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行き場決まらぬ廃棄物、プール650杯分 福島第一原発
廃炉に向けた作業が行われている東京電力福島第一原発で、行き場の決まらない廃棄物がたまり続けている。4年前の原発事故から今年1月末までに発生したのは、放射性物質で汚染されたがれきと伐採木など計25万8300立方メートル。25メートルプールにすると約650杯になる量だ。
【写真】東京電力福島第一原発敷地内のがれき集積場。行き場の決まらない廃棄物が積まれていた=2月24日、福島県双葉町、仙波理撮影
東電によると、原子炉建屋周辺に散らばったがれきや工事の廃材、使用済みの防護服などが17万8600立方メートルある。汚染水タンク置き場をつくるために切った木は7万9700立方メートル、汚染水から放射性物質を除去した吸着体も1846本ある。
これらは汚染の程度に応じて処分する必要があるが、事故の爆発で放射性物質が敷地内外に放出された福島第一では、廃棄物がどれほど汚染されたか、すぐにはわからない。「捨てるには、放射性物質をすべて分析し、リスク評価しなければならない」と、作業を進める日本原子力研究開発機構・福島研究開発部門の宮本泰明・技術主席は話す。国・東電の工程表によると、処分の基本的な考え方が示されるのは2017年度だ。(熊井洋美)
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上原健二
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