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歴史的名作『うしおととら』が遂にTVアニメ化
主人公の少年“うしお”(左)と2000歳の妖怪“とら”
1990年から96年にかけて「週刊少年サンデー」に連載された少年マンガ『うしおととら』がアニメ化される。同作は、少年“うしお”と妖怪“とら”を主人公とする冒険アクション長編。辛口評論家も「少年マンガの原点にして頂点」と太鼓判を押す傑作であり、文庫版なども含めればコミックの発行部数が3000万部を突破している超ヒット作でもある。
なぜ『うしおととら』は、ここまで評価されるのだろうか? それは、毎週ハイ・クオリティな連載を続けるだけでなく、各エピソードに伏線をちりばめ、さらにその伏線を回収することで作品全体を極めて完成度の高い長編物にするという離れ業をやってのけたからだ。週刊少年マンガには、その場の盛り上がりを重要視するあまり広げてしまった風呂敷を畳むことの出来ない作品が少なくない。『うしおととら』の様に伏線をしっかりと回収しつつ、最高の最終回を迎える理想的な長期連載作品は極めて稀と言って良いだろう。当たり前のことをきちんとこなすことは、とても難しいのだ。
さらに付け加えるならば、作中に登場する妖怪達が、日本古来の伝承から中国の歴史書など膨大な量の資料から生み出されているのもポイントだろう。こうした民俗学的な考証も含んだエキゾチズムが、ともすれば軽薄になりがちな少年マンガの王道的展開に深い奥行きを与え、作品を重厚なものとしているのだ。
そんな『うしおととら』だが、意外なことにTVアニメーション化は初。本作の持つダイナミズムをアニメで表現することが技術的に困難だと判断されてきたからだ。しかしながら今回のTVアニメ化は全関係者の総意を得て決定されたもの。技術が、時代が、遂に『うしおととら』に追いついたというわけだ。
今回のアニメ化では『はじめの一歩』の西村聡が監督、数多くの特撮やアニメ作品を手がけて来たベテラン脚本家・井上敏樹がシリーズ構成を務めるほか、キャラクターデザインは2011年版『HUNTER×HUNTER』の作画監督である森智子、制作はMAPPAとstudio VOLNが共同で担当するとのこと。現段階で公開されている情報はわずかだが、期待せずにはいられない一作だ。
▼リンク
TVアニメ「うしおととら」公式HP
http://ushitora.tv/