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ソーラー飛行機、世界一周に出発!
空の旅に革命を起こすにはまだ時間が必要ですが、大きな一歩ですね。
気の遠くなるようなプランニングと、イマイチなテストフライトを経て、ついに有人ソーラー飛行機ソーラー・インパルスが世界一周に挑みます。現在、アラブ首長国連邦のアブダビを出発し、最初の目的地オマーンのマスカットへ飛行中とのことですよ。
ソーラー・インパルス 2は、この挑戦を念頭にイチからデザインされたものです。たくさんの電動モーターとリチウムバッテリー4台に電気を供給するため、17,000個以上の太陽電池を翼に載せています。完全に太陽光のみを電力源にするようデザインされ、バッテリーのおかげで夜も飛行可能です。ソーラー飛行機は過去にもありましたが、大陸間を飛べるのはこれが初です。そして計画通りに進めば、世界で初めて世界一周を達成したソーラー飛行機になるでしょう。
この旅は5ヶ月に渡って行なわれ、アブダビを出発して25日間のフライト期間を12回に分けて飛び、最後にはアブダビに帰って来ます。スケジュールを見てもわかる通り、この飛行機で最速記録を出すことはできないでしょうが、プロジェクトを指揮するスイス人飛行家のベルトラン・ピカール氏とアンドレ・ボルシュベルグ氏にとってそこは重要ではありません。彼らにとって最もエキサイティングなのは、このプロジェクトのエネルギー効率です。航空業界を変えるより前に、彼らはまず再生可能エネルギーの可能性に対する一般の認識を変えようとしているのです。なので、これは技術的なマイルストーンであると同時に、重要な宣伝行為でもあるのですね。
席は1つのみ(トイレも兼ねています)で、キャビンは暖房はおろか酸素すらありません。厳しいフライトになるのは間違いないので、12回と飛行を細かく分けたのも納得です。さらに機内食は脱水して真空パックしたものだそうなので、パイロットも思わずエコノミーの機内食が恋しくなってしまうかもしれません。
快適でおなじみのボーイングやエアバスには程遠いものですが、このプロジェクトが示す再生可能エネルギーの可能性は、未来に大きな影響をもたらすでしょう。ソーラーパネルを飛行機に搭載することに業界は非常に懐疑的ですが、世界一周フライトが成功すれば、将来的な飛行機の動力源として見直されるかもしれません。とにかく、ソーラーパネルが未来の飛行機を飛ばすことは望みますが、同時にトイレと席は別々で、今まで通り個室であることを切に願います。…