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幸楽苑の290円ラーメン、販売終了 一部店舗

北海道から岡山県までラーメンチェーン約520店を展開する幸楽苑(本社・福島県郡山市)が、290円(税抜き)の低価格で人気があった「中華そば」の販売を一部店舗で終えた。材料費や人件費といったコストの上昇で採算がとれなくなったという。
【写真】中華そばの販売を終えた店では「中華そば 290円」という掲示がなくなった=3日、福島県郡山市の幸楽苑栄町店、増田洋一撮影
同社によると、今月上旬に約80店舗で順次、販売を終了。最も安いラーメンはしょうゆ、みそ、塩の各390円となった。他の店舗に拡大するかどうか顧客の反応を見ながら検討する。
販売終了店ではダシと麺、スープにこだわった520円の新たなしょうゆラーメンを発売。同社は昨年10月から岡山県や札幌市などの5店舗で中華そばをこのラーメンに入れ替える実験をしてきた。顧客の不満が少なかったため、今回、実験店舗を拡大した。(増田洋一)
家族会の不満「限界に」 首相、面会で不安払拭図る

北朝鮮が日本人拉致問題に前向きな動きを見せない中、拉致被害者家族会の一部には安倍晋三首相への不満も漏れる。首相が3日、家族会と面会したのは、官邸と家族会との亀裂が生じることを避けるためでもあった。国内の足並みの乱れは北朝鮮の思うつぼになりかねない。
◆座り込みの計画も
北朝鮮は2日、日朝交渉中断の意向を日本側に通知してきた。家族会の不安をあおり、首相側との分断を狙う宣伝工作であることは明白だった。首相は3日、家族会のメンバーを前に「一刻の猶予も許さないとの思いで交渉にあたっていく」と強調、「それぞれの思いを伝えていただきたい」と呼びかけた。
家族会の一人は3月上旬、自民党中堅議員に電話し、「官邸前で座り込みをしようと思います」と述べ、日朝交渉の成果がないとして官邸前で座り込みのデモを計画していることを伝えた。中堅議員の説得によりデモは見送られたが、中堅議員は「家族会の一部が抱える政府への不満は限界に来ている」と語る。
今回の面会にあたり、政府内には当初「成果がない段階で面会すれば、首相が家族会から突き上げられるだけの場になる」と慎重な声もあった。しかし、面会拒否となれば家族会の不満は増し、結果として北朝鮮を利する形になる。首相は面会に応じ、不安払拭を図ることを選択した。
◆強い姿勢アピール
首相には、したたかな計算もあった。政府は3月31日の閣議で、日本独自の対北朝鮮制裁措置を2年間延長することを決定。同月26日には、京都府警などの合同捜査本部が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長宅などを家宅捜索した。政府関係者は「首相は強い姿勢をアピールできるタイミングで面会に応じた」と明かす。
首相との面会を終えた家族会からは「失望感を拭い去るものはなかった」という厳しい声も出たが、家族会の一人はこう言い残し、官邸を後にした。
「とにかく首相に会うことが大事だ。結局、私たちは首相にすがるしかない」(石鍋圭)
<訃報>シルクロード遺跡調査の樋口隆康さん死去 95歳

シルクロードの遺跡調査や古代の鏡の研究で知られる京都大名誉教授で前奈良県立橿原考古学研究所長の考古学者、樋口隆康(ひぐち・たかやす)さんが2日、老衰のため亡くなった。95歳。通夜は4日午後6時、葬儀は5日午前11時、京都市北区紫野宮西町34の公益社北ブライトホール。自宅は京都市左京区田中東高原町1。喪主は長男富士男(ふじお)さん。
福岡県生まれ。1943年、京都帝国大文学部史学科卒。海軍航空隊から大学院に復学し、75年、京大文学部教授。83年退官と同時に中国の古銅器などのコレクションを所蔵する泉屋博古館(京都市)館長(後に名誉館長)。89~2008年に橿考研所長を務めた。
京大非常勤講師だった53年、「卑弥呼の鏡」ともされる三角縁神獣鏡が大量出土した京都府木津川市の椿井(つばい)大塚山古墳を調査し、以後、古代の鏡研究の第一人者になった。
57年には戦後初の考古学視察団員として訪中し、敦煌(とんこう)などを訪れたほか、58年から京大の学術調査隊に参加し、インド、イラン、アフガニスタン、パキスタン、中央アジア、東欧などの遺跡を調査。88年の「なら・シルクロード博覧会」では総合プロデューサー代行として企画運営にあたり、93年に設立されたシルクロード学研究センター(奈良市)所長も08年まで務めた。
著書に「シルクロード考古学」「三角縁神獣鏡新鑑」「アフガニスタン」「シルクロードから黒塚の鏡まで」など。
維新・上西議員会見 「15日夜に宮津にいた」「旅行に出かけた事実はない」

3月に国会を病欠した直後に旅行に出たとの指摘を受けている維新の党の上西小百合衆院議員(比例近畿)は3日夜、大阪市内で記者会見し、15日に京都府宮津市に公務で訪れたことを認めた上で「旅行に出かけた事実は決してない」と述べた。
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長も同席し、終始不機嫌そうに説明を聞き入った。
<統一地方選>原発論戦は「低調」 立地3県議選の有権者

41道府県議選と17政令市議選が告示された第18回統一地方選前半戦。原発が立地する福井、島根、愛媛の3県でも3日、県議選が告示された。原発再稼働や廃炉後について議論する議員を選ぶ重要な選挙だが、3県議選とも原発は主要な争点になっていない。今回の選挙をどう見るか、地元の有権者に聞いた。【近藤諭、曽根田和久、渕脇直樹】
【道府県議選、23%が無投票 過去最高の可能性】
全国最多14基の原発が立地する福井県。このうち、老朽化した日本原子力発電敦賀原発1号機(敦賀市)と関西電力美浜原発1、2号機(美浜町)の廃炉が決まった。一方、関西電力は高浜原発3、4号機(高浜町)の11月再稼働を目指し、運転開始から40年超の他の原発も再稼働の準備を進めている。
原発が集中立地する県南部の3選挙区では、共産が候補者擁立を断念し、原発反対派の立候補はなかった。現職候補は「福井にも日本にも原発は必要だ」と言い切るが、「選挙でわざわざ主張する必要はない」と話す。
敦賀市の会社員、佐々木淳さん(45)は「立地地域は原発と共存してきた。廃炉になろうが再稼働しようが、原発なしの未来をすぐに考えることはできない」とした上で、「原発の安全性や廃炉後の振興策などをきちんと議論してほしい」と要望する。
全国で唯一、県庁所在地に原発を抱える松江市。中国電力島根原発は2号機が原子力規制委員会の安全審査中で、ほぼ完成している3号機も近く安全審査が申請される見通し。出力が比較的小さい1号機は廃炉が決まっている。
島根県議選の松江選挙区(定数11)には12人が立候補した。8年ぶりに選挙戦となったが、明確に「原発反対」を訴えるのは共産候補だけで、原発を巡る論戦は低調だ。あるベテラン自民候補は「パンフレットには原発政策も明記したが、大きな論争にはなっていない」と話す。
島根原発から約2キロに住む主婦(47)は「原発は子供の頃からある。原発よりも子育て政策に力を入れてほしい」と、身近な課題に関心を寄せる。
愛媛県では、四国電力が伊方原発(伊方町)3号機の再稼働に向け、4月にも原子炉設置変更許可申請の補正書を原子力規制委員会に提出する。安全審査は大詰めを迎えている。
伊方町を含む愛媛県議選の八幡浜市・西宇和郡選挙区(定数2)は3人が立候補し、8年ぶりに選挙戦となった。原発再稼働について、無所属の現職と新人は容認、共産新人は反対の立場だが、ここでも論戦は低調だ。
背景に交付金や雇用など、経済面での原発依存があり、八幡浜市の商店街役員は「原発なしにこの地域は成り立たない」と話す。一方、全国で原発5基の廃炉が決まる中、伊方町二見の自営業、上田照美(てるみ)さん(75)は「廃炉は避けられない。県議会はその議論を始めるべきだ」と注文する。