斎藤義彦】オバマ米大統領と独仏英伊、欧州連合(EU)の首脳が3日、電話協議し、ウクライナ東部での停戦合意が破られた場合、ロシアに追加制裁を導入することで一致した。欧米首脳が停戦合意と制裁を結びつけ、共同でロシアに警告するのは初めて。欧米はロシアの支援を受けた親露派武装勢力が、停戦合意を無視してウクライナ南部の港湾都市マリウポリを攻撃する可能性があると見ており、強い警告で停戦合意順守を要求した。
EUの声明などによると、先月結ばれた停戦合意について欧米首脳は「完全な実施」を支持。全欧安保協力機構(OSCE)の停戦監視強化を求めた。そのうえで、停戦と制裁を「密接に結びつける」ことで一致。「停戦合意がさらに破られた場合、首脳は追加制裁を決定する準備がある」と強調した。EUは19、20日に開く首脳会議で制裁内容を具体的に協議する。
一方、停戦合意が完全に実施された場合、制裁の緩和もあり得ることも示唆し、ロシアに姿勢転換を促した。また、ウクライナの経済支援を継続し改革を支えることも合意した。
米ホワイトハウスは声明で「もし深刻な停戦違反があるか、親露派武装勢力が新たな支配地を得ようとした場合、重い対価を払わせる措置を迅速に共同で取る決意を確認した」と述べた。メルケル独首相は声明で「重要なのは現状の停戦を安定させ、重火器の撤去を検証可能な形で実施し(選挙など)政治プロセスの開始を可能にすることだ」と述べた。
ウクライナ政府は2日、親露派武装勢力の攻撃でウクライナ兵1人が死亡、4人が負傷したと発表。先月末にはウクライナの記者1人が戦闘に巻き込まれ死亡するなど停戦は不安定な状況が続いている。ウクライナ政府は親露派武装勢力が停戦の間に南部マリウポリ付近に武器を移動していると非難。攻撃再開を警戒している。