＜大リーグ＞「心配の必要ない」ダルビッシュ軽症を強調

　

　【サプライズ（米アリゾナ州）田中義郎】米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュが５日、アクシデントに見舞われた。当地で行われたロイヤルズとのオープン戦で先発したダルビッシュは、右上腕三頭筋の張りを訴えて１回で降板。６日にチームドクターの診察を受ける予定だが、本人は「全く心配の必要はない」と軽症を強調した。
　
　　予定では２回、３５球程度を投げるはずが、わずか１２球。試合後、バニスター監督は「この時期に無理をさせたくはなかった」と決断の理由を説明した。
　
　　ただ、転んでも、ただでは起きないのがダルビッシュだ。試合前のブルペンで上腕三頭筋に張りを感じると、試合では力を入れず、制球重視で投げることを決めた。先頭打者に右前打を浴びるなど２死一塁としたが、左打ちの４番打者を内角直球で追い込み、最後は外角のチェンジアップで空振り三振に仕留めた。「全体的にコントロールできたし、投手は球速ではなく、コントロールとかが大事なんだなとわかった」と、スピードに頼らずとも抑えられることを改めて実感した様子だ。
　
　　「これまでに右腕に同じような症状は？」との質問には「ないですね」と答えたダルビッシュ。それでも表情に暗さはなかった。