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<ロシア>暗殺事件、2容疑者を拘束
【モスクワ真野森作】ロシアの野党指導者、ネムツォフ元第1副首相(55)の暗殺事件で、捜査当局は7日、実行犯とみられる容疑者の男2人を拘束した。ボルトニコフ露連邦保安庁長官が国営テレビ「第1チャンネル」で公表した。2人はイスラム教が盛んな「ロシア南部・北カフカス地方の住民」と明らかにされた。背後関係も含めて捜査は継続中だが、当局にはイスラム過激派の関与を示唆する狙いもありそうだ。
◇当局「イスラム過激派関与」示唆
長官によると、拘束されたのはアンゾール・クバシェフ、ザウール・ダダエフの両容疑者で、年齢は明らかにされていない。インタファクス通信は捜査関係筋の話として▽逃走に使われた車両を見つけ、車内から事件にかかわる痕跡を発見▽監視カメラによる犯人のはっきりした画像を入手−−などの進展もあったと報じた。
ネムツォフ氏は先月27日深夜、モスクワ中心部をウクライナ人女性と歩いている最中、何者かに射殺された。ウクライナ東部へのロシアの軍事介入を証明する報告書を準備していたため、野党勢力からはプーチン政権の事件への関与を疑う声が消えていない。
ロイター通信によれば、ネムツォフ氏はウクライナ東部の軍事作戦に参加したとみられるロシア軍第98空挺(くうてい)師団の兵士や死亡者の遺族と接触を続け、事実を公表するよう説得していた。側近や仲間らはネムツォフ氏が残した資料を公表する予定。
昨年8月、同師団に所属する兵士10人がウクライナ東部で政府軍に拘束された際、プーチン大統領は故意の越境は否定しながらも、「ウクライナ軍の越境は問題にされたことはない」と開き直り、露軍の越境を初めて認めた。ネムツォフ氏は信ぴょう性の高い証言を得ていた可能性がある。