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“DJ”カマサミ・コングでタイムスリップ 80年代コンピCDが話題

“DJ”カマサミ・コングでタイムスリップ 80年代コンピCDが話題

 1980年代、ドライブデートの必須アイテムだったDJトーク入りのミュージックカセット。中でも人気だったのは、米ハワイの「KIKI FM」のカマサミ・コング。彼のDJトークを収めた80年代ポップスのコンピCD「パシフィック・オアシス/カマサミ・コングDJショウ」(ユニバーサル、2300円+税)が、かつてのシティボーイたちの間で話題になっている。

 アルバムには、EPO、寺尾聰、南佳孝、杏里らの懐かしいヒット曲17曲を収録。曲間にはカマサミ・コングの軽快なDJトークが織り込まれており、カーステレオでかければ、気分は一気にウェストコーストといった感じだ。

 CDを企画した音楽プロデューサー、石角隆行氏もあの時代を体験したアラフィフ世代。「コングさんの声は、僕らの世代にとっては特別な思い入れがある声です。あの時代のヒット曲に、あのボイスがかぶさるだけで一瞬にして30年前に戻ることができる。そんなマジックがあるCDです」と語る。

 カマサミ・コングは現在、大阪のFM局「FM COCOLO」で、月曜から木曜の朝に放送されている「パシフィック・オアシス」でDJを担当するなど、関西では今でも朝の顔として人気者。30年前と変わらない流暢で艶やかなファンキー・ボイスは健在だ。

 このCDのユニークなところは、カセットを意識して、A面とB面をイメージして編集されている点。「スキップもできますが、片面ずつを通しで聴く不自由さも楽しんでもらえれば」(石角氏)とアナログな雰囲気にこだわる。

 キラキラした80年代を体験した“オレンジ世代”には、甘酸っぱい思い出が込み上げてくる感涙モノのCDだ。

 ■パシフィック・オアシス/カマサミ・コングDJショウ 

 SIDE・A 

1 Sparkle Greenwood (1985) 

2 DOWN TOWN EPO (1980) 

3 ルビーの指環 寺尾聰 (1981) 

4 私自身 いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー (1977) 

5 さよならのオーシャン 杉山清貴 (1986) 

6 モンロー・ウォーク 南佳孝 (1979) 

7 君は天然色 大貫妙子 (2009) 

8 バチェラー・ガール 稲垣潤一 (1985) 

9 アクアマリンのままでいて カルロス・トシキ&オメガトライブ (1988) 

 SIDE・B 

10 悲しみがとまらない 杏里 (1983) 

11 接吻 kiss ORIGINAL LOVE (1993) 

12 渚・モデラート 高中正義 (1985) 

13 ファッシネイション 門あさ美 (1979) 

14 とびきり愉快なスイングを かららん (2014) 

15 LAST GOOD-BYE 山本達彦 (1982) 

16 CAFE FLAMINGO 安部恭弘 (1983) 

17 あの空の向こうがわへ ジャンク・フジヤマ (2012)

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