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<街ぶら>天王寺動物園・カバのおやつタイム人気 ── 目の前を歩いて大きなお口「ア~ン」

 <街ぶら>天王寺動物園・カバのおやつタイム人気 ── 目の前を歩いて大きなお口「ア~ン」

 

  1月1日に「開園100周年」を迎えた大阪市天王寺区の「天王寺動物園」。大阪を中心に関西では誰もが知る老舗動物園だが、昨夏に元TVチャンピオン動物園王が「動物園改革担当部長」に就任したり、昨年12月に園の動物を大阪市営地下鉄車内に出張させ「動物園列車」を運行するなど、明らかにこれまでの同動物園とは違った「メモリアルイヤー」を意識した動きが話題となっている。今回は、そんな同動物園を訪ね「迫力がありすぎ」と人気の「カバのおやつタイム」の裏側などに潜入した。

いつもきれいなカバのプール。清潔さ保つ秘密は?

 [写真]水中を移動するカバのティーナちゃんの様子が見られる。これが迫力満点

  天王寺動物園にはカバが2頭いる。1983年10月に同動物園で生まれたテツオくん。そして、メスのティーナちゃんは、あいらしい表情が印象的な看板スターでもある。
 
  ある日の午後1時10分ごろ、カバ舎を訪ねてみると多くの人が「カバ観察プール」の様子を見つめる。よ~く見ると、透き通った水槽でテツオが目と耳や体の一部を水面から出し、なにかを待っている様子が伺える。「カバもこのくらいの時間になると、腹時計でわかるんでしょうね」と同園担当課長代理で獣医師の今西隆和さん。なるほど、お待ちかねの「おやつ」の時間というわけだ。
 
  そこでプールの水面をみて、ひとつ思った。ちょっと前に見た時はにごっていたのに、知らない間に透明の水になっている。今西さんによると、これは常に「ろ過循環」させているからだという。
 
  「ここでは中学校のプール2杯分くらいの水があるんですが、これを常に38回転させる『ろ過循環』をしてるんです。だから、フンなどがたまってもきれいにしてくれるんです」と今西さん。また、水槽にはティラピアという魚もおり、それがカバの角質やフンも食べており、水質向上を維持できるという。
 
  カバといえばアフリカのイメージがるため「この冬の寒さは大丈夫?」と今西さんに質問すると「実はこの水はポイラーで暖めています。水温は23度を保っているので、寒い日だと湯気がたったりしてますよ」と笑顔で教えてくれた。

お口をあけて歯みがき・エサを出したらプールから出る

 [写真]テツオくんの歯をみがく飼育員の上野さん

  午後1時10分ごろ、カバの飼育員である上野将志さんが大きな歯ブラシを持ってカバのプールサイドに現れた。「いまから、カバのテツオくんに歯みがきをしまーす」と大きな声で説明する。同時にテツオくんが水面から顔を出し、上野さんい向けてとても大きな口をあけた。
 
  同時に周囲の子どもや大人から「すごい」「大きい口」という歓声があがる。テツオくんの口の裏を手で優しくマッサージしたり、歯ブラシで長い門歯と犬歯をていねいに磨いている。
 
  本来、野生のカバは生活の中で自然とこれらの歯がけずれていくが、動物園内で世話をしてもらいながら生活していると、歯がけずれる機会もないという。そのため、歯が伸びたら切らなければいけない時もあり、そうした時のために普段から歯の健康チェック、飼育員とテツオくんのスキンシップのために、歯みがきは行われているという。
 
  しっかり歯を磨いた後は、バナナのごほうび。カバの大きな口からすれば、バナナもいつも以上に小さく見えてしまうが、上野さんが口に放り込むとおいしそうに口を動かして食べる姿は「かわいい」と人気。このほか、大好物の草をプールサイドに広げると、テツオくんはプールを飛び出し夢中で草を食べていた。

目の前に大きなカバ「今はこんなの見られるんや」

 [写真]目の前でカバのおやつタイムが見られる。大人も一緒に追いかけていた

  一方で、もう1頭のカバ、ティーナちゃんもお楽しみのおやつを待っていた。こちらのエサのやり方はテツオくんと違う形式。まず、最初にまくのは先述のティラピアのエサ。すると、群がるティラピアをみてティーナちゃんが即座に反応。ティラピアのまきエサが、おやつの合図というわけだ。
 
  エサを与える場所は、ちょうどプールのガラス張りになった観察スペースの上。そこから左右にいったりきたりしながらエサをやることにより、ティーナちゃんが、ガラスにもたれて口を明けたり、左右に移動するシーンが目の前で見られるという仕組みになっている。
 
  子どもらはそんな姿に大興奮。移動するたびに追いかけては「すごーい」と大声を上げる子どもらの元気な姿もみられる。中には、カバに合わせ一緒に大口をあげる子もいた。
 
  子どもだけでなく、デートで来るなどしていた大人たちからも「いまの天王寺動物園って、昔とちゃうわ」という声も聞かれた。
  

飼育員「カバの表情愛くるしい」

 
  飼育員の上野さんは「カバの口の中はしっとり柔らかくぬれている。よく臭いんちゃうの? と聞かれるけど、すごく清潔な口なんです」と語る。

 [写真]おやつは野菜や果物など。写っているカゴのエサは、プールにいるティラピア用のエサ

  また、カバが表情は愛くるしいという。「機嫌が良い時と悪いときは目をみたらわかるんです。カバは警戒心が強くて、ちょっと怪しいなと思ったら目がギロっとしたり。テツオくんは特ににらんだりしますね。ティーナちゃんは音にも敏感なんですよ」と上野さんは、うれしそうに続ける。
 
  「毎日ね、カバさんはおやつを楽しみにしております。毎日午後1時10分から30分の間におやつを与えています。ぜひ、いちど見に来て頂ければと思います」と話し、来園者の子どもらにもカバの特徴や裏話を楽しく伝えていた。
 
  天王寺動物園は100周年を迎え、今年は様々なイベントを企画している。このコーナーでは、今後も同動物園の様子を定期的に伝えていく。
 
 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.65171369763654&lon=135.50823658616076&z=18

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英語で注文、ハラル食弁当を宅配します ── ありそうでなかった新サービス

 英語で注文、ハラル食弁当を宅配します ── ありそうでなかった新サービス

 

  東京都内を中心に、英語によるデリバリーポータル「マイ食(maishoku.com)」を運営するダイナプティコ(東京都港区)が、ムスリム=イスラム教徒を顧客に想定した「ハラル食弁当」の宅配サービスを始める。同社は「オフィスワーカーとして働くイスラムの人たちにも英語で宅配を利用してもらいたい」と商品化に向けた準備を進めている。

 [写真]インド料理店「ガネーシャダイニング」と開発中の試食品

  ハラル・ジャパン協会によると、ハラルというのは「健全な商品や活動」のことの全般を意味する。ムスリムには、口にするものにも制限がある。食べていいものと食べてはいけないものがあり、口にしていいものを「ハラル」という。豚肉はタブーだが、ほかの食べ物でも加工や調理のルールがある。この作法にのっとって認証を受けた食品がハラル食だ。
 
  同社によると、これまでもネット注文を通じてハラル食を宅配するサービスは他社にもあったが、いずれも表記は日本語だけ。しかもその日のうちに配達してくれるサービスはなかった。日本人なら日々、当たり前のように弁当宅配サービスを利用しているが、ムスリムの顧客が必ずしも日本語が使えるとは限らない。むしろ、日本語が話せない方多いだろう。マーケットの穴を突く、これまでにありそうでなかった新サービスだ。
 
  そもそも同社は、「日本には出前文化があり、デリバリーが発達しているにもかかわらず、日本語が話せない外国人が注文できないのはおかしい」と、2011年に等々力康弘社長らエンジニアが集まって起業した。
 
  そうした問題意識で開発したのが2012年6月にサービスを開始した食品のデリバリーポータル「マイ食」だ。都内を中心に、サンドウィッチやハンバーガー、中華など200の飲食店が加盟している。英語で表記された同サイトから商品を注文すると、加盟店舗には日本語でファクスが送られ、注文を受けた店舗が宅配するという仕組み。ユーザー登録数は約6000人で、そのうち8割が外国人。一か月に2000~3000件の注文があるという。
 
  飲食関係のビジネスで、外国籍の顧客を想定した場合に、必ずと言っていいほど直面するのが「ハラル」の問題だ。同社で営業を担当する中村拓矢さんが、都内の飲食店を回っているうちに、ハラル食弁当への要望が多いことを聞き付けた。

 [写真]「春過ぎにはサービスを開始したい」と話す中村さん(右)と齊藤さん

  同じく営業の齊藤優也さんが調べたところ、日本に居住するムスリムは10万人。日本人のムスリムを含めると15万人がハラル食を必要としている。そのうち20~25%が首都圏に住んでいると考え、ハラル食の宅配をサービスに組み入れることを決めた。
 
  IT産業が盛んなインドから来日してオフィスワーカーとして働くムスリムのエンジニアが宅配サービスを利用できないという現実も見聞きしており、潜在的なニーズは高いと読む。「マイ食」が商圏として得意とする港区周辺は、大使館が多いことも追い風だ。
 
  同社は現在、東京・麻布のインド料理店「ガネーシャダイニング」と共同で試食品を開発中だ。スパイスが香る「ハラル・ランチ」はタンドリーチキンやカレーを中心としたナン付き約5点の構成で、1000円台で販売できるようにしたいという。
 
  中村さんは「まずは春過ぎにサービスを開始したい。宅配メニューがインド料理だけでは飽きるので、次は料理のジャンルを広げていきたい」と意気込んでいる。

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グーグルが見る日本市場の独自性と成長性とは?

 グーグルが見る日本市場の独自性と成長性とは?

 

  Googleはこのほど、AndroidやiOSのアプリ開発者向けに「Google for モバイル アプリ」というイベントを東京・六本木で開きました。「Googleと切り開くアプリ ビジネスの未来」と題した基調講演では、アジア太平洋地域統括副社長のクリス・ヤーガ氏が、同社の今後注力すべきアジア市場、特に日本市場の展開について語りました。同氏の発言から見えてくる日本の市場の独自性と成長性とは?

日本のスマートフォン利用時間はフランスの2倍

 [写真]Googleのクリス・ヤーガ氏(2013年撮影、Natsuki Sakai/アフロ)

  日本でのスマートフォンの普及は誰もが実感していますが、アジア圏ではその使われ方自体が大きく欧米と異なっています。
 
  Googleの調べでは、日本人の一日あたりのスマートフォン利用時間はフランスの2倍にものぼるそうです。15歳〜25歳の若年層では、すでにテレビの視聴時間をスマートフォンの利用時間が大きく上回っており、スマートフォンをメインのコンピューティングデバイスとして利用しているという背景がうかがわれます。
 
  情報、エンターテイメント、ツール、コミュニケーション、様々なものが集約されたスマートフォンは、すでにテレビやパソコンといった既存のデバイスの延長ではなく、生活をそこに委ねる依存性の高い端末となっているのでしょう。

スマートフォンが日本で成功している理由とは?

  世界中で多くの企業が、モバイルでの利用を前提とした開発や運営を行う「モバイルファースト」を方針に掲げ、スーパーや薬局、コーヒーショップなど身近なところまでスマートフォンの展開を進めています。
 
  アジア圏は、先述のようにスマートフォンの利用時間割合が高い分、「モバイルファースト」があたりまえの世界になっており、「モバイルファースト」のイノベーションはアジアから始まっていると言います。
 
  日本では特にゲーム「パズル&ドラゴンズ」や「モンスターストライク」の成功も寄与し、国別売上高ではトップとなっています。その背景として「日本人には、ユーザの体験を完璧にしたいという感覚が文化として根付いているのでないか」とヤーガ氏は考えています。

今後Androidはどのように成長していくのか

  現在Androidの出荷台数は世界で約10億台、そして今も毎日150万台のAndroid端末が新しく起動されているそうです。150万台の端末を積み上げていくと優に富士山の高さ(3,776 m)を超えるものとなります。つまりそれだけのビジネスチャンスが毎日増え続けているとも言えるでしょう。
 
  Android端末というものは何もスマートフォンに限りません。Googleが昨年発表したLolipopという新しいOSは、スマートフォン、タブレット、腕時計、テレビ、車など、あらゆる環境でシームレスに体験を引き継ぎながら楽しむことを前提に作られています。
 
  ですから、帰りの電車でスマートフォンで遊んでいたゲームを家についたらテレビとコントローラーで楽しむこともできますし、Google Playで購入した映画の続きを見ることもできます。
 
  Googleの強みはハードウェアをサードパーティーに任せソフトウェアに開発を集中することにより、こういった多方面への展開をしている点にあると言います。ここはハードウェアとソフトウェアの親和性を高めることで品質を上げようとしているAppleとは対局にあると言えるのかもしれません。
 
  Apple Watchも近々発表が噂されており、GoogleとAppleを含めたスマートデバイスの展開はますます加速していきそうです。

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企業の有給消化義務 「5日」で調整へ どんな意味があるのか? 労働政策研究・研修機構研究員 高見具広

 企業の有給消化義務 「5日」で調整へ どんな意味があるのか? 労働政策研究・研修機構研究員 高見具広

 

 [イメージ写真]新しい仕組みによって、平均的に見れば取得率70%という政府目標に近づくかもしれないが、「仕組み」を入れただけでは十分でないだろう(ロイター/アフロ)

  厚生労働省は、2016年4月から社員に年5日分の有給休暇(以下、有休と表記)を取得させる義務を企業に課す方針だ。今通常国会に労働基準法改正案を提出する方向で調整を進めている。
 
  新しい仕組みでは、年10日以上の年休を付与される社員(フルタイム社員のほか一部のパートタイム社員も含む)に年5日分の有休を取らせることを企業の義務とする。「義務化」といっても、これまでのように社員が既に5日以上の有休を取得している場合には、企業の義務は発生しない。例えば社員が自ら2日の有休を取得している場合に、年5日に満たない部分(この場合3日)を取得させる義務を企業側が負う仕組みだ。
 
  では、なぜ社員の有休取得を企業に義務付けることにしたのか。その背景には日本の有休取得率が極めて低い現状がある。
 
  現行の有給休暇制度は、6年半以上働けば年20日が付与される仕組みだ。問題は実際の取得率にある。2014年の厚生労働省『就労条件総合調査』によると、労働者の有休取得率は 48.8%で、1人平均の取得日数は 9.0日にとどまる。また、業種や企業規模による差も大きい。業種でみると「卸売業、小売業」「生活関連サービス業、娯楽業」「医療、福祉」「宿泊業、飲食サービス業」などで取得率が低く、中小企業ほど取得率が低い。
  
  政府は 2020年までにこの有休取得率を 70%まで引き上げる目標を掲げる。目指している姿は、事実上の有休消化義務が企業側にあり取得率も 100%に近い欧州諸国だ。「年5日」になった経緯は、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)において、年8日分の義務付けを主張する労働組合代表と、年3日分を主張した経営者代表の間の調整の結果による。

  では、この新しい仕組みによって休み方、働き方は変わるのか? この政策は働きすぎ防止策の一環として、労働者の健康確保のほか、休み方改革による仕事と生活の調和、生産性向上までを狙う。ただ、こうした政策の意図が実現するかどうかは、仕組みを作る現段階では見通せない。企業がどのような運用を行うかに大きく依存するからだ。
 
  ここで思い起こされるのは、1980年代後半以降の「週休2日制」推進による変化である。この当時、日米貿易摩擦という国際的背景もあり、日本人の「働きすぎ」を改善するため「週休2日制」が政策的に推進された。たしかにその後、土曜日が休日になる人が増えるなど働き方・休み方の大きな変化が起きた。ただ、注意すべきは、平日の労働時間が長くなったという指摘があることである。休みが1日増えたといっても他の日の残業がその分増えるなら、手放しで喜べないだろう。日本の1人あたり平均労働時間は、「週休2日制」が段階的に導入された1990年代に短縮が進んだものの、30代男性の2割近くが近年でも週60時間以上働いているなど、長時間労働の問題は依然解決していない。結局、「週休2日制」は、平均的日本人の休日を増やした一方で、長時間労働の削減に効果があったかといえば、そう簡単には結論付けられない。

  そこで今回の政策である。例えば、これまで取得率が低かった小売業や宿泊業、あるいは中小企業などでは、ぎりぎりの人員配置ゆえに「休ませられない」という事情が背景にあっただろう。そうした企業で、交代で社員を休ませるために要員管理のあり方を見直すならば、経営側にとっては一時的に苦労が伴うが、そこで働く者(これまで全く休めなかった者)にとっては朗報だろう。
 
  変わって、職場風土のために有休を「取りにくかった」人の場合はどうか。これまで「休みにくかった」社員が休みやすくなるには、法律の仕組みだけでは足りず、ひとえに企業の運用にかかっている。例えば、企業によっては、夏休み・年末年始・GWなどの休暇時期に合わせる形で「5日分」の取得促進を図るケースも考えられる。その場合、大型連休は実現しやすくなるかもしれないが、社員が「休みやすくなった」と感じるかには疑問が残る。「特別な時期」を除けば「休みにくい」ことには何ら変わりがないからである。職場風土の改革は、今後も取り組む必要のある課題だ。
 
  もっというならば、成果で管理されることも多い専門職や管理職などでは、ただ「休みを取らされる」だけだと良い面ばかりではない。休んだ翌日にその分業務が積み上がるならば、休日はそう嬉しく過ごせない。場合によっては自宅で仕事をすることにもなりかねない。そうなると社員の満足にも寄与せず、逆にモチベーションを下げることさえもありえよう。
 
  新しい仕組みによって、有休をこれまで全く取れなかった者、サービス業や中小企業で働く者の取得がすすみ、平均的に見れば取得率70%という政府目標に近づくかもしれない。ただ、以上の問題をクリアするには、「仕組み」を入れただけでは十分でなく、今後の企業の運用にかかっていると言えそうだ。
 
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 高見 具広(たかみ・ともひろ)
 1978(昭和53)年生まれ。独立行政法人労働政策研究・研修機構研究員。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専門は産業・労働社会学。労働時間、ワーク・ライフ・バランスなどの研究を行っている。

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日本一の超高層ビル・大阪「あべのハルカス」1周年 ── 関係者らが語るこの1年と課題

 日本一の超高層ビル・大阪「あべのハルカス」1周年 ── 関係者らが語るこの1年と課題

 

  百貨店やホテル、美術館、展望台、オフィスなど複合機能が詰まった大阪市阿倍野区にある日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」が7日、開業から1周年を迎えた。天王寺・あべのエリアに高さ300メートルの都市型ビルができ、周辺の街はがらりと変貌を遂げた。一方で、売り上げの大半を占める近鉄百貨店の売り上げが苦戦しているとも言われているが、展望台の入場者数やホテルの客室稼働率、オフィス入居率などは順調の様子。1年を迎えたハルカスのこの1年と今後の課題を関係者に聞いてみた。

課題はいろいろも、独自イベントで巻き返し図る

 [写真]スッキリしない天気だが、開店時から多くの客でにぎわいをみせたあべのハルカス=7日午前11時ごろ、大阪市内で

  7日に1周年を迎えたあべのハルカス。同日午前10時には近鉄百貨店が開店。開店前から行列もできるなどにぎわいを見せ、店内は祝福ムードに包まれている。
  
  一方で、近鉄百貨店本店の2015年2月期(2014年3月~2015年2月)の売上高は1130億円程度にとどまるようだ。当初の目標を大きく下回り、昨年8月には大幅下方修正した1170億円の到達も難しそう。これは若い女性向けの専門店街「ソラハ」や地下の食料品売り場が伸び悩んでいることなどが言われる。だが1周年を迎え、独自のイベントでさらなる巻き返しをはかる。
 
  「1年間の売り上げなどは4月に発表されますが、11月末までの売り上げは若干下回っており、課題はいろいろあると思います」(近鉄百貨店総務本部・秘書広報部、田中英行課長)
 
  だが、周辺にはあべのキューズモールもあり、20~30代の若い世代が増加傾向にあるという。田中課長は「百貨店全体としても、子育ての若い層やファミリー層、さらにはホテルの外国人宿泊客の増加に伴い、外国人客も増えています。地元の方に来て頂くのはもちろんですが、遠くから新しく来て頂いて、それを固定客にする仕掛けをやっていく。何度も足を運んで欲しいと思いますし、幸い、あべのハルカスは買い物以外にも楽しめますから」と話している。

展望台は盛況、いちばんのピークで5~6時間待ち

 [写真]日本一の超高層ビルからの眺めは子どもにも大人気。通天閣や動物園も手にとって見える感じだ

  あべのハルカス事業本部・事業部、能美慎次郎課長は、1年を振り返ってこう話す。「たくさん人が来られたな、というのが、まず正直な感想です。特に昨年のGW時の展望台(ハルカス300)はすごかったですね」と1年前の開業当時を振り返る。
 
  「長蛇の列で。2階で当日券を買って頂いて、16階でエレベーターに乗り換えて、展望台に上がる形になるんですけども、チケット売り場も16階のエレベーター乗り場も、両方長い列ができて。当日の整理券を配ったんですが、いちばんのピークで5、6時間待ちの状況でした。5月の連休に出勤した時、これだけ多くの人がいるのかって、正直、驚きました(笑)」と続けた。
 
  集客コンテンツとして大成功を収めたわけだが、高さ約300メートルからの景色を満喫できる「ハルカス300」は、気候条件がよければ、界隈のビル群をはじめ、京都から六甲山系、明石海峡大橋、淡路島、生駒山系、さらには関西国際空港、八尾空港、神戸空港、大阪(伊丹)空港まで、広大な景色を一望できるのが売りだ。
 
  58階には「天空庭園」(上空まで吹き抜け構造、屋外広場)、カフェダイニングなどもあり、60階は「天上回廊」(東西南北360度ガラスを配した屋内回廊)となっている。展望台へ行くエレベーター(ハルカスシャトル)は景色が見えない造りで、最上階の60階に降り立ってはじめて、開放感に満たされるという。「展望台で一度アンケートを取ったことがあるんです。その時、全都道府県の方が1日で来られてたんですよ。1日だけで、全都道府県の方が来られているなんて、ビックリしました。お客様からは日本一高いビルということで、開放的とか、心が洗われる、というような言葉をよく聞きますね」
 
  また、忘れられないエピソードとして、能美課長はこう語った。「昨年4月18日に、安倍晋三首相がお見えになったんです。そりゃすごかったですよ。“あべのべあ”というクマのキャラクターがいるんですけど、上から読んでも下から読んでもあべのべあなんです。それが出た時に、首相が『あべで、ベースアップのベアか、あべのべあで良い名前だね』ということでお越しになったんです。印象深い思い出になってますね」と振り返った。

ハルカスだけでなく「ターミナル」活性化を

 [写真]人気テレビ番組とのコラボで売り場は大にぎわい

  開業1周年を記念し、6~8日の3日間、「あべのハルカス1周年 花咲く誕生祭」と題したイベントを行う。高さ300メートルにちなんだ300個の「オリジナルバースデーケーキ」を披露したり、イベント期間中は地域とも連携し、300個のバースデーケーキと300本の賞品が当たる「バースデーカードラリー」を実施する。
 
  「バースデーケーキはハルカス1周年と言うことで、300個のケーキを作りまして、それを3日間、展示する。展示ができる素材で作るケーキなんですが、それとは別に300個の食用のケーキを用意します。これはカードラリーと言いまして、エリアをいくつか分け、その商店街さんでお買い物をして頂くと、抽選に参加できる権利を得られるというものです」(能美課長)
 
  百貨店だけでなく、ハルカス周辺の商店街や新宿ごちそうビル、キューズモール、アポロビルなどの商業施設で買い物をしてラリーに参加する。「グランドオープンの時も街巡りカードラリーというのをやりました。街をいろいろと回って頂こうというのが狙い。メッセージ付きのパインアメを配ったりしてアピールしています」ファミリーコンサートや地元の幼稚園児を招いて「ハッピーバースデー」を歌ってもらうなど、イベント内容も多岐にわたる。
 
  能美課長は「ハルカスだけでどうこうと言うのではなくて、ターミナルを活性化させていきたい」と意気込みをみせる。ハルカスだけでは、やがて限界がくる。エリア全体を盛り上げることで、自然とハルカスも盛り上がる。今後の課題としては「エリア全体」の活性化を目指すとともに、計画的に「にぎわい」を作り、イベントを継続してやっていくことがカギだという。

1周年に地元住民の反応は? 通天閣「ともに盛り上げたい」

 [写真]ともに展望台を持つ通天閣とあべのハルカス(中央右下)はご近所同士

  周辺地域住民からも「もう1周年なのか」という声が多く聞かれる。ハルカスのそばにある飲食店店主は「ハルカスが出来てから、従業員の人らが毎日ランチを食べにきてくれるようになった。もちろん昔もそうだったかもしれないが、明らかにウチのお客さんが増えた。いや、ほかの店も同じ。だから、これからも互いに盛り上がっていきたい」と話す。
 
  また、近くに住むという主婦(32)は「ハルカスが出来るから近くにある新築マンションに引っ越してきた。だから、もう思い入れもあって。元々住んでいる方に聞くと、一気に若い住民も増えたそうやし。なんか新しいものを一緒に作っていける感覚がうれしいですね」と話していた。
 
  一方ハルカスとは近所で「展望台」の良きライバルにもあたる、なにわのシンボル「通天閣」の高井隆光副社長は「初年度というのはぎょうさん人が来る時ですが、次年度からは大変。通天閣は次年度からは初年度を超えることはなかったんですが、ハルカスさんはPRや情報発信に努めてはりますね」と話す。
 
  また「おめでとうという気持ちもあるし、新しいランドマークであるハルカスさんと、歴史が深い通天閣とで、今後も『あべの』『天王寺』『新世界』を結ぶ『ゴールデンベルト』をともに盛り上げていきたいですね」と力強く語った。
 
  2年目の「あべのハルカス」がどのように進み地元エリアをはじめ、大阪を盛り上げていくのか。今後の動きが注目される。
 (文責/フリーライター・北代靖典)
 
 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.64605400000003&lon=135.51332910000002&z=14

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