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Cyperss、MoBL SRAMとして32/64/128Mビット3製品を発表
MoBL SRAM(32/64/128Mビット品)のパッケージ外観イメージ
Cypress Semiconductorは、バス幅が32ビットのMoBL(More Battery Life)非同期SRAMとして32Mビット品「CY62172ESL」、64Mビット品「CY62182ESL」、128Mビット品「CY62192ESL」を発表した。
これらMoBL SRAMは、通信、コンピュータ、周辺機器、および民生用、医療用、軍用のアプリケーションに対応しており、32ビットDSPやFPGA、プロセッサと組み合わせることで、システムの性能を向上させることが可能となる。
同社の90nm R95 CMOSプロセスで製造され、アクセスタイム(TAA)は55ns、1.7V~5.5Vの電圧での動作が可能で、いずれもRoHS準拠の119-BGAパッケージで提供される。
なお、3製品ともに、すでに主要カスタマに少量のサンプル出荷が開始されており、完全認定が進められている段階にあるという。
Intersil、Intelスマート電圧レギュレーション準拠DC/DCコントローラを発表
IntersilのマルチフェーズDC/DCコントローラ「ISL95831」
Intersilは、同社のマルチフェーズDC/DCコントローラファミリとして「ISL95831」を発表した。
同製品は、CPUコアおよびGPUコアの電源向けソリューションで、高い負荷変動応答と省電力性が特長。Intelがスマート電圧レギュレーションとして定めた「IMVP-7/VR12」仕様に準拠しており、第2世代のIntel Core-i5/i7プロセッサを使ったシステムの消費電力の抑制に寄与するという。
周波数固定のPWMコントロールと周波数可変のヒステリシスコントロールを組み合わせることで、高速な負荷変動応答を実現した同社独自の「R3(Robust Ripple Regulator)テクノロジーを採用しており、これにより一般的なモジュレータに比べて高速なセトリングを実現したほか、軽負荷時の効率を高めるようにスイッチング周波数を自動的に設定できる仕組みとなっている。
そのためCPUが頻繁にスリープモードに移行した場合でも、競合製品に比べてシステム性能の低下を招く遅延時間の増加を発生させることがなく、CPUは最大限の性能を発揮することができるようになるという。
入力電圧範囲は4.5Vから25Vで、出力電圧範囲は0.25Vから1.5V。2系統の出力の両方ともに、インダクタのDC抵抗(DCR)を使った電流センスが可能であり、必要な部品はDCRの温度補償用として負の温度係数を有するサーミスタ1個のみで良い。また、2系統の出力はいずれも、リモート電圧センス、過電流保護、独立したパワーグッド信号に対応するほか、VBOOT電圧、最大電流、最大温度、スイッチング周波数をそれぞれ設定可能だ。さらに、コンフィギュレーション用にシリアルデータバスを備えているほか、出力は2系統あり、内蔵のゲートドライバとの組み合わせで、第1出力は3相動作/2相動作/単相動作を選択可能(第2出力は単相動作のみ)となっている。
なお、同製品は6mm×6mmサイズの48ピンTQFNパッケージで供給され、すでに量産受注を開始している。単価は1,000個受注時で3.68ドルとなっている。
FSL、低電圧動作可能な8ビットマイコン3シリーズ18製品を発売
富士通セミコンダクター(FSL)は、フラッシュメモリ内蔵8ビットマイクロコントローラー(マイコン)「F2MC-8FXファミリ」に、1.8V電圧動作を可能とした3シリーズを追加したことを発表した。2010年5月上旬よりサンプル出荷を開始、同7月より量産出荷を開始する予定でサンプル価格は250円からとなっている。
フラッシュメモリ内蔵8ビットマイコン「MB95370Lシリーズ」「MB95310Lシリーズ」「MB95350Lシリーズ」
3シリーズは、LCD制御機能を搭載した64ピンの「MB95370Lシリーズ」6製品と、80ピンの「MB95310Lシリーズ」6製品、およびI2Cインタフェースを最大2チャネル搭載した24ピンの「MB95350Lシリーズ」6製品、合計18製品となっている。
いずれもLCD制御機能を備えているほか、1線式オンチップデバッグを採用しており、カスタマはデバッグで占有されるピン数を最少にして、開発を行うことが可能となる。
また、MB95370LシリーズおよびMB95310Lシリーズは、LCD制御機能のほかに各種タイマや通信機能、A/Dコンバータや発振回路を搭載しており、ヘルスケア機器のシステム構成部品の削減が可能となる。
さらにMB95350Lシリーズは1.8Vの低電圧動作が可能で、I2Cインタフェースを最大2チャネル搭載しており、テレビやエアコンなどに用いるリモコンのサブマイコンとして活用することが可能だ。
なお、同社では3シリーズ合計で2010年度600万個の販売を目指すとしている。
ローム、低電圧(1セル)動作ヘッドフォンアンプを開発
ロームは、乾電池を用いたポータブル機器向けに、0.93V動作によりバッテリの長寿命化を実現する低電圧(1セル)動作ヘッドフォンアンプ「BU7150NUV」を開発した。すでに月産15万個規模で量産を開始しており、サンプル価格は400円となっている。
低電圧(1セル)動作ヘッドフォンアンプ「BU7150NUV」
同製品は、最低動作電圧0.93Vを実現しており、乾電池1本でも昇圧回路無しで使用可能なことに加え、電源電圧の立ち上げ時間に影響しないパワーオンリセット機能を内蔵している。
また、セットの仕様に応じてステレオヘッドフォンアンプ/モノラルスピーカアンプのどちらの方式にも対応可能なほか、85dBのクロストーク特性により臨場感の高い音声を再現することが可能。
さらに電源オフ・音声オフ状態からアンプ回路が起動完了するまでの自動シーケンスを内蔵してマイコンへの負担を軽減することが可能なほか、クリック・ポップノイズ低減回路なども内蔵している。
北大、宇宙における水素分子生成過程を解明
北海道大学 低温科学研究所は4月16日、宇宙における水素分子生成過程を解明したと発表した。天文学と天体物理学を扱う学術雑誌「The Astrophysical Journal Letters」に論文が掲載された。
水素分子は宇宙でもっとも大量に存在する分子で、宇宙に存在する分子のおよそ9割を占めるといわれている。星の形成や宇宙における物質進化に重要な役割を果たすと考えられているが、宇宙の真空中(気相)で2つの水素原子(H)が結びつく反応は極めて起こりにくく、宇宙に存在する塵(星間塵)表面でH原子同士が結合する反応が不可欠であると考えられていたが、その生成過程の全容は謎となっていた。
同研究所では、極低温の暗黒星雲を再現できる超高真空実験装置を開発、その中に擬似的な氷星間塵表面(アモルファス氷表面)を作製。同表面に低温に冷却したごく微量のH原子を照射し、H原子の表面への吸着からH2分子生成までの、すべての振る舞いをレーザーを用いた共鳴多光子イオン化法によりモニタした。
同研究所が開発した実験装置「RASCAL」
結果、H原子の一部は氷表面にトラップされる一方、多くのH原子は10Kの極低温にもかかわらず、表面を動き回って他のH原子と結合してH2分子を生成することが判明した。
同実験によるH2の生成効率は宇宙に暗黒星雲に存在するH2分子の量を説明するのに十分なもので、これによりH2生成にいたる道筋とその生成効率の導出が解明されたこととなる。
アモルファス氷表面での水素分子生成過程の模式図
なお、氷星間塵上では水素分子だけではなく、有機分子を含む多くの分子が水素原子との反応で生成しており、同研究所では今回の研究で得られたデータを用いることで、それらの分子の生成効率をより正確に見積もることが可能になるとしており、これまでの研究成果と合わせることで、宇宙における分子進化がより詳細に描けるようになるものとしている。