仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ON Semi、産業用途向けに低照度イメージングを実現したCCDを発表
On Semiconductorは、監視や防衛/軍事、科学、医療、高度道路交通システムなどの産業用途向けに低照度イメージングを実現したCCDイメージセンサ「KAE-02150」を発表した。
同製品は、独自のインターライン転送型(IT)CCDのピクセルデザインと、新開発の電子増倍(EM)出力構造を組み合わせることで、CCDクラスの画質と均質性を持つ低照度イメージングを可能にし、電子以下のノイズ性能のイメージセンサソリューションを実現している。これにより、太陽光から星明かりなど、明るい部分から暗い部分まで、さまざまな光の条件において1080p(1920×1080画素)の動画シーンを捉えることにより、1台のカメラのイメージングシステムの能力を大幅に向上するとしている。
具体的には、従来のCCD(低ゲイン)またはEMCCD(高ゲイン)の出力を同じ画像内でピクセルごとに利用可能にすることで、高ダイナミックレンジのイメージングを実現している。これにより、各ピクセルのチャージが測定され、信号のレベルとカメラのユーザーが選択できる限界値を比較して、各チャージパケットのルーティングが決定される。そして、撮影シーンの低照度なエリアからのピクセルはEMCCD出力へ選択的にルーティングされ、画像の明るいエリアからのピクセルは従来のCCD出力増幅器へルーティングされる。このイントラシーンのゲイン切り換え機能により、両方の出力信号を組み合わせることができ、1台のカメラで暗視野において明るいエリアを適切に捉えると同時に、超低照度のシーンを出入りするヘッドライトのように変化する条件下においてダイナミックな補正を可能にする。この他、性能実証済みのTRUESENSE 5.5μm IT-CCDプラットフォームをベースにしている。同プラットフォームは、グローバルシャッタ、優れた画像の均質性、および高度の変調伝達関数(MTF)を備えており、現在、1~29Mピクセルの幅広いデバイスで利用されている。
なお、現在サンプル出荷中で、今後モノクロおよびベイヤーカラー対応品が提供される。また、ハード/ソフトウェアを含む評価キットも2014年末に提供開始の予定。さらに今後、「KAE」シリーズは他の光学形式、解像度、およびピクセルサイズへラインアップを広げていく予定としている。
産業用途向けに低照度イメージングを実現したCCDイメージセンサ「KAE-02150」
Maxim、エナジーハーベスティング内蔵のセキュアNFC/RFIDタグ認証ICを発表
Maxim Integratedは11月4日(現地時間)、セキュアNFC/RFIDタグ認証用IC「MAX66242」を発表した。
同製品は、ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースを組み合わせたもので、マスター側機器の主電源が機能していない場合でも、ポータブル機器から重要なシステムデータを収集できる。ワイヤレスNFC/RFIDインタフェースとI2Cインタフェースによって、広範なアプリケーションに対応する高い柔軟性とスケーラビリティを実現するという。さらに、追加の外部機能が必要であるにも関わらず、コネクタを設置するスペースがないアプリケーションにおいても役立つという。最適なアプリケーションとして、医療データのセキュアなワイヤレス転送や資産トラッキングなどが挙げられるとしている。
具体的には、ホスト/スレーブ機器間でのワイヤレス、非接触でのデータ収集が可能な他、内蔵する実証済みSHA-256暗号エンジンにより、データダウンロード用の秘密鍵に基づく対称チャレンジ/レスポンス認証を提供する。また、同製品のI2Cインタフェースポートは、データ書き込み用に個別のコントローラを必要とせず、セキュアなデータ交換用のマスターポート、またはスレーブポートとして動作することができる。そして、複数のメモリ設定が可能なオプションを備えており、セキュアなマスター/スレーブシステムを構成して、EEPROMエミュレーションモードを使ってリセット不可のカウンタを作成することにより、使用回数制限を設定できる。この他、ペアリングコードを安全に保存するための手段としてWi-FiまたはBluetooth接続をセットアップすることもできる。これにより、アクセス制御、資産トラッキング、システムアラート/ウェイクアップ、および医療用センサの認証のためのセキュリティが提供され、個人データのセキュアな転送が可能になる。
なお、同製品は外部電源を必要としない代わりに、I2Cインタフェースを介して接続される温度センサなどの周囲のICへの給電に使用可能なエナジーハーベスティング機能を内蔵している。この生成された電力を使用して、スレーブデバイスに電源を提供し、スレーブデバイスからデータを収集する。エナジーハーベスティング機能は、バッテリ駆動の機器において既存の電源を補完する役割も果たし、全体的なバッテリ寿命を延長するとしている。
セキュアNFC/RFIDタグ認証用IC「MAX66242」
NEC、世界初となる南大西洋横断光海底ケーブルの建設請負契約を締結
NECは11月5日、大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS(South Atlantic Cable System)」の建設請負契約をアンゴラケーブルズと締結したと発表した。
「SACS」は、アフリカ大陸と南米大陸間を結ぶ南大西洋を世界で初めて横断することとなる光海底ケーブルシステム。具体的には、アンゴラのサンガノとブラジルのフォルタレザを結び、総延長は約6200kmとなる予定。また、一波長あたり毎秒100Gbpsの光波長多重伝送方式に対応し、建設時設計容量として毎秒40Tbpsの伝送を可能にするという。
アンゴラは、石油などの豊富な資源を背景とした経済成長に伴い、国際通信量が急増している。特に経済大国のブラジルや、ブラジルを経由して米国と最短で結ぶ国際通信ケーブルの整備が求められており、「SACS」はこのようなニーズに応えることを目的とする。
なお、同海底ケーブルは2016年末の稼働開始を予定している。
光海底ケーブル「SACS」敷設マップ
関節リウマチの進行抑える受容体を発見
関節リウマチの進行を抑えるシグナルの受容体を、東京大学大学院農学生命科学研究科の村田幸久(むらた たかひさ)准教授と大学院生の壷阪義記(つぼさか よしき)さんらがマウスの実験で初めて見つけた。関節リウマチの新しい治療法の開発につながる発見として注目される。10月31日の米科学誌Journal of Immunologyオンライン版に発表した。
写真1. 炎症を起こしたマウスの足。左は正常なマウス。右はCRTH2の異伝子を欠損させたマウスで、足の腫れがより著しい。(提供:東京大学)
関節リウマチは関節内への炎症細胞の浸潤、滑膜細胞の増殖、骨軟骨の破壊を示す自己免疫疾患で、日本に70-80万人の患者がいると推定されている。患者は中高年の女性に多い。患者の滑膜組織内では、特にマクロファージが多く存在して、症状の進行と持続に重要な働きをしているとみられている。また、発症と進行には、生理活性物質のプロスタグランジンD2(PGD2)の産生上昇が伴うことが患者で報告されている。しかし、PGD2が関節リウマチに対して与える影響はわかっていなかった。
写真2. 関節を浸潤したマクロファージの数を蛍光で表示。右のCRTH2欠損マウスでは、左の正常なマウスよりマクロファージの数が増えている。(提供:東京大学)
研究グループは、足関節に炎症を起こす関節リウマチのモデルマウスで実験した。PGD2のシグナルを細胞膜で受け取るCRTH2受容体の遺伝子が欠損したマウスを作製したところ、正常マウスに比べて足の腫れなど関節リウマチの症状が悪化した。正常なマウスの骨髄をCRTH2欠損マウスに移植すると、関節炎が緩和し、逆にCRTH2欠損マウスの骨髄を正常マウスに移植すると、症状が悪化した。骨髄から分化する免疫細胞のCRHT2受容体の刺激が関節の炎症を抑えることを実証した。
さらにCRTH2の欠損は、炎症を起こした関節に浸潤するマクロファージの数を増加させることもわかった。CRTH2が欠損したマクロファージを正常マウスに移入すると、関節炎の症状が悪化した。加えて、CRTH2欠損のマウスでは、マクロファージの活性が正常なマウスのマクロファージに比べて高いことも確かめた。
村田幸久准教授は「この研究で、CRTH2を介した刺激がマクロファージの活性を抑えて炎症を抑制することを初めて示した。PGD2は関節リウマチを抑えるシグナルなので、新しい治療法の開発の手がかりになる。マウスの結果だが、このプロスタグランジンはリウマチ患者の関節でも産生量が増えていることが報告されているので、同じことがヒトでも起きているだろう。今後、CRTH2受容体がどのように細胞内に情報を伝達して、関節リウマチを抑制するか、その仕組みを解析したい」と話している。
TI、3Dプリンタやリソグラフィなど向けに高解像度DLPチップセットを発表
Texas Instruments(TI) DLP Productsは11月4日、3Dプリンタや3Dマシンビジョン、リソグラフィなどのアプリケーション向けに高解像度DLPチップセット「DLP9000/6500」2品種を発表した。
同チップセットは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)で構成され、コントローラ「DLPC900」でプログラムでき、従来品と比較して、より高解像度のイメージング、拡張された波長領域のサポート、より速いパターンレートを提供する。具体的には、最速9500Hzまでプログラム可能なパターンレートが素早い3D計測や製品の製造を実現する。さらに、400nm~700nmの波長に最適化されており、広く供給されている3Dプリンタ向け樹脂や、リソグラフィ向けレジストに対応する。
そして、2品種のうち、「DLP9000」は400万(2560×1600)画素に対応し、同社のDLPラインアップの中で、最高の解像度を有する。これにより、3Dプリンタにおいて、より大きく、より高解像度な物体の製作や、より長い投射距離でのスキャニングが可能になるという。また、低価格重視のアプリケーション向けには「DLP6500」がラインナップされており、最大200万(1920×1080、1080p)画素に対応している。この他、評価モジュール(EVM)「DLP LightCrafter 9000/6500」を使うことで、 各チップセットを迅速に評価でき、製品開発サイクルを短縮できるとしている。
なお、パッケージは「DLP9000」が355ピン気密封止FLS、「DLP6500」が350ピンセラミックFYE、もしくは203ピン気密封止FLQ、コントローラ「DLPC900」が516ピンBGA。すでに量産出荷を開始している。また、EVM「DLP LightCrafter 9000/6500」も供給を開始している。
TIは、高解像度DLPチップセット「DLP9000/6500」を発表した