＜プロ野球＞広島・黒田が７回無失点 ヤクルト２連敗

　

　○広島２−１ヤクルト●（２９日・マツダスタジアム）
　
　　広島が２連勝。米球界から復帰した先発・黒田は要所を締めて７回無失点に抑え、８季ぶりの白星。打線は五回に梵の適時二塁打で先制し、七回にはグスマンの適時二塁打で突き放した。ヤクルトは反撃が遅く、２連敗。

＜プロ野球＞西武１０年ぶり開幕３連勝 オリックス逆転負け

　

　○西武５−４オリックス●（２９日・西武プリンスドーム）
　
　　西武が逆転で１０年ぶりの開幕３連勝。三回にメヒアと木村の適時打で追いつき、五回に炭谷の適時打で勝ち越した。先発の郭俊麟は二回に３点を失ったが、５回を投げ来日初勝利。オリックスは３年ぶりの開幕３連敗。

＜広島＞「お帰りなさい、黒田」の大合唱

　

　○広島２−１ヤクルト●（２９日・マツダスタジアム）
　
　　名前がコールされると、スタンド全体から拍手がわき起こり、「お帰りなさい、黒田」の大合唱となった。
　
　　日本人大リーガーが元の球団に戻るケースはさほど多くはない。黒田の場合、球団もファンもあきらめずに復帰へのラブコールを続け、黒田が応える形で実現した。
　
　　広島に入団した頃は、潜在能力は高いものの未完の投手だった。体も細いし、制球はバラバラ。自らの努力があったのはもちろんだが、加えて我慢強く使ってくれたチームのおかげで、広く張った根っこと太い幹を持つ大木に育った。広島が地域に密着し、お金がないため、育成に力を注いできた伝統を持っていた球団だったからこそ、自分が成長したことを、黒田は忘れなかった。
　
　　４０歳ながら気合十分の力勝負を仕掛け、しかも力まず球を散らす。７年間の大リーグ経験でさらに完成度を高めた投球を、今季、広島のファンは味わえる。球団の体質と、選手の性格と、ファンの熱気。そのどれが欠けてもあり得なかった至福のシーズンが始まった。【冨重圭以子】

Ｆ１、フェテルが通算４０勝目 ホンダ勢はリタイア

　

　

　　【セパン（マレーシア）共同】自動車Ｆ１シリーズ第２戦のマレーシア・グランプリ（ＧＰ）は２９日、マレーシアのセパンで決勝が行われ、２番手からスタートしたフェラーリのセバスチャン・フェテル（ドイツ）が今季初勝利、通算４０勝目を挙げた。フェラーリの優勝は２０１３年のスペインＧＰ以来。

　　マクラーレン・ホンダは開幕戦を欠場したフェルナンド・アロンソ（スペイン）と、ジェンソン・バトン（英国）がともに途中でリタイアした。

　　メルセデス勢は開幕戦を制した昨年の総合王者ルイス・ハミルトン（英国）が２位、ニコ・ロズベルク（ドイツ）が３位だった。

香港馬エアロヴェロシティが優勝 競馬Ｇ１の高松宮記念

　

　

　　第４５回高松宮記念（２９日・中京１１Ｒ１２００メートル芝１８頭、Ｇ１）香港馬で４番人気のエアロヴェロシティ（パートン騎乗）が１分８秒５で制し、１着賞金９５００万円を獲得した。外国馬の優勝は初めて。

　　払戻金は単勝が６５０円、枠連が（２）―（７）で１０１０円、馬連が（４）―（１５）で７４８０円、馬単が（４）―（１５）で１万７７０円、３連複は（４）―（１５）―（１６）で１万４千円、３連単は（４）―（１５）―（１６）で８万１５６０円、ワイドは（４）―（１５）が２９３０円、（４）―（１６）が１０４０円、（１５）―（１６）が１９８０円だった。