セリーヌ tシャツ パロディセリーヌ tシャツ コピーセリーヌ tシャツ コーデ 忍者ブログ

仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!

ビジネスマン必見!おすすめのビジネス管理ツールアプリを、独自のランキングと口コミでピックアップ!縦横無尽に使いこなせば、仕事の効率アップ間違いなし!
[13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

人の思いも運べる行動力…佐川急便

 人の思いも運べる行動力…佐川急便

 

人事企画課長 沢田禅さん 43

 

  • 沢田禅さん
  •   国内432か所の営業所を拠点に、企業などから預かった荷物を配送する運送会社です。

      企業間の配送のほか、近年は通信販売の商品を個人宅に届ける業務も増えています。持ち株会社傘下の114社(海外を含む)の中核を担い、連結売上高8350億円(2014年3月期)の8割以上を当社が占めます。

      新卒の社員は全員、荷物の集配業務からスタートします。2~4トンのトラックや軽自動車のバンなどを運転して集めた荷物を届ける仕事と、車は運転せずオフィス街などで荷物を台車に載せて運ぶ仕事に分かれます。

      男性向けのきつい仕事というイメージがあるかもしれませんが、軽自動車を運転する3分の1は女性です。運転免許取得の支援制度もあります。最初は指導員が同行して運転技術はもちろん、荷物の持ち方や接客応対などのノウハウを教えます。

      その後は、現場でキャリアアップして後進の指導にあたる社員もいれば、数年後に本社で新サービスの企画や大手企業の営業などに携わる社員もいます。能力や適性に応じグループ会社に転籍するケースもあります。

      集配などの業務をこなしながら、在庫管理や物流コストについて企業側の要望を聞き、改善策を提案することも大切です。傾聴と提案の積み重ねで信頼と新たなビジネスチャンスの獲得につなげたいと考えています。

      このため、採用選考では面接を重視します。勉強や部活動、アルバイトなど、学生時代に自信を持って取り組んだことを聞いてコミュニケーション力や向上心、行動力を見ます。相手の立場で物事を考え、問題点に気付いて改善点を示すことができるかといった点も重視します。

      物だけでなく人の思いも運ぶ仕事です。体を動かし、人に感謝されたい人に向いているでしょう。(聞き手・桜木剛志)

      ◆会社概要 1957年、京都―大阪間を中心にした運送業者として創業。65年から現在の社名に。2006年、持ち株会社制に移行。資本金112億円。従業員数4万5985人(2014年3月)。本社は京都市。

      ◆採用計画 2015年度入社の新卒採用予定者数は約200人。16年度も同程度を予定。会社説明会への参加後、複数回の面接を実施。

      (2015年3月24日の読売新聞朝刊に掲載)

    PR

新入社員のためのノート術 (1) 【準備編】ビジネスで本当に役立つ文房具

 新入社員のためのノート術 (1) 【準備編】ビジネスで本当に役立つ文房具

 

 勉強・ビジネス・人生を劇的に変えるノート術として話題になった『本当に頭が良くなる 1分間ノート術』(石井貴士著/SB Creative/1,400円+税/2014年)

 社会人としての第一歩を踏み出した新入社員にとって、入社後まずやるべきは「仕事を覚えること」だ。そのためには先輩から教わったことをきちんと記録しておく必要がある。しかしながら、「書くことが多い」「どのようにメモを取ったら良いかわからない」「見返したが、何が書いてあるかわからない」とノートの取り方に不安を抱えている人は多い。

 この連載では、作家の石井貴士さんに基本的なノート選びや使い方、記録術など、「新入社員のためのノート術」を教えてもらう。石井さんは2014年に『本当に頭が良くなる 1分間ノート術』(SB Creative/1,400+税)を上梓した「ノート術」のプロフェッショナルだ。まずは、筆記用具について紹介いただいた。

ノート類

 石井さん:ノートについて、私は基本的に「リングノート」と「ルーズリーフ」を用途別に使い分けています。2種類のノートを同時に使用するときのポイントは、横罫の幅をそろえること。切り貼りすることを想定して、行間の幅が同じものを選びましょう。オススメは7ミリメートル幅。ゆとりがあるので、後から見返すときもすっきりします。

 ■ルーズリーフ→勉強・保存用
 ルーズリーフはセミナーの記録や勉強用として使用します。とっておきたい情報はここに記録しましょう。

 私が使用しているルーズリーフは「マルマン ルーズリーフ L1100 A4 7mm罫」。ノート類は、数多く出回っていて手に入れやすいもの、どこでも手に入るものを選びましょう。ノートが終わるごとに違う種類のものを使うと、ノートによって使用感が微妙に異なるので、記入していてしっくり来ないのです。だからこそ、定番アイテムを買う。慣れたノートを使うというよりも、そのノートに自分を慣らしていくという感覚です。

 ■リングノート→持ち歩き用
 勉強に関することはルーズリーフ、それ以外のことはリングノートに記録します。リングノートは持ち歩いて、何かが思い浮かんだときにメモをするもの、という位置づけです。リングノートの中の必要な情報や残しておきたいものは切り取って、ルーズリーフに貼り付けて保存します。

 持ち歩きを考えると、オススメはA5サイズ。私は「キャンパス ツインリングノート ドット入り罫線 A5 横罫7mm」を使用しています。同じサイズの手帳カバーをセットするのも良いですね。このノートはドットがついた罫線が特徴で、文字の大きさを綺麗にそろえることができます。A5サイズのリングノートなので、A4のルーズリーフに貼るのも簡単ですよ。

筆記具

 ■青ペン
 メモは青ペンで書くことが基本です。重要なことを赤ペンで書く人も多いですが、落ち着きやすい寒色の青ペンを使いましょう。

 2色使いをするときは、青ペンと黒ペンを使います。黒ペンは忘れてもいいこと、どうでもいい情報のときに使います。どうでもいいことがあるおかげで、青ペンで書かれた重要な情報が引き立つのです。

 ■4色ペン
 多色を使ってノートを取るときは、最大で4色までに抑えます。それ以上多いと、使い分けで頭がごちゃごちゃしてしまうからです。色は赤・青・黄色・緑、どこでも手に入る色を使うことが重要です。

 続いて4色ペンの色分けについてご説明します。ビジネス用であれば、重要度順に分けるのが良いでしょう。「今すぐやらなければならない最重要事項」は赤。「今日中にやらなければならないこと」は緑。「今週中」は黄色、「いつかやるということ」は青という分類をおすすめします。

その他

 ■付箋
 ペン・ノートに次いで重要なのが、付箋。スケジュール管理や資料の整理に使います。ビジネスでは4色ペンと同じように、色ごとに重要度を定めて使用します。最重要は赤、今日中は緑、というスタイルです。

 複数の仕事を同時進行している人は、仕事のジャンルごとに色分けする方法も効果的です。私の場合は「本や執筆に関する仕事」は緑、「ビジネス系」は赤、「プライベート」は青、「その他」は黄色としています。

 ■ファイル
 使用したルーズリーフはファイルに挟んで保存します。ファイルもペンやふせんと同じ4色を意識すると、とても管理がしやすくなります。仕事のジャンルで色分けする場合、「執筆」は緑のファイル、「仕事関連」は赤、「プライベート」は青、「その他」は黄色というように分類するのです。そうすることで同じ情報がまとまり、振り返りやすくなります。

 ファイルにはクリアポケットを付けておき、関連資料もジャンルごとに分類、ファイリングします。大体1年で1色1冊ずつが目安です。いらないものはガンガン処分して、情報を精査し管理するとよいでしょう。

 
 石井 貴士(いしい たかし)
 作家、ココロ・シンデレラ 代表取締役。1973年愛知県出身、慶応義塾大学経済学部卒業。テレビ局のアナウンサーを経て、「ココロ・シンデレラ」を起業。高校2年のときに悟った勉強の必勝法「1秒で目で見て、繰り返し復習すること」と「1単語1秒で記憶するためのノート」をもとに、3カ月で英語の偏差値を30台から70台へ上昇させることに成功。自身のセオリーを元に、2014年には勉強・ビジネス・人生を劇的に変えるノート術『本当に頭が良くなる 1分間ノート術』(SB Creative/1,400円+税)を上梓。他にも『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』『本当に頭がよくなる 1分間英語勉強法』(ともに中経出版)などの著作50冊を世に送り出し、累計180万部を突破するベストセラー作家。公式サイト「石井貴士 公式サイト 人生は変えられる」

フィリピン沖で発見 戦艦「武蔵」はだれのもの?

 フィリピン沖で発見 戦艦「武蔵」はだれのもの?

 

 [写真]戦艦「武蔵」

  3月2日にマイクロソフト共同創業者で資産家のポール・アレン氏がフィリピン・シブヤン海の海底約1000mで戦艦「武蔵」を発見したというニュースは大きく報じられました。史上最大の戦艦「大和」型2番艦の「武蔵」は米空母艦載機の攻撃を受けて撃沈され、潮流の速いシブヤン海では正確な沈没地点がこれまで分からず「『武蔵』は沈んだが浮力が釣り合って海中を今も漂い続けているのだ」という伝説が生まれていたほどでした。

  これまで1番艦「大和」はアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の影響で広く知られている一方で、2番艦「武蔵」の知名度は低いものでしたが、今はちょうど日本では軍艦を擬人化したブラウザゲーム「艦これ」が流行中で、戦艦「武蔵」のことを知っている人が大勢いたのです。そんな最中に「武蔵」発見の一報は熱烈な歓迎をもって迎えられました。
 
  しかし発見したとはいっても「武蔵」の船体は引き裂かれている上に、深さ1000mの海底では大規模な引き揚げは物理的に不可能です。引き揚げができるとしても一部の部品や、発見できれば乗組員の遺骨を回収するという作業になります。遺族の中には沈没船を墓標と捉えて一部であっても引き揚げに反対する声もあり、意向を尊重しつつ一部引き揚げが実施できたとしても、今度は「武蔵」の所有権という問題が出てきます。
 
  基本的には沈んだ軍艦は所属していた国の所有物になるのですが、日本は太平洋戦争の敗戦後に進出した現地から撤収する際に資産を全て放棄しているので、沈没船もこれに該当するという捉え方があります。また戦争で生じた多数の軍艦と輸送船の沈没船は航路を塞ぎ、講和条約で撤去する費用と人員を日本が提供することを求められました。戦後賠償として各国と協定が結ばれ、沈没船は日本の責任として引き揚げられ解体し、得た屑鉄を売った代金は賠償金として納められました。
 
  この引き揚げ作業は完了済みで戦後賠償も払い終えているので今この協定を持ち出しても効力はありませんが、しかしこういった経緯がある以上、戦艦「武蔵」は日本の所有物だとフィリピン政府に強く言うことはできないのです。フィリピンは太平洋戦争最大の激戦地で、最も多数の艦船が沈んだ場所なのです。
 
  また武蔵の沈没地点は公表されていないのですがフィリピン領海である可能性が高く、所有権はともかくとして管理権はフィリピン政府にあります。武蔵の備品を引き揚げた際の取り扱いは発見者のアレン氏とフィリピン政府、日本政府が協議することになるでしょう。揉めた場合は裁判になりますが、日本とフィリピンの関係は良好で資産家のアレン氏は強く所有権を主張しないと表明済みなので、三者が納得のいく結論が出ると期待します。
 
 (JSF/軍事ブロガー)

 本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
 著作権は提供各社に帰属します。

大阪城に黄金の「御座船」 ── 大坂の陣400年天下一祭夏の陣・概要決定

 大阪城に黄金の「御座船」 ── 大坂の陣400年天下一祭夏の陣・概要決定

 

 [図]大阪城御座船のイメージスケッチ(大坂の陣400年プロジェクト実行委員会提供)

  大坂の陣で大阪の盛り上げを図る大坂の陣400年プロジェクト実行委員会(橋爪紳也委員長)が30日、大阪市北区の市庁舎で会合を開き、大坂の陣400年天下一祭夏の陣の開催概要を決定した。太閤秀吉ゆかりの遊覧船が再現されるほか、大阪城天守閣を借景とする薪能が上演されるなど、盛りだくさんの内容になっている。前半戦の冬の陣イベントが好評だっただけに、関係者は夏の陣へ勢い込む。

冬の陣夏の陣で集客400万人が目標

 [写真]大阪城本丸薪能(前回写真、森口ミツル撮影、大坂の陣400年プロジェクト実行委員会提供)

  大坂の陣400年天下一祭のコアイベントは14年10月から12月までの冬の陣と、今年4月から9月ごろまでの夏の陣の二部構成で展開。前半の冬の陣は目標の140万人を上回る169万人の集客実績を残した。冬の陣と夏の陣で最終的に400万人の集客をめざす。
 
  夏の陣の主な事業は次の通り。豊臣秀吉が愛用した御座船を屏風絵から再現。船全体に金箔を張り、大阪城の内濠を約20分間遊覧する。城内での遊覧船の本格就航は初めてだ。
 
  大阪城天守閣を背景に荘厳な能舞台が設置され、「夏の陣大阪城本丸薪能」が上演される。夏休み期間には大阪迎賓館お化け屋敷がオープン。テーマは大阪城に伝わる怪談だ。城内はとても広いが、昔懐かしい人力車が登場し、城内での移動をサポートする。
 
  府域でも万博記念公園や関西国際空港、夏の陣の舞台となった藤井寺市や八尾市などで、記念イベントが目白押し。第1回「大坂の陣歴史検定」が5月、大阪と東京で開催される。

「町人のまち」に加え「サムライ都市大阪」をアピール

 [写真]大坂の陣400年プロジェクト実行委員会が会合を開き、夏の陣開催概要を決定=30日午前、大阪市北区の大阪市庁舎

  出席した委員からは「14年度の大阪城天守閣の入館者が、前年度と比べて飛躍的に伸びた」「これまでの東アジアに加え、インドや中近東の旅行関係者からの問い合わせが増えてきた」などと、天下一祭効果の手応えを感じている声が相次いだ。
 
  橋爪委員長は「大阪城公園全体を面として活用し、天守閣以外でも随所でイベントを展開して、観光客に長く滞在して楽しんでもらえるよう工夫している。城内のにぎわいが都心へも広がるようにしていきたい」と話す。
 
  豊国神社の秀吉像や城内に設置したサムライ型のオブジェが、外国人観光客の記念撮影スポットとして人気が高まっていることに着目。「これまで大阪は町民のまちのイメージが強かったが、天下一祭で大阪がサムライ文化の都市でもあったという情報を発信し、外国人観光客に大阪の多面的な魅力をアピールしていきたい」と意気込んでいる。
 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)
 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.6873524&lon=135.5258551&z=18

 本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
 著作権は提供各社に帰属します。

京都・三重 2つの鉄道が「地方の公共交通」変える!?(鉄道ライター・伊原薫)

 京都・三重 2つの鉄道が「地方の公共交通」変える!?(鉄道ライター・伊原薫)

 

 [写真]北近畿タンゴ鉄道の車両。4月から京都丹後鉄道として運行される

  北陸新幹線の開業や、それに伴う特急列車の再編や並行在来線の第三セクター化が大きな話題となった、JRのダイヤ改正。「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」「IRいしかわ鉄道」の3社が誕生し、北陸本線・信越本線を受け継ぎました。毎年、春の鉄道の話題といえばJRのダイヤ改正が大きなものですが、その一方で、この4月から走り出す2つの鉄道会社が、実は日本の地域公共交通にとって大きな意味を持っているのです。

第三セクターの北近畿タンゴ鉄道のケースは

 [写真]北近畿タンゴ鉄道「あかまつ」車内。思わず乗ってみたくなる

  1つ目の舞台は、京都府北部・丹後地方。ここでは、福知山と宮津を結ぶ宮福線と西舞鶴~宮津~豊岡を結ぶJR宮津線を引き継いだ、第三セクターの北近畿タンゴ鉄道が走っています。
 
  宮福線は大阪・京都から丹後地方への観光客を運ぶメインルートとして建設され、JRの特急電車が乗り入れてくるものの、高速道路の完成や沿線高校生の減少などで乗客数は低迷。宮津線も元々赤字路線を引き継いだこともあり、北近畿タンゴ鉄道全体では20年以上に渡り赤字を計上しています。2013年度の営業収益は約11億円、対して営業費用はほぼ倍の約20億円。赤字額は8.9億円と、他の第三セクター鉄道と比べても突出しており、京都府や沿線自治体からの補助で成り立っている状態です。
 
  これ以上、現在の枠組みでの路線維持は不可能ということで、京都府や沿線自治体、そして北近畿タンゴ鉄道などが協議した結果、「上下分離方式」で鉄道を存続することが決定。上下分離方式というのは、線路や駅など、インフラ部分を保有する会社(こちらが「下」)と、実際に列車を運行する会社(こちらが「上」)に分離し、運行会社がインフラ保有会社に使用料を払ってインフラを借り、営業するというものです。

将来的には地域内交通ネットワークの構築も

  運行会社にとっては、定められた使用料を払うことで運行に専念でき、経営改善によって収入が増えればそれが利益となります。また、インフラ保有会社は資産管理に専念することで、計画的な投資を行うことができ、また自治体も計画的に補助を行うことができます。
 
  北近畿タンゴ鉄道の場合は、同社はインフラ保有会社となり、運行会社を公募することに決定。4社が応募し、その中から都市間高速バスを運行するウィラーアライアンスが選ばれました。4月1日からは、新たに設立されたウィラートレインズ株式会社が「京都丹後鉄道」として同線の運行を担当します。
 
  ウィラートレインズでは、開業に合わせて様々な施策を実施。例えば、新たに販売される「週末ファミリーパス」は2200円(インターネット割引だと2000円)で大人2名・子供2名の最大4名が1日乗り放題となります。宮津~福知山間は大人片道700円ですから、大人2人分よりも安い料金で、家族4人で出かけることが可能となります。
 
  さらに、この切符は特急列車にも乗車可能。他にも、お花見シーズンに販売される「お花見フリーきっぷ」や、地元のお祭りに合わせて販売される「お祭りフリーきっぷ」など、思わず列車で出かけたくなる仕掛けがいっぱいです。
 
  そして、将来的には列車の運行本数増加などに加えて、列車と地元バス会社・タクシー会社、さらにはレンタサイクルなども活用した地域内交通ネットワークの構築や、沿線地域のまちづくり・活性化なども目指しているとのこと。「ピンクのバス」で日本のバス業界を変えた会社が、これからは地域交通や街づくりを変えていくかもしれません。

近鉄の内部・八王子線のケースは

 [写真]4月から新会社となる内部・八王子線。四日市市が施設を保有し、運営会社にも出資する

  さて、もう1つの鉄道は三重県四日市市にある近畿日本鉄道(近鉄)の内部・八王子線。合計7キロというミニ路線ですが、「ミニ」なのは路線長だけではありません。
 
  ここは日本でも珍しい「ナローゲージ」と呼ばれる路線で、線路の幅が762ミリメートルとJRの約70%、新幹線の半分ほどしかありません。車両の幅も狭く、座席に座って足を伸ばせば向かい側に届きそうです。
 
  この特殊な構造が仇となり、同線は近代化が難航。現在も非冷房車両が走っており、また維持・修繕コストもかさむため、近鉄では沿線自治体と存続について協議を重ねてきました。
 
  そして、上下分離方式の1つである「公有民営方式」を採用、4月からはインフラ部分を四日市市が保有し、運営は近鉄と四日市市が出資して設立した「四日市あすなろう鉄道」が行うこととなりました。
 
  内部・八王子線の場合は、北近畿タンゴ鉄道の事例と比べて沿線自治体である四日市市がより深くかかわっている点が特徴です。もちろん、路線長や沿線人口が違うため、どちらが良いとは一概に言えませんが、両者に共通しているのは沿線自治体が「鉄道は地域に必要だ」という判断を下したという点です。

この2つの鉄道が運命のカギを握る!?

 [写真]ナローゲージの車内。まるでバスのような小さな車体だ

  いま、地方では鉄道やバスなどの公共交通がどんどん衰退しています。道路網が発達し、自宅から目的地までクルマで移動できるようになったからです。
 
  でも、もしケガや病気になったり、歳を取って車を運転できなくなる日が来たら、そしてその時、公共交通がなくなっていたら、そこに住み続けることは難しくなってしまいます。
 
  京都丹後鉄道や四日市あすなろう鉄道は、人が住み、まちが残っていくために、そこに鉄道が必要だという沿線自治体の「決意」の表れなのです。
 
  全国に数多くある、赤字の鉄道やバス。そしてまちが今後どうなるのか、この2つの鉄道が運命のカギを握っているのかもしれません。
 (文/伊原薫/鉄道ライター)
 
 ■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。
 
 
 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=35.534353349889884&lon=135.19998003848065&z=13

 本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
 著作権は提供各社に帰属します。

HN:
上原健二
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]
Template by repe