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<LED信号>雪溶けず見えない 青森県警、寒冷地型開発へ
青森県警が「雪に強い」発光ダイオード(LED)型信号機の開発に本格的に取り組み始めた。LED型は、夕方の西日の状態でも見やすく、省エネで耐用年数も長い。しかし発熱量が少ないため、大雪の際は雪が溶けずに付着して「信号が見えない」と苦情が寄せられている。現在は各警察署員らが5メートルほどの長いブラシで雪を落とす人海戦術でしのいでいるが、LED型は増加傾向で限界は近い。県警は県商工労働部、県産業技術センターなどと「産学官」で連携して寒冷地仕様の信号機の研究・開発を進める。このために県の来年度当初予算案には1530万円が計上された。
県警によると、県内では2003年度からLED型が本格導入され、今年3月までに約9000機が設置されている。普及率は34.8%だが、あと15年ほどで県内全ての信号機がLED型になる見込み。LED型は消費電力が電球型の5分の1程度で、最低でも7年間は持つ。毎年電球の交換が必要な電球型よりコストが低い。
しかし、吹雪の際はレンズ全面に着雪して信号表示が見えない事態が頻発。この数年、LED型の導入が進む青森市を中心に冬に見えない、見えにくいと苦情が寄せられるようになったという。
青森市の50代のタクシー運転手は「生まれも育ちも青森市だが、昔の(電球型)信号だと、雪で見えにくいといっても(レンズの)半分は見えていた。LEDはどれが光っているのか分からない時があって怖い。左右の雪の壁の間から出てくる人や車にも注意しないといけないのに」と話す。
◇「フラット型」に効果
県警は13年までに、各メーカーで「雪に強い」とされる3種類の信号機を県内26カ所に試験設置して検証した。3種類のうち、レンズを透明なカバーで覆った「半球レンズ型」は、結局カバーに着雪して見えにくかった。撥水(はっすい)コーティングが施された「超撥水型」も気温が低いと効果が薄れた。結局、薄くて凹凸がない信号を路面に向けて傾けて設置し、雪が滑り落ちやすいようにした「フラット型」が、「現状では最善」と評価された。ただ、それでも猛吹雪で着雪することはあり、裏側に雪が積もりやすく、つららもできやすいなどの課題が残る。
このため、昨年9月には県警交通企画課の工藤彰・交通行政官を座長に、県商工労働部や県産業技術センター、21あおもり産業総合支援センターなどでつくる着雪・凍結対策に関するワーキンググループが発足した。…