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“女優失格”から這い上がった「小池栄子」の素顔とは?(4)イエローキャブに残った理由
実は結婚して程なく、夫婦の離婚危機が報じられたことがあったのだが、この際に坂田を直撃取材した石川氏は、夫婦の絆を実感したという。
「当初、離婚のニュースを耳にした坂田さんはかなり激怒したそうですが、そこを小池さんが上手になだめてくれたおかげで取材にも冷静に答えられたと話していました。夫婦で支え合っているとてもいい関係に見えましたね。噂になったDV疑惑もなさそうですし、今のところ離婚はありえない。小池さんも女優の仕事が乗りに乗っていますから、妊娠の報告はもう少し先になるかもしれませんね」
さて、小池のキャリアには2つの転機があったと言える。1つは坂田との結婚だが、もう1つは育ての親・野田氏と袂を分かつことになったイエローキャブの分裂騒動だ。
04年、イエローキャブの野田社長は経営上のトラブルから社長を辞任。新たに「サンズエンタテインメント」を設立した。MEGUMIや雛形あきこらが野田氏についていった中、小池はイエローキャブに残る道を選んでいる。
「坂田との交際で意見の対立もあったようですが、一番の原因は方針の違いでしょう。今までどおりバラエティで売りたがった野田さんに対し、小池は当初の憧れだった女優業に力を入れたいと考えていた。この違いが大きかったはずです」(元週刊誌編集幹部)
そして小池はこの騒動をピンチではなくチャンスに変えた。野田社長のもとを離れた小池は、女優としての自分をセルフ・プロデュースすることで新しい道を切り開いたのだ。
舞台や映画の脇役などで地道に実力をつけながら、ついに大きなチャンスをつかむ。08年に主演した映画「接吻」(ファントム・フィルム)で、殺人犯を愛する女性という難しい役をみごとに演じ切り、その年の映画賞で主演女優賞を総ナメにする評価を獲得。以降、映画界では吉永小百合、渡辺謙、役所広司といった名優との共演や、故・森田芳光、中島哲也、吉田大八、堤幸彦、阪本順治、李相日といった錚々たる映画監督の作品に出演するなど確固たる地位を築いたのである。
この世代のグラドルの中で、これだけ成功した例は他に見当たらないだろう。グラビア界の出世頭として、小池が若い世代からカリスマ視さえされるのもうなずけるのである。