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【2015夏アニメ】監督・京極尚彦氏 諏訪部順一や東山奈央らキャストが発表 『GATE -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』制作発表会開催
ウェブからスタートし、現在ではシリーズ累計170万部を超える大ヒット作となった『GATE -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』のアニメ化情報が発表された。『GATE -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』は、日本の陸上自衛隊が近代兵器を駆使して異世界で活躍する、ファンタジーやミリタリー、美少女や政治といった様々な要素が融合した壮大なエンタメファンタジーとして話題となっている。
7月から放送される本作は、監督に京極尚彦氏(『ラブライブ!』)、シリーズ構成を浦畑達彦氏(『境界線上のホライゾン』)、制作をA-1 Picturesが務める期待の布陣となっている。主要キャストは、伊丹耀司役に諏訪部順一さん、テュカ・ルナ・マルソー役に金本寿子さん、レレイ・ラ・レレーナ役に東山奈央さん、ロゥリィ・マーキュリー役に種田梨沙さんという豪華キャストが発表。主題歌は、オープニングが岸田教団&THE明星ロケッツ、エンディングがテュカ&レレイ&ロゥリィの金元さん、東山さん、種田さんの3人が担当することも合わせて発表された。
また、3月19日(木)よりコミカライズ3作品が新連載となる。第1木曜に柳内たくみ先生書き下ろし小説を原作にした公式コミカライズ『ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳』(漫画:志連ユキ枝)、第3木曜に3人娘が日本でアイドルデビューしたスピンオフ、『ゲート featuring The Starry Heavens』(漫画:阿倍野ちゃこ)、第4木曜日に主人公伊丹が愛する同人漫画をコミック化した『めい☆コン』(漫画:智)という『ゲート』の世界をより深く知ることが出来る作品が続々登場する。
これら3作品は木曜日に『ゲート』関連作品が発表されるので、「毎週木曜日は『ゲート』の日!」と覚えておこう。
今週末に開催される『AnimeJapan2015』では、ワーナーブースにて巨大壁面パネルや特製ADカードの配布が行われる。一足早くアニメ『ゲート』の世界に触れることができる機会なので、開場に行かれる方は足を運んでみては。
●『GATE -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-』作品情報
■ストーリー
異世界戦争勃発!陸上自衛隊員達の運命は――?
20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。
第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……
アニメ公式サイト
http://gate-anime.com/( http://j.mp/1AJ2J0x )
公式twitter
https://twitter.com/gate_anime
原作『ゲート』公式サイト
http://gate-alphapolis.com/
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ソフトバンクショック 孫社長、異例の弱気発言の真相 企業の大型M&Aラッシュの危険
日本企業による海外企業に対する大型M&A(合併・買収)が相次いでいる。企業買収などを仲介しているレフコの調査によると、2014年に日本企業が海外の企業に行ったM&Aは554件と過去最多、買収金額は計5.9兆円に上った。
さらに今年1~3月期はすでに4兆円を突破し、9年ぶりに四半期ベースの最高を更新した。円安の進行で買収コストが増大しているにもかかわらず、海外大型M&Aの勢いは加速している。海外市場に活路を見いだそうとする日本企業の明確な意図が浮き彫りになっている。
●キヤノン
キヤノンは2月10日、監視カメラの世界最大手、スウェーデンのアクシスコミュニケーションズを買収すると発表した。買収額は3300億円で、キヤノンにとって過去最大規模の買収となる。
一眼レフなど個人向けデジタルカメラ市場がスマートフォンに侵食されて縮小するなか、キヤノンは新規事業の一環として法人向けの監視カメラのシェア拡大を図ってきた。IHSテクノロジーの調査によると、13年の監視カメラ市場における世界シェアはアクシスが17.5%で首位。デジカメ世界首位のキヤノンは、今回の買収で監視カメラでもトップに立つことになる。
●近鉄エクスプレス
近鉄エクスプレスは2月17日、シンガポールの物流会社APLロジスティクスを買収すると発表した。買収額は1400億円で、近鉄エクスプレスにとって過去最大の買収だ。
APLは北米やアジアを中心に事業を展開し、売上高は約1800億円。近鉄エクスプレスの売り上げの6割に相当する規模だ。グローバルな市場で戦うには、今の規模ではやっていけないと判断し、大型買収に踏み出した。
●日本郵政
日本郵政は2月18日、豪物流大手トール・ホールディングスを買収すると発表した。買収額は6200億円で、日本郵政グループにとって過去最大の買い物だ。
日本郵政グループ3社は今秋、株式上場を計画している。上場を機に国内中心の事業から一気にグローバル物流企業への転身を図り、トールの買収で国際物流企業として世界第5位に浮上する。
●旭化成
旭化成は2月23日、米ポリポアのバッテリーセパレーター事業を買収すると発表した。買収額は2600億円。旭化成にとっても過去最大の買収案件だ。
買収する事業は、タブレット端末のような携帯電子機器やスマホ向けの小型蓄電池のほか、ハイブリッド車や電気自動車の蓄電池に特化している。経営計画に掲げる環境・エネルギーの領域を強化するのが狙いだ。●日立製作所
日立製作所は2月24日、イタリアの航空・防衛大手フィンメカニカ傘下の鉄道設備、車両事業を買収すると発表した。買収額は2600億円で、日立にとっては過去最大の買収となる。
世界の鉄道メーカーは独シーメンス、仏アルストム、カナダのボンバルディアがビッグ3といわれているが、この買収で日立はビッグ3に挑戦する力を蓄えることになる。
●ブラザー工業
ブラザー工業は3月11日、ロンドン証券取引所に上場する産業用印刷機械大手の英ドミノ・プリンティング・サイエンシズを10億3000万ポンド(約1890億円)で買収すると発表した。ブラザーとしては過去最大の案件となる。主力の家庭用プリンターなどに加え、新興国を中心に需要が期待できる産業向け印刷の分野を強化する。
ドミノは、ペットボトルや食品の包装に賞味期限やロット番号を印字したり、商品のパッケージを印刷する機器を製造している。同社の年商は640億円。ドミノ分を上乗せするとブラザーの売上高は7700億円強となり、「売り上げ1兆円」の目標に一歩近づくことになる。
●莫大な手元資金が海外M&Aの原資
上場企業の手元資金は過去最高水準にある。最近は、円安を背景に工場を国内に回帰させる動きが出ているが、まだ少数だ。円安が進み、買収コストが増しているとはいえ、人口が毎年減少して市場が縮小している日本よりも、成長が期待できる海外に投資する流れが一層強まった。
上場企業の抱える莫大な手元資金が、海外でのM&Aを加速させている。手元資金は3月期決算会社だけで約73兆円、全上場企業で98兆円を超える。業績の拡大に加え、歴史的な低金利が続き、資金調達が容易になっている点も見逃せない。
8400億円の手元資金を持つキヤノンは、監視カメラの最大手、アクシスの買収額を全額自己資金で賄うという。
●海外M&Aのリスクは、のれん代の減損
巨額M&Aにはリスクが伴う。しかし、日本会計基準から国際会計基準(IFRS)への移行が海外のM&Aを後押ししている。M&Aで厄介なのは、のれん代の処理である。のれんとは、企業を買収する際に支払った金額と買収先の企業の純資産の差額をいう。日本基準では20年以内に毎期定期償却する必要があるが、IFRSでは償却は不要だ。
大型M&Aでは、のれん代が大きくなるため、日本基準だと償却費が膨らみ、利益を圧迫する。一方、定期償却しないIFRSでは当然、利益は大きくなる。海外でのM&Aを推進する企業が、こぞってIFRSを採用するようになった理由はここにある。 しかし、IFRSはいいことばかりではない。買収した企業や事業が不振に陥れば、巨額の減損を一気にしなければならず、期間損益が大きく下振れすることになる。
衝撃を与えたのは、1月26日に丸紅が発表した15年3月期決算の減損処理だ。13年7月に2700億円で買収した米穀物準メジャー、ガビロンののれん代の半分に当たる500億円を減損損失として計上することになった。株式市場はガビロンの減損を想定していなかっただけに衝撃は大きく、「丸紅ショック」と呼ばれた。
2月10日、14年3~12月決算の決算説明会に臨んだソフトバンクの孫正義社長は、珍しく弱気な発言を繰り返した。13年7月に1兆8000億円で買収した米3位の携帯電話会社、スプリントの業績が振るわないためだ。
スプリントは14年12月期決算で21億3000万ドル(約2500億円)の減損損失を計上した。会計基準の違いからソフトバンク本体は減損処理をしなかったが、孫社長は「減損計上したつもりで経営を遂行する。(不振を)厳粛に受け止めている」とした。
日本企業による海外企業の大型M&Aで、成功した事例は極めて少ない。今年は海外M&Aが急増しているが、今後、失敗する企業が出る恐れもある。
ちなみに、過去にM&Aに失敗したのは武田薬品工業、ブリヂストン、ソニー、松下電器産業(現パナソニック)、第一三共、三菱地所、キリンホールディングスなど、そうそうたる企業ばかりだ。歴史は繰り返されるのだろうか。
(文=編集部)
メインキャストや豪華アーティストが集結! 『四月は君の嘘』フィナーレイベントが全国映画館でライブビューイング決定!
2014年10月よりフジテレビ『ノイタミナ』枠にてTVアニメがスタートし、先日最終回を迎えた『四月は君の嘘』のフィナーレイベントが4月5日(日)に川口総合文化センター リリア メインホールで開催される。『四月は君の嘘』は、月刊少年マガジン(講談社)にて連載され、2015年3月号にて完結した新川直司作の「青春×音楽×ラブストーリー」。
実力派の声優陣とA-1 Picturesの制作によって原作の世界観を見事に描き出した『四月は君の嘘』のメインキャストと主題歌、クラシックアーティストが集結したフィナーレイベントがイベントが全国各地の映画館でライブビューイングされることが決定した。ライブビューイングは、全国32劇場で上映、プレリクエスト先行は3月22日まで、一般販売は3月29日から4月3日まで行われる。
イベントの出演者は、花江夏樹(有馬公生役)、種田梨沙(宮園かをり役)、佐倉綾音(澤部椿役)、逢坂良太(渡亮太役)、早見沙織(井川絵見役)、梶裕貴(相座武士役)の各キャストと、主題歌を担当するGoose house、橋口洋平(wacci)、コアラモード、7!!。さらに劇中の音楽演奏を行っている、篠原悠那(ヴァイオリン)、阪田知樹(ピアノ)らが登壇する。素敵な音楽で紡がれた本作品のフィナーレイベントを、豪華な出演者と共に全国のファンとリアルタイムで共有できるライブビューイングを、映画館でキミも楽しもう!
●『四月は君の嘘』フィナーレイベント ライブ・ビューイング詳細
日時:2015年4月5日(日) 開演17:00 終演19:30(予定)
会場:全国各地の映画館
※開場時間は映画館によって異なります。
※大阪府では、16歳未満の方で保護者同伴でない場合は、終映が19:00を過ぎる上映回にはご入場いただけません。予めご了承ください。
料金:全席指定 3,600円(税込)
■チケット
【プレリクエスト】
3月19日(木)15:00~3月22日(日)23:59
ローソンチケット:http://l-tike.com/cinema/kimiuso-lv/
( PC、モバイル共通)
【一般発売】
3月29日(日)11:00~4月3日(金)13:00
ローソンチケット:http://l-tike.com/cinema/kimiuso-lv/
(PC、モバイル共通)
全国のローソン、ミニストップ店内の端末「Loppi」にて販売
※一般発売は先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。
【映画館】
4月4日(土)~
※映画館での販売は、プレイガイド終了後劇場販売分のある劇場のみの販売となります。販売時間、方法は劇場によって異なります。また、先着順での受付となりますので予定枚数に達し次第受付終了となります。
プレイガイドチケットに関するお問い合せ:
ローソンチケット0570-000-777
<自動音声案内>24時間 <オペレーター対応>10:00~20:00
四月は君の嘘
http://www.kimiuso.jp/( http://j.mp/1xGq9C7 )
(c)新川直司・講談社/「四月は君の嘘」製作委員会
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【衝撃】視力が悪い人にしか見えない文字がスゴイ! 視力が悪いと画像に文字が出現
世の中には不思議な画像があるもので、「視力が悪い人にしか見えない文字」がインターネット上で話題になっています。パッと見た感じ、ただの模様の画像なのですが、視力が悪い人だけ、画像に文字が浮かぶのです。
・文字なんて何も見えないよ
実際に視力が良い人(両目1.1)に画像を見てもらったところ、「文字なんて何も見えないよ」と話していました。次に視力が悪い人に見てもらったところ、文字が浮かびあがったのです!!
・確かに視力が良いと見えない!!
その画像は2種類あり、黒と紫の模様があります。確かに、視力が悪いと文字が見えやすくなるようです。数人に画像を見てもらいましたが、黒い画像のほうが、文字が見えやすうす。
・あなたは見えましたか?
視力が良い人でも、遠くから画像を見れば、うっすらと文字が見えることもわかりました。メガネをしている人は、ちょっとはずして画像を見てみてはいかがでしょうか?
あなたは、画像の文字が見えましたか? 見えませんか?
詳細を読む: バズプラスニュース Buzz+( http://j.mp/1AJ2J0w ) http://buzz-plus.com/article/2015/03/19/shiryoku/
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野生のゴリラの撮影から学ぶ「他者との距離感」 ネイチャーフォトグラファー・前川貴行に訊く、野生動物たちの世界
東京ミッドタウン(六本木)のフジフイルムスクエアを皮切りに、仙台、福岡、大阪を巡回する写真展『GREAT APES 森にすむ人々』は、世界各地を飛び回るネイチャーフォトグラファー・前川貴行が、2011年よりテーマとして撮り続けた野生の大型類人猿の姿を捉えた貴重な写真展だ。今や絶滅危惧種となったオランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ……。前川がわれわれ人類と同じヒト科の大型類人猿に魅せられた理由とは? 動物写真に魅せられたきっかけから、体得した動物とのコミュニケーション術など、コスタリカへの撮影旅行から帰国したばかりの前川に話を聞いた。
【もっと写真を見る】
■何か一生懸命になれることが欲しかったんでしょうね。モヤモヤと鬱憤が溜まっていた時期が長かったからこそ、カメラを手にしたときに「これで食っていこう!」とピンときた。
―前川さんは、世界各地であらゆる野生動物の写真を撮られていらっしゃいますが、今日もコスタリカから帰国されたばかりだとか?
前川:はい。10日間ほどの滞在で、ベアードバクやナマケモノ、ケツァール(世界一美しいとされる鳥)などを撮ってきました。最近は2か月に1度くらい海外に行っていて、1か月滞在することもあったり、国内でもロケをしているので、あまり東京で過ごせていないですね(苦笑)。
―ずっと東京育ちで、和光高等学校の出身だそうですね。和光といえば、CORNELIUSこと小山田圭吾さんや、浜野謙太さん(在日ファンク、SAKEROCK)など、クリエイターを多数輩出している自由闊達な校風の印象ですが、前川さんもその頃から写真を撮られていたのですか。
前川:いえ。当時は友だちとバイクを乗り回していただけでした(笑)。小山田くんは3年間同じクラスでしたし、ミュージシャン、作家、俳優など、クリエイティブな仕事に就いている同窓生はたしかに多いです。でも僕は、高校を卒業してもしばらくはフリーターのような生活で、将来に関しても漠然と大きな夢を語るだけで、行動に移したことはありませんでした。
―今はこんなに精力的に活動されているのに意外ですね(笑)。では、写真を撮り始めたのはいつ頃だったんでしょうか。
前川:26歳のときに父親の一眼レフを触ったのがきっかけです。それまでは写真にも特に興味はなく、仕事も工場の生産ラインを作るエンジニアをやってました。昔から自然が好きで、よく山や海に出掛けて遊んでいたんですが、そのうち自然から受ける感動をかたちにしたいと思い、写真を撮り始めたんです。続けるうちに面白くなっていって、一眼レフを手にした3か月後には仕事を辞め、独学で写真の勉強を始めました。
―いきなり仕事を辞めてしまうなんて、ずいぶん思い切った行動ですね。
前川:ずっと、何か一生懸命になれることが欲しかったんでしょうね。モヤモヤと鬱憤が溜まっていた時期が長かったからこそ、カメラを手にしたときに「よし、これで食っていこう!」とピンときた。当然、食べていける保証なんてまったくなかったのですが、そこからは一直線でした。
―写真で食べていけるようになるには、どのようなことをやっていけばいいのか、全然イメージがわかないです。
前川:26歳で仕事を辞めてからは、ひたすら写真を撮る日々が続いていたんですが、28歳のときに田中光常さん(日本の動物写真家の第一人者)の助手をさせていただけることになったんです。当時活躍していた動物写真家は皆、田中先生の助手を経験されていたので、じゃあ僕も助手になろう! と。
―お願いすれば、助手にさせてもらえるものなんですか?
前川:最初は事務所の方に体よく追い返されたんですけど(笑)、しばらくして連絡をいただいて、直接先生に写真を見てもらえることになり……。
―先生からは、何かお言葉が?
前川:「キミの写真は10段階でいうと1か2だね」と(笑)。でも、そこで助手にしてくださいと頼み込み、半年後に声を掛けていただけたんです。
―助手というのは、具体的にどんなことをされるのでしょうか。
前川:助手といっても先生の撮影に同行したことは一度もなく、撮り方を教えてもらったわけでもない。ストックフォトのセレクトや管理をするのが主な仕事でした。けれど、先生の膨大な写真から学ぶことは多かったです。何よりも「動物写真家とは何か?」というのを間近で知ることができたのは、その後の大きな糧になりました。つまり、他の何よりも撮影が最優先。そのくらいの覚悟がないと動物写真家にはなれないということでしょうね。
―それは「生活を犠牲にしてでも」ということですよね。以前、別の動物写真家の方に取材させていただいたときも、動物写真の撮影は自然に大きく左右されるなど、時間とお金がかかるというお話をされていました。フリーになられてからは、苦労も多かったとお察ししますが。
前川:そうですね。僕自身も2年半ほど田中先生の助手をさせていただき、30歳でフリーになりましたが、しばらくはアルバイトをしながら食いつないでいました。でも、あまり心配はしていませんでしたね。自分の写真に自信がありましたし、いつかなんとかなるだろう、という楽観的な気持ちがあった。フリーになった翌年に結婚して双子に恵まれたので、経済的に厳しい時期も長かったですが、やるだけのことはやってやろうと決心していました。
■クマには個体ごとの距離感があります。それを見極めながら、少しずつ試していくんです。慎重に行けば3メートルくらいまで近づけることもあります。
―写真家になる前から自然が好きだったとのことでしたが、野生動物というテーマはいつ決められたんですか?
前川:エンジニアを辞めて、初めての撮影旅行で北海道に向かう途中、三陸地方で野生のニホンジカに出会ったのがきっかけです。ずっと都会で育った僕は野生動物に出会う機会がなかったので、とてもショッキングで痺れるような感覚がありました。そこからどんどん動物を撮ることに魅せられていったんです。
―その初めて出会ったニホンジカの写真、見てみたいです。
前川:それが怖くて撮れなかったんですよ(笑)。僕とシカとの距離はわずか10メートルくらい。草食動物とはいえ、オスのニホンジカは角も大きいので、カメラは持っていたんですが「どうしよう、どうしよう?」と内心慌てるだけで、そのうちシカはくるっときびすを返して去ってしまった。正直、ホッとしたんですけど……それと同時に、ドキドキと胸を打つ感動やらいろんな気持ちが湧き上がってきました。
―その後、2004年の初個展『Hey! BEAR』では、アラスカなどでクマを撮影した写真を展示されていますが、クマはシカとは比べても非常に危険で、被写体との距離も慎重にならざるを得ない動物ですよね。
前川:その後、いろんな動物を撮り続けるうちに、距離感についてすごく考えるようになりました。クマはとても魅力的ですが、うかつには近寄れず、撮るのが難しい動物です。「いかに安全な距離を保つか?」が重要になるわけですが、そこには物理的な距離だけではなく、個体ごとの距離感、いわゆるボディゾーンも存在します。それを見極めながら、どれだけ近づけるのかを少しずつ試していくんです。10、20メートル離れていても、クマが本気を出せば、あっという間に襲われてしまいますが、慎重に行けば3メートルくらいまで近づけることもあります。
■初めてマウンテンゴリラと目が合ったとき、瞳の奥に「魂」が垣間見え、生き物としての「凄み」を感じたんです。それは、他の動物との対峙では得たことのない感覚でした。
―3メートル先にクマがいるというのは、すごくスリリングな状況ですね(笑)。3月27日より開催される『GREAT APES 森にすむ人々』展のテーマ、大型類人猿の写真も、被写体との距離感が印象的な作品ばかりです。これらはいつから撮り始めた作品でしょうか。
前川:撮影をスタートしたのは2011年。アフリカのルワンダ共和国にマウンテンゴリラを撮りに行きました。それまではなんとなく凶暴な動物だと思っていたんです。カラダも大きいし、顔もいかつい。でも実際に接してみるととても温和で、大好きになっちゃったんですよ。大型類人猿であるゴリラの仲間は、オランウータン、チンパンジー、ボノボと4種類いる。だったら、全部撮ってみようと思いました。
―大型類人猿は、生物学的に私たちと同じヒト科の生き物です。人間と近しいところに共感を抱ける部分があったのでしょうか。
前川:たしかに、それはあったかもしれませんね。初めてマウンテンゴリラと1メートルもない距離まで近づいて目と目が合ったとき、瞳の奥に「魂」が垣間見え、生き物としての「凄み」を感じたんです。お互いに何かを思っているんだなと感じ合った気がしました。
―大型類人猿たちは人間に対して、どのような反応を示すのですか?
前川:ある程度の距離があれば、カメラを構えていても放っておいてくれます。あまり近づきすぎると手で払って嫌がりますよ。この間も、子供を抱えたお母さんゴリラに腕を掴まれて、「おい、ちょっと近すぎるよ」という感じで追い払われました。そうなると、こっちも「ごめんね」と謝ります(笑)。いくら温和な動物だからといって、襲いかかられる可能性がまったくないわけではない。彼らの生活を脅かさないように、空気のような存在になることから始める。そこはかなり気をつけますね。
―なんだか、人付き合いに似ていますね。
前川:そうなんですよ。いくら温和な人だって、無遠慮なことをすれば怒りますよね? 大型類人猿との付き合いも人間同士の付き合いも、そこは変わらないと思います。
―でも、いくら似ているとはいえ、言語でコミュニケーションがとれない彼らと人は仲良くなれるものでしょうか?
前川:個体や種類にもよるので一概には言えませんが、仲良くなれる可能性はあると思いますね。クマと対峙しているときは常に緊張感がありますが、大型類人猿はそれに比べると気が楽です。ただ、種によって付き合い方が変わります。同じゴリラでも、マウンテンゴリラは比較的人慣れしていますが、カメルーンで撮影したニシローランドゴリラは、まったく人慣れしておらず、遠くから僕の姿を見つけるとパッと森の中に逃げ込んでしまう。そういう場合は、姿を隠してかなり遠くからシャッターチャンスを狙うんです。
■動物との距離が近いから良い写真かというとそうでもない。写真家の個性って、被写体との間合いだと思うんですよ。
―野生動物の生命感溢れる迫力のある姿を撮るために、より対象に近づきたくなったりはしませんか?
前川:気持ちはそうですね。でも、動物との距離が近いから良い写真かというとそうでもない。距離もフレーミングも、常に計算しながら撮っています。写真家の個性って、被写体との間合いだと思っているんですよ。それは3メートルだから良い、10メートルだから悪いという問題じゃないんです。
―物理的な距離だけではないと。
前川:そう。その人が持っている被写体への思い入れと物理的な距離のバランスが合えばいい写真になる。現場の空気を感じ、性格の違いを判断して、引きで撮るべきなのか寄りで撮るべきなのかを見極めることが大切だと思います。たとえば『GREAT APES 森にすむ人々』展のメインビジュアル写真は、川べりの風景もフレームに入れたオランウータン親子の遠景なのですが、これも実際には無数の写し方があります。水面ギリギリから狙うのか、もっと近づいて親子を中心に撮るのか。でも僕はこの構図を選んだ。それはそのとき、その状況で、このフレーミングが最も美しいと感じたからです。その中で、よりベストな写真を目指してシャッターを切るんです。
―たしかに、前川さんの動物写真からは、家族のスナップ写真やポートレイトのような、ダイナミックさだけではない叙情的なものを感じます。とはいえ、そのシャッターチャンスが見つからない場合もあるのでしょうか。
前川:そうですね。全力を尽くしていますが、どんな取材でも旅立つ前は、「本当に求めている動物に出会えるかな?」「ちゃんといい写真が撮れるかな?」と不安です。でも、そのプレッシャーがあるからこそ自分を高めていけるし、醍醐味でもある。撮影後はいつもヘトヘトになってしまうのですが、とてもやりがいを感じ、充実感が持てますね。僕は、動物写真で強いメッセージを発信しようと思っているわけではなく、撮りたいものを撮っているだけ。僕ら人間はじつに漠然とした不安の中で日々生きています。でも、動物と対峙しているときは、もっとダイレクトな感覚に包まれているし、そこには余計なことは考えないクリアな世界がある。その瞬間を求めて、僕は動物写真を撮り続けているのかもしれません。
■どこか「通じ合えるもの」が動物の表情に表われてくれたら、「上手くいったかな?」と感じます。その生き物の日々の営みがじっくり想像できる動物写真もありだと思うんです。
―前川さんの写真の動物たちは、「人間的」な表情をしているところが魅力で、彼らの生活感が写し出されているような気がします。そこはご自身でも意識されていますか?
前川:それを「人間的」と言っていいのかわかりませんが、人間と動物は決して無縁ではありません。同じ地球で共に生きる生命として、われわれは兄弟であり、対等な存在です。さっきのゴリラの話ではないですが、どこか「通じ合えるようなもの」がその動物の表情に表われてくれたら、僕は「上手くいったかな?」と感じるんです。もちろん、誰も見たことのない決定的瞬間、アグレッシブな瞬間を撮りたいと思うこともあってチャレンジもしますが、それだけがネイチャーフォトの役割ではない。もっとじっくりと、その生き物の日々の営みが想像できる写真もあっていいと思うんです。見てくれた方が、被写体の動物とご自身の共通項を見出してくれたら、とても嬉しく思います。
―そういう意味では、『GREAT APES 森にすむ人々』展の写真に写された大型類人猿たちの姿には、われわれも共感を得る部分が多々ありそうです。
前川:そう思っていただけるといいですね。今回はルワンダ、ウガンダ、コンゴ、カメルーン、インドネシアのボルネオ島の5か国で撮影した42点の写真を展示予定です。15人ほどのチームを組んで、ジャングルにテントを張って泊まり込みで撮影した、貴重なニシローランドゴリラの写真もあります。テーマとしての大型類人猿は僕の中でひと区切りついたので、その集大成を見ていただけたらと思います。
―楽しみにしています。ところで、同じヒト科の「人間」という動物は、被写体としていかがですか? 作品にしたい対象にはなりませんか?
前川:ああ……うーん、僕もたまに撮影旅行で現地の人々の写真を撮ったりはするのですが……仕事として人を撮るというのは、どうもピンと来ないんですよ。人物撮影は写真の腕ももちろんですが、会話でのコミュニケーション力も必要。とくに女性を撮るのは難しいです。言葉の通じない動物のほうが、気兼ねなく付き合える気がしますね(笑)。