川内困った…ＮＴ日程決まらず自分のレース予定も組めず「勘弁して」

男子マラソンの川内優輝（２８＝埼玉県庁）が２１日、チューリヒ・マラソンから成田空港着の航空機で帰国した。日本陸連は昨年度からトップ選手を集めたナショナルチーム（ＮＴ）を編成し、昨秋のアジア大会銅メダルの川内は、昨年度に続いて今年度のメンバー入りが決定的だが、正式発表は５月２７日の理事会以降。ＮＴは夏場の合宿参加などを義務づけており、日程が見えない現状に公務員ランナーは困惑を隠せない。

【写真】熊谷市のマスコット・ニャオざねとポーズを取る川内

　川内の目の色が変わった。２時間１２分１４秒で２位に入ったチューリヒ・マラソンのレース内容を「今の状態としてはまあまあ走れた」と一通り総括し、話題が日本陸連のＮＴに及んだ時だ。「いつまでも決まらないのは選手にとって不安。勘弁してほしいですよね」と困惑気味に話した。

　ＮＴは昨年４月１日に発足し、第１期のメンバーは昨年３月３１日に発表されていた。関係者によると、昨年は強化委員会に一任されていたＮＴの活動が、今年度から理事会の承認が必要になったという。次回理事会は５月２７日に予定されており、今年度が始まって約２カ月もＮＴのメンバーが発表できない異常事態になっている。

　「選ばれていないから、連絡がないのなら、それはそれでいい」と言う川内だが、昨秋のアジア大会銅メダルの実績から、今年度もＮＴ入りが決定的。ＮＴは夏場の合同合宿参加などを義務づけているが、メンバーとともに日程も決まらないことが、川内の困惑に拍車をかける。毎週のようにレースに出場して鍛えるスタイル。「いいかげん、待てない。レースを入れちゃおうかと思っている」。さらにＮＴでは体を測定してデータも取るため「測定の日に海外レースとかが入っていると厳しい」と話した。

　ＮＴメンバーは世界大会の代表選考で有利になる。川内は来年のリオデジャネイロ五輪を最後の五輪挑戦と位置づけており、選考レースがある今年度のＮＴの活動は重要だ。「早い段階で情報が欲しかったんですが…。マラソンは逆算してやっていくものなので」。公務員ランナーは納得のいかない表情で、成田空港から職場へと向かった。

　▽マラソン・ナショナルチーム（ＮＴ）　１６年リオデジャネイロ五輪に向けた強化を目的に、日本陸連が１４年４月に立ち上げた。選考レースでＮＴ外選手と同等のタイムだった場合は、ＮＴの中から優先的に選ぶ。チームの垣根を越えて夏場に合同強化合宿で４０キロ走を実施し、練習前後の体温や血液などを調べ、暑さへの適応力を分析する。

ホームで初勝利を…最後まで応援し続けた浦和サポーター(16枚)

　

　ホームで初勝利を願った
　[4.21 ACLグループリーグ第5節 浦和1-2水原三星]
　
　　AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第5節を行い、グループGでは1分3敗で最下位に沈む浦和レッズが2勝1分1敗で2位の水原三星(韓国)をホームに迎え、1-2の逆転負けを喫した。
　▼関連リンク
　ACL2015特設ページ

浦和、HTに3人交代でズラタン先制弾も守り抜けず…(8枚)

　

　後半24分に先制点を挙げたFWズラタン
　[4.21 ACLグループリーグ第5節 浦和1-2水原三星]
　
　　AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第5節を行い、グループGでは1分3敗で最下位に沈む浦和レッズが2勝1分1敗で2位の水原三星(韓国)をホームに迎え、1-2の逆転負けを喫した。
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逆転4強入りに喜びすぎ？ バイエルン・グアルディオラ監督のズボンが破ける

　

　チャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝セカンドレグが21日に行なわれ、バイエルンはポルトと対戦し、6－1で勝利。2試合合計スコアを7－4として、準決勝進出を決めた。この試合で、バイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督のズボンが試合中に破れていたことが明らかとなった。
　
　　敵地でのファーストレグを1－3で落としていたバイエルン。しかし、ホームでもセカンドレグは14分にスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの先制点で口火を切ると、その後立て続けに4ゴールを奪い、前半だけで5－0とリードを奪い試合を決めた。
　
　　会心の勝利にグアルディオラ監督も興奮してしまったのか、思わぬアクシデントが発生する。当然ながら試合前にはきちんと整えられたスーツを着こなしていたグアルディオラ監督。
　
　　しかし、チームの2点目を決めたドイツ代表DFジェローム・ボアテングと抱き合った後、同監督が指示を与える際にカメラが捉えたのは、左ポケット下が大きく破れたグアルディオラ監督のスラックスだった。チアゴの先制点の後にカメラに映った際には破れていなかったことから、1点目から2点目のゴール後の間に破れたと思われる。
　
　　試合は後半、ポルトに1点を返されたものの、元スペイン代表MFシャビ・アロンソが直接FKを決めて6－1とし、バイエルンが4シーズン連続の準決勝進出を決めた。
　
　　名将として知られるグアルディオラ監督にとっても、第1戦1－3からの逆転突破はズボンが敗れてしまうほど嬉しい結果だったようだ。

＜サッカー＞後半２９分同点、４４分さらに…唇かむ浦和

　

　サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）は２１日、各地で１次リーグ第５戦が行われ、Ｇ組の浦和は埼玉スタジアムで水原（韓国）に１−２で敗れて敗退が決まった。
　
　　　　　　　　　　　◇
　
　　１試合を残して浦和の敗退が決まると、サポーターは選手たちにブーイングを浴びせた。主将の阿部は「結果がすべてです」と言葉少なに唇をかんだ。
　
　　勝利に近づく時間はあった。攻め込まれた前半、西川が好守を連発して前半は０−０。後半開始からズラタン、梅崎、阿部を同時投入して攻めに転じ、後半２４分、ズラタンのゴールで先制した。１次リーグ突破の可能性を残す最低条件は、１−０か、失点した場合は２点差以上の勝利。その条件も満たした。
　
　　しかし、その状況は長くは続かなかった。後半２９分に追い付かれると、同４４分には勝ち越しゴールを許した。槙野は「昨年までの悪い癖が出た」。今季のＪリーグはリードを許してもしっかりとパスを回して崩していることが好調の理由だが、前がかりになって裏を突かれる失点パターンが出てしまった。
　
　　水原の徐正源監督は「浦和は韓国のチームよりスキルはあるが、我々の粘り強さが通用した」。失点した後、追い付き、逆転した水原と、自分たちの弱点が出た浦和。ペトロビッチ監督は「これがサッカー」と繰り返したが、Ｊリーグ首位のチームとしては寂しい結末となった。【鈴木英世】

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