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TED、学生向け組込みアプリケーション開発コンテストを開催
東京エレクトロン デバイス(TED)は、マイクロソフト、フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン、アットマークテクノ、サムシングプレシャスの協賛で、学生向け組み込みアプリケーション開発コンテスト「Device2Cloud コンテスト 2011 ~21世紀の組込み開発者を目指せ!!(D2C)」を2011年3月4日に開催することを発表した。
TEDでは、これまで研究機関や大学を担当するインレビアム事業部アカデミックグループが、エンジニアを目指す学生へ啓蒙活動を行ってきたが、今回、組み込みアプリケーションの分野において、グローバルな視点で製品の企画・開発ができる人材の育成に貢献したいという思いから、協賛各社と共同で同コンテストを開催することを決定したという。
応募資格は、高校、専門学校、高専、大学、大学院、 職業訓練校などの学生。2~3名でチームを構成しての参加となる。参加費は無料だが、指定した機材を購入(4万3000円、税別)する必要があるという。システム条件は以下のとおり。
ハードウェアCPUボード:Armadillo-440(アットマークテクノ)センサボード:JM Badge Board(フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン)ソフトウェアOS:Windows Embedded Compact 7 CTP版(マイクロソフト)BSP:Lilas(サムシングプレシャス)Lilasは機能限定の無償版(“Basic Version”)に、JMバッジボード用のドライバなどを追加した、コンテスト向け特別版を用意。参加チームには、同BSPを用いて作成したビルド済みOSイメージが配布される。その他ネットワーク接続、クラウドサービスなどの利用も可能。ただし、コンテスト会場における帯域保証はしないとのことで、契約速度など回線条件は、2011年2月頃に参加チームへ周知予定としている。ハードウェアの改造は可能
なお、審査基準は8月下旬に公開予定で、予選はプレゼンテーションビデオにて審査員が審査を実施。プレゼンテーション時間は予選、本選ともに15分が予定されており、時間内に企画の説明や開発プロセス、実機デモンストレーション、まとめなどを紹介することとなる。
また、3月4日の決勝戦は、東京電機大学 神田キャンパスにて実施予定で、来場者の前でプレゼンテーションおよびデモンストレーションを実施し、審査員と来場者の投票によって決定される方式が予定されている。
NECと慶應大、初対面でも話しやすい雰囲気を作り出すシステムを開発
NECは2月27日、異業種交流会、オフィスの休憩スペース、セミナーやイベント併設の懇親会などで人々のコミュニケーションを活性化するシステムとして、空間演出メディア「ActiveAvatar」を試作し、慶應義塾大学との共同実験により有効性を検証したことを発表した。
ActiveAvatarは、ディスプレイの前に集まった複数の利用者が自身のアバターや名前、所属などをディスプレイに自動的に表示することで、利用者が初対面でも話しやすい雰囲気を作り出し、コミュニケーションの”きっかけ”を提供するシステム。
同システムは、利用者の情報が蓄積されたサイバー空間と、共用ディスプレイの前にいる利用者が他の人と交流するリアル空間をつなぐことで、従来IT化が進んでいなかったリアル空間でのコミュニケーションの活性化を促進することを目指している。
同システムでは、利用者の位置情報をNECの屋内位置管理システム「SmartLocator」および新たに開発した名札型の測位端末で検出。これにより、利用者は端末をかざしたり、自分の場所を意識したりすることなくシステムが利用できる。 利用者は、ディスプレイ上のタッチパネルを操作してプロフィール交換が可能なほか、利用者同士のプロフィール交換履歴を管理し、人脈図として出力・表示する機能も提供される。
今回の共同社会実験は、文部科学省科学技術振興調整費による委託業務「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成 コ・モビリティ社会の創成」により実施されたもの。今後NECは、NECネッツエスアイ本社の「EmpoweredOffice Center」に同システムを設置して来場者による利用実験を実施し、オフィス空間での有効性を検証していくという。
ActiveAvatarのシステム構成
アットマークテクノ、Adobe Flash Lite評価版をArmadilloに無償バンドル
アットマークテクノおよびイーソルは、アットマークテクノが提供する組込用CPUボード「Armadillo」シリーズ向けにカスタマイズしたFlash PlayerのLinux対応版「Adobe Flash Lite 3.1 for Armadillo-440」を、「Armadillo-440液晶モデル開発セット」の購入者を対象に無償バンドル提供することで合意したことを発表した。
「Armadillo-440液晶モデル開発セット」とAdobe Flash Liteを組み合わせた開発のイメージ
「Adobe Flash Lite 3.1」はAdobe Systemsが開発した開発した組み込み機器向けFlash Playerで、”Adobe Flash Lite 3.1 for Armadillo-440″では、メモリ管理機能を拡張して最大使用量を制限したり、Flash Extensions機能に拡張モジュールを組み込んで外部機能との連携を容易にするなど、イーソルが独自開発した組込機器向け仕様が搭載されている。
入手の仕方は、”Armadillo-440液晶モデル開発セット”を購入後、専用Webサイトから専用ソフトウェアをダウンロードし、手元のArmadillo-440からArmadillo固有情報を入手、必要事項を入力後、イーソルにて申し込み情報を確認後、ソフトウェアが提供されるという形となっている。
なお、無償提供の対象は、すでに同開発セットを所有しているユーザーも含まれており、申し込みを行えば、Adobe Flash Liteの評価が可能になるという。
J-PARCのニュートリノ実験施設でミュー粒子を確認
高エネルギー加速器研究機構(KEK)および日本原子力研究開発機構(JAEA)は、両者が共同で建設した大強度陽子加速器施設「J-PARC」のニュートリノ実験施設において、2009年4月23日19時09分、ミュー粒子の信号が、ビームラインの最下流部に設置されたミューオンモニタにより初めて確認されたことを明らかにした。ミュー粒子は、陽子ビームが物質に当たり生み出されたパイ中間子が崩壊した結果、ニュートリノとともに生成される素粒子で、今回の観測結果は、同施設がニュートリノを生み出したことを実証するものとなる。
J-PARCの全景写真
同実験施設は、KEKが中心となり設計、2004年度から建設が開始されたニュートリノビーム生成施設で、2009年3月に完成した。1999年から2004年まで行われたKEKの陽子加速器で生成したニュートリノビームをニュートリノ検出装置である「スーパーカミオカンデ」に打ち込む長基線ニュートリノ振動実験「K2K(KEK to Kamioka)実験」のおよそ100倍の強度を持つビームを生成することが可能であるが、これまで加速器から陽子ビームを受け入れるための調整作業が行われてきた。
J-PARCニュートリノ実験施設(KEK担当)のイメージ図と各部位の写真
実験は、J-PARCのメインリングからキッカーと呼ばれる電磁石を用いて蹴り出された陽子ビームを用い、多数の常伝導電磁石や超伝導電磁石、ビームモニターを軌道上に配列した”一次ビームライン”を通り西向きに曲げられ、ターゲットステーション内のグラファイト製標的に衝突させるというもの。
陽子ビームが標的に衝突すると、多数のパイ中間子が生成されることから、このパイ中間子を電磁ホーンと呼ばれる特殊な電磁石によって前方に収束させた後、ディケイボリュームと呼ばれる長さ100mのトンネルに入射し、飛行中にニュートリノとミュー粒子の対に崩壊させる。
これをビームライン終端部の地下約18mの実験室内に設置されているミュー粒子を観測することにより、間接的にニュートリノビームの方向およびその安定性を監視するための測定器「ミューオンモニタ」を用いて測定することで、ミュー粒子の信号が観測されたという。
ミューオンモニタの概要とその観測結果
これにより、ニュートリノビーム生成が始まったことが確認され、今後はこのビームを同地より295km離れたスーパーカミオカンデに向かって射出し、ニュートリノが飛行中に別の種類のニュートリノに変わるニュートリノ振動を詳細に調べる実験「T2K(Tokai to Kamioka)実験」が開始されることとなる。
T2K実験の概要図
具体的には、J-PARCで陽子をリニアックで加速後、3GeVシンクロトロンを経てメインリングに送り込み、陽子をキッカーで内向きに蹴りだし神岡の方向に向けた後、ターゲットに衝突させニュートリノビームに変換、スーパーカミオカンデに向けて発射するというもの。ニュートリノビームはJ-PARC内の前置検出器を用いても観測されているので、スーパーカミオカンデの観測結果と比較することで、”ニュートリノ振動”の研究が可能となるという。
この実験は、年間約1,600個のニュートリノを検出し、ニュートリノ振動現象の測定によってニュートリノが持つ未知の性質を解明し、物質をつかさどる法則の手がかりを得ることを目標としており、世界12カ国から400人を越す研究者が参加する国際共同実験となっている。
なお、ビームラインの調整および放射線施設としての運転時検査を目標とした今回のビーム供給は5月で一旦終了。KEKらは、残りのビームライン機器や前置検出器の据付、最終調整を行った後、2009年秋からビーム調整を再開する予定としており、その後、慎重にビーム強度を上げていき、スーパーカミオカンデにおける最初の事象を検出することを当面の目標とするとしている。
つながる医療機器の活用で人間の健康管理はどう変わっていくのか
Continua Health Allianceは、2月3日に発表した「コンティニュア設計ガイドライン第1版」を元に開発された日本国内向けのパーソナルヘルスケア機器などの試作品を用いたデモを実施した。
ガイドライン第1版の概要などについては、発表会のレポートを読んでもらうとして、ここでは実際にどういったことができるのかを試作品を用いた様子を交えて紹介したい。
インテルの事業開発本部 デジタルヘルス事業部長でContinua Health Allianceの日本地域委員会代表を務める石川真澄氏
ちなみに、対象となる機器は「パルスオキシメータ」「血圧計」「体温計」「体重計」「血糖値測定器」「フィットネス機器」「生活活動モニタ」の7種類となっており、無線ではBluetooth、有線ではUSBでPCなどと接続される。
なお、Continua Health Allianceの日本地域委員会代表はインテルの事業開発本部 デジタルヘルス事業部長である石川真澄氏が務めている。機器メーカーの人間ではなく、チップメーカーのインテルが代表を務めることに関して石川氏は、「各社に対し中立的な立場で付き合える立ち位置にいるのがインテルであり、さまざまな機器メーカーと連携してユーザーにメリットを感じてもらえるようリーダーシップを発揮していくことが使命」と語る。
健康情報の管理を簡略化
デモは大きく3つに分かれていた。1つ目は「家庭内での個人の健康情報の管理」として、現状の健康データの管理手法とガイドライン対応機器を用いた違いの説明。
各機器のデータを受け取ったPC(使用機種は富士通の「FMVらくらくパソコン」)
現状のデータ管理といえば、血圧や体重といった個別のデータをメモ書きするかPCに手打ち入力するといったような使われ方がされている。また、PCに接続できる場合でも、それぞれの情報ごとに専用のソフトウェアを用意して管理といった形が主であり共通性を持たせることなどができていないのが実情である。
一方、Continuaのガイドラインで規定された機器であれば、BluetoothでPCと接続できるため、例えば体組成計で計測した各種データ(体重、体脂肪、BMI値など)を一括して転送でき、IEEE 1073に準拠させたデータフォーマットのプロファイルを用いたソフトであれば、どのようなものでも(例えばExcelでもマクロを用いれば)、対応可能とのことである。
デモではイーストが開発を行っている体重計、体組成計、血圧計、歩数計の測定データをパソコンで管理することが出来るソフトウェア「めた簿」にデータを転送。複数の異なったデータを1つのアプリケーションで管理できることを披露した。
血圧計はオムロンヘルスケアの試作品を使用
体重計はエー・アンド・デイの「UC-321PBT(コンティニュア対応)」を使用
これまでExcelに手打ち入力していたデータ(左)もBluetooth経由で自動的に一括管理が可能に(右)(ちなみにめた簿の下側に見えているウインドゥは普段は見えないようになっている”めた簿”のデータプロバイダ)
ネットとの連携
2つ目は「ネットサービスとの連携」である。ウイングスタイルの運営する運動系SNS「ジョグノート」と、歩数計のデータを連動させて表示させるデモが行われた。
デモはオムロンヘルスケアの歩数計とタニタの体組成計を用い、SNSに歩いた数値や体重やBMI、消費カロリーなどを表示させるというもの。歩数計はクレードル経由でPCと連携、体組成計はそのままPCと接続、それぞれのデータをサーバに自動で送信し、SNS上に表示させるというもの。SNSのため、知人の情報も見たり、コメントを残すこともできるほか、「将来的にはトレーナからの助言なども得られるように拡張していければ」(インテル ソフトウェア&サービス統括部 アプリケーション技術部 アプリケーション・エンジニアの林浩史氏)とのこと。
オムロンヘルスケアの歩数計とクレードル(クレードル側にBluetoothが内蔵され、PCとペアリングした後、データを送信する)
タニタの体組成計「BC-503-Continua」(試作品)
ジョグノートに表示されたところ(このほか、知人の状況なども見ることができる)
遠隔管理も可能に
3つ目はネットワークを活用した「遠隔管理などへの応用」である。先述のジョグノートを例に出すまでもなくネットワークを経由することで、遠隔地で得たデータを別の場所で見ることができるため、地方に住む年老いた父母の健康状態などを都心に住む子供がチェックする、といったことも可能となる。
デモでは測定データをシャープのWILLCOM D4を元にした試作品と歩数計ならびに血圧計、体重計を連動、ブラウザ上でそれらの計測データの確認を行った。
血圧測定の様子(使用している機器は、血圧計がエー・アンド・デイの「UA-772PBT」(コンティニュア対応)であり、そのデータをシャープのWILLCOM D4をベースにしたモバイル・ヘルスケア・システム(試作品)を経由して、インターネット上へと送信される仕組み)
データが送信されるとそのデータをチェックしてくれるといったこと(右)もできるほか、その日のデータが送信されていなければ閲覧者に注意を促す(右)といったこともできる(ちなみにこのアプリケーションは林氏が3日程度でサーバからすべて構築したデモ用のサイトとのこと)
デモでは取り上げなかった企業も含めると、現在、日本市場に向けて製品・サービスの開発に取り組んでいる企業は14社ほどあるという。
こうしたContinua対応の機器だが、東芝がBluetoothのとIEEE 1072のスタック部分を作製、現在スタック側でデータを受けて各ユーザに振り分けできるような開発が進められているという。また、BluetoothのチップはCSRが、モジュールはパナソニックが作製しており、こうしたものを活用することで、機器メーカーは「自分達ですべてをインプリメントしてチューニングする必要がなくなり、かなり容易にシステムの導入ができるようになるはず(使用しないで作製することももちろん可能)」(同)とのこと。
なお、4月21日に発表が予定されているBluetooth 3.0をContinua対応機器が実装可能か否かについては、確認が必要としており、可能と判断されれば随時対応していけるはず、としている。