仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
レクロイ、微小電流測定向けに2種類の高感度電流プローブを発表
テレダイン・レクロイ・ジャパンは4月7日、微小電流の測定用として2種類の高感度電流プローブ「CP030A」および「CP031A」を発表した。
これらのプローブは小電力機器の微小な電流測定用として開発されたもので、最高感度1mA/divでの計測が可能なほか、1%の直流/低周波数精度を実現。これにより微小電力の測定を高精度に行うことが可能となっている。また、最大連続電流は30A、最大ピーク電流も50Aと、従来のプローブの仕様をそのまま維持している。
さらに、直径5mmまでの電線にクランプすることができるため幅広い用途に適用可能となっているほか、同社のほかの電流プローブと同様に、ProBusプローブ・インタフェースに対応しており、オシロスコープから電源を供給するだけではなく、プローブと通信することでプローブの感度の調整をしたり、電流値を直読したりすることができるため、オシロスコープの演算機能を使って電圧信号と掛け算をすることで電力波形を作り出し、W(ワット)として直読することも可能なほか、自動ゼロ調整やデガウスなどもオシロスコープ側から操作することができるという特徴がある。
なお2製品はCP030Aが50MHzの測定帯域、CP031Aが100MHzの測定帯域となっている。
微小電流測定用の高感度電流プローブ「CP031A」の外観
リブ形状の荒加工時間を65%短縮
牧野フライス製作所(マキノ)は4月8日、リブ形状の荒加工時間を65%短縮する形彫り放電加工機向け電源「ES100A」を開発したと発表した。
同電源は、主電源と副電源を設け、放電のタイミングを新開発のNC制御装置「Hyper i」で同期することにより、理想的な放電波形を生成し、結果として最大65%の荒加工時間短縮に成功したという。同社では、スマートフォンや補聴器、車載カメラといった磨きが不可能な狭小リブの離型性に効果を発揮すると説明している。
また、次世代型となった「Hyper i」はフルHDを採用したワイド21.5型カラーLCDを搭載し、マルチタッチに対応したタッチパネルならびにスクリーンキーボードにて操作が可能(ABC配列/NC配列切り替え可能)。スクリーンはメインがプログラム/段取り/運転の3画面、補助が準備/記録/保守/オプションの4画面が用意されているほか、プログラム記憶容量(NCプログラム専用域)は10GB(1回の加工の最大プログラムサイズは40MB)、登録プログラム個数9999個となっている。
さらに、今回の電源の開発に伴い、同社の形彫り放電加工機「EDAFシリーズ」ならびに「EDNCシリーズ」の外観も一新されたという。
なお、同電源を搭載した加工機について同社は2015年4月15日より営業の開始、ならびに同9月からの出荷開始を予定している。また、販売価格は全機種において従来価格を据え置くとしている。
形彫り放電加工機「EDAFシリーズ」の新外観
形彫り放電加工機「EDNCシリーズ」の新外観
L-システインの投与が胃がんのリスクを減らす!?
東北大学は、アルコール摂取後の胃液中のアセトアルデヒドの増加が、非必須アミノ酸であるL-システインの投与によって抑えられることを確認したと発表した。
同成果は、同大学大学院医学系研究科消化器病態学分野の飯島克則 講師、前嶋隆平 医師、下瀬川徹 教授らによるもの。詳細は「PLOS ONE」に掲載された。
胃がんの原因としてヘリコバクターピロリの幹線などが知られているが、喫煙や飲酒などの生活習慣も原因として挙げられ、中でもお酒に弱い人の飲酒は胃がんのリスクになることが知られている。また、体内に吸収されたアルコールが変化して発生するアセトアルデヒドはWHO勧告にて明確な発がん物質とされているが、アセトアルデヒドを酢酸に代謝する酵素の1つである「ALDH2」が不活性型の場合、少量のアルコール摂取でもアセトアルデヒドが体内に蓄積してしまうことが知られていた。
今回の研究では、胃内へのアルコール投与後に胃液中のアセトアルデヒド濃度がALDH2不活性型では活性型に比べて5.6倍と増加していることを確認。胃粘膜が高濃度のアセトアルデヒドに暴露されることで、胃がん発生のリスクを高めている可能性が示されたとする。
また、徐放性L-システインを服用した場合、ALDH2活性型では67%、ALDH2不活性型では60%の胃内アセトアルデヒドの低下が観察され、その効果は2時間持続することも確認されたという。
なお、今回の結果を受けて研究グループは、飲酒時にL-システインの服用を推進することで、胃がん発症予防に貢献できるのではないかとコメントしている。
L-システイン内服による胃内アセトルデヒド濃度の変化イメージ
北大など、多目的人工骨を開発するベンチャー企業を設立
科学技術振興機構(JST)、北海道大学、岡山大学らは4月8日、リン酸化プルランを主成分とする新しい歯科用人工骨の開発に成功し、これを実用化するためのベンチャー企業・メディカルクラフトンを立ち上げたと発表した。
この人工骨は北海道大学大学院歯学研究科の吉田靖弘 教授(元岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 准教授)らが開発したもの。
これまで使われてきたリン酸カルシウム系の歯科用人工骨は体内で吸収されて骨に置き換わるのに数年必要であることから歯周病やインプラント周囲炎の治療には不向きとされている。
これに対し吉田教授らは歯や骨に対し強固に吸着し、体内で吸収され組織に置き換わる新規生体材料のリン酸化プルランを開発し、リン酸カルシウムと混合することで、接着力や圧縮強度、生体吸収・骨置換速度をコントロール可能なペースト状人工骨を開発した。この人工骨は、必要部位に必要量とどめることができ、短時間で周囲の組織を再生するため、従来品では不可能だった歯やインプラント周囲の骨の治療にも有効であることが確認された。
この人工骨は、骨粗しょう症による骨折治療など外科領域の治療にも応用が期待できるとのこと。今後は今回設立したメディカルクラフトンを通じて歯科領域への普及を進め、将来は整形外科領域を中心に広く展開していく計画で、2021年に歯科領域の製造販売承認を取得し、販売開始3年後には売上6.5億円を目指すとしている。
歯科用途で実用化後、医科用途へ展開していく
日産、アラウンドビューモニター技術を無人海底探査機の開発に応用
日産自動車(日産)は4月9日、同社のアラウンドビューモニター技術を、遠隔操作無人探査機(ROV)による高効率海中作業システムの開発に応用するため、海洋研究開発機構(JAMSTEC)およびトピ―工業と共同開発契約を締結したと発表した。
アラウンドビューモニターは、車の真上から見ているような映像で周囲の状況を知ることで、駐車を容易に行うための運転支援技術。同技術と距離センサーを組み合わせることで、ROVに搭載したカメラを用いるだけで、ROV自身を客観視するような映像をリアルタイムで表示することが可能となる。これによって、母線で操作するオペレータが海底やROVの状態を瞬時に把握できるようにすることで、作業効率の改善を図る。
日産は「今回の共同開発は、アラウンドビューモニターの技術を通した海洋資源の有効利用による社会への貢献を狙うと共に、自動運転技術開発につながる要素技術開発の一環として、今後も推進してまいります。」とコメントしている。
アラウンドビューモニター技術搭載ROV実験機