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米アップル、電気自動車向け電池メーカーとの訴訟で和解協議

米アップル、電気自動車向け電池メーカーとの訴訟で和解協議 

 [3日 ロイター] – 米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)は、同社が大規模なバッテリー部門立ち上げのため上位技術者らを引き抜いたとして米電気自動車向け電池メーカー、A123システムズが前月起こした訴訟で、和解に向けた協議を行っている。

 アップルは電気自動車の製造方法を模索しており、自動車システムの専門知識を豊富に持つエンジニアの採用を進めている。

 A123システムズは、アップルが2014年6月ごろにA123の中核事業を統括する技術者らに対し積極的な引き抜きを始めたとしている。

 アップルは3日の裁判所への提出書類で、「解決案を模索している」ことを理由に、訴訟への対応期間の延長を求めた。

 両社からのコメントは得られていない。

 Thomson Reuters 2015 All rights reserved.

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AMD、VR用コンテンツ開発に向けた新技術「LiquidVR」を発表

 AMD、VR用コンテンツ開発に向けた新技術「LiquidVR」を発表

 

 AMDは3月4日、優れたVR(バーチャルリアリティ)体験を提供する新構想の第1弾として「LiquidVR」を発表し、「LiquidVR」SDK1.0のアルファ版を登録済みの開発者にリリースした。

 VRにおいてユーザーに非物理的な世界を物理的に存在していると認識させるためには、ユーザーが頭を動かした時と、頭部を動かした位置から新たなイメージを目にするまでの時間、つまり動作から表示までのレイテンシー(遅延)を解決する必要がある。

 「LiquidVR」は、ハードウェア・アクセラレーションによるタイムワープ技術により、1フレームのレンダリング後にユーザーの頭部位置の情報を活用する。イメージをワープし、新しいイメージをVRヘッドセットに送信することで、ユーザーが頭部の向きを変えた時点からスクリーンに表示されるまでのレイテンシーを効果的に最小化できるという。

 また、リアルタイムに近い早さでデータをまとめることで頭部装着ディスプレイのヘッドトラッキング・データを可能な限り早くGPUに送ることができるプログラミング・メカニズムを採用し、レイテンシーを排除する。

 このほか、複数のGPUを並列動作させ、GPUごとにプロセスを割り当てることでVRアプリケーションのフレームレートを改善する技術を採用。それぞれのGPUが片目で見たイメージをレンダリングし、その出力を組み合わせて1枚のステレオ3Dイメージにすることができる。

 AMDは「コンテンツ、快適性および互換性はAMDのVRへの取り組みの要であり、今回発表した『LiquidVR』は、これらの3分野に大きな進歩をもたらします。『LiquidVR』により、当社はエコシステムと協力してVRにおけるいくつかの課題を解決し、VRコンテンツ開発者が優れた新しい体験を実現するための手段を提供します」とコメントした。

Intel、モバイルデバイス向けAtom x3シリーズとLTEソリューションを発表

 Intel、モバイルデバイス向けAtom x3シリーズとLTEソリューションを発表

 

 Intelは、スマートフォン/ファブレット/タブレットを対象とした低価格SoC「Atom x3(開発コード名:SoFIA)」ならびに5つのモードと、3帯域のキャリア・アグリゲーションと最大450Mbpsのダウンロード・スピードに対応するLTEソリューション「Intel XMM 7360 LTE Advancedソリューション」などを発表した。

 Atom x3は64ビットマルチコアプロセッサと3G/4G LTEの接続性を兼ね備えた通信SoCで、アプリケーションプロッセッサ、イメージセンサプロセッサ、グラフィクス、オーディオ、接続性、電源管理コンポーネントを単一チップ上に統合しており、すでにASUSやJollaを含む20社が採用を予定しているという。

 また同社は、次世代タブレットや、スクリーンが小型の2 in 1システム向けに、14nmプロセスとSoCを採用した「Intel Atom x5プロセッサ/Atom x7 プロセッサ(開発コード名:Cherry Trail)」も発表している。

  Atom x3のロゴとダイ画像

Cypress、モバイル機器向け指紋センシングソリューション分野に参入

 Cypress、モバイル機器向け指紋センシングソリューション分野に参入

 

 米Cypress Semiconductorは3月2日、ノルウェーIDEXとの戦略的パートナーシップによって、スマートフォンやタブレット、ウェアラブル、その他モバイル機器向けにユーザー認証用の高信頼性指紋リーダーソリューションを発表した。

 同ソリューションの核となるCypressの「TrueTouch」指紋リーダーは、独自のセンシング回路とタッチセンサデザインにより、最高クラスの指紋画像品質と正確なパターン照合を実現し、セキュリティの向上と優れたユーザーエクスペリエンスを実現する。

 柔軟性の高いソリューションにより、形状やサイズに合わせたカスタムホームボタンを作成するほか、さまざまなデザインのモバイルデバイスやホームボタンにセンサを統合できる。

 なお、TrueTouch指紋リーダーはIDEXのIPを利用。Cypressは2014年IDEXとの戦略的パートナーシップを締結しており、これによりIDEXが特許を保有する「SmartFinger」指紋センシングテクノロジを静電容量式タッチセンシングソリューションの広範なポートフォリオに追加できるようになった。

 Cypressは、IDEXのIPに加えIDEXの正規センサパートナー企業との協業も可能で、より広範な世界市場に迅速に参入するとしている。

  TrueTouch指紋リーダーのブロック図

コカインによる薬物依存の仕組み発見

 コカインによる薬物依存の仕組み発見

 

 快感をもたらすコカインで薬物依存形成が起きる新しい仕組みを、北海道大学大学院薬学研究院の金田勝幸(かねだ かつゆき)准教授らが発見した。コカインの慢性投与で、脳の背外側被蓋核(はいがいそくひがいかく)の神経活動が上昇し、興奮性が増強していることを、ラットの実験で見いだした。この変化には、持続性ナトリウムチャネルが関与していて、これを阻害するとラットの薬物欲求を抑えることもわかった。薬物依存症の新しい治療目標に背外側被蓋核がなる可能性を示した。2月25日付の欧州科学誌European Journal of Neuroscienceオンライン版に発表した。

 図. 薬物依存に関わる神経回路の模式図。背外側被蓋核ニューロンの活動が可塑的に増強して、最終的に腹側被蓋野のドパミン作動性ニューロンの活動が上昇して、薬物依存が形成されると考えられる。(提供:北海道大学)

 麻酔や覚せい剤、危険ドラッグなどの乱用で、薬物摂取を渇望する状態の薬物依存に陥る。これまでの多くの研究によって、中脳のドパミン神経と脳内報酬系で、元に戻らない可塑的な変化が起きて、報酬系を過剰に活動させることが薬物依存形成の実体とわかっている。しかし、この報酬系を制御する別の脳部位での可塑的な変化の役割は謎だった。研究グループは、報酬系の活動を制御する部位のひとつの背外側被蓋核に着目して研究してきた。

 ラットに数日間コカインを投与し、その後、背外側被蓋核にあるコリン作動性ニューロンの電気的活動を記録した。このニューロンが可塑的に変化して、興奮性が増強していた。この変化には、持続性ナトリウムチャネル電流の増大が関わっていることを突き止めた。背外側被蓋核にこのナトリウムチャネルの阻害剤を投与すると、ラットの薬物欲求行動が抑制されることも実証した。

 背外側被蓋核コリン作動性ニューロンは中脳のドパミン作動性ニューロンに情報を伝達し、その活動を促進する。このため、新たに発見した可塑的変化は、最終的にドパミン作動性ニューロンの活動を上昇させ、薬物依存の形成につながる可能性が浮かび上がった。

 金田勝幸准教授は「薬物依存への有効な治療法はまだ十分に確立されていない。われわれの発見は、薬物依存の理解を深めるのに重要で、背外側被蓋核での可塑的変化を抑えることが、新しい治療法開発の目標になるだろう」とみている。

HN:
上原健二
性別:
非公開
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