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「三匹のおっさん2」好発進 エンタメ界でオジサン大注目のワケ
エンタメ界にオジサンブーム到来か──テレビ、映画の世界でオジサンたちが大活躍している。
まず注目されているのが24日から始まったドラマ「三匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~」(テレビ東京系)の初回視聴率だ。北大路欣也(72)、泉谷しげる(66)、志賀廣太郎(66)が主演というオジサンだらけのドラマながら、なんと、11.0%と好発進。
このシリーズは前作も好評で、最終回は12.6%と、同局のドラマで歴代1位の数字を残していたが、今作もなかなかの数字。山口智子が出演することで話題となった「心がポキッとね」(フジテレビ系、10.4%)や、人気絶頂・斎藤工を主役に据えた「医師たちの恋愛事情」(同じくフジ系、10.3%)を軽く超えている。
さらに、オジサンたちの大暴れが注目されているのは、北野武監督の映画「龍三と七人の子分たち」。こちらは藤竜也、近藤正臣、中尾彬ら主要キャストの平均年齢が72歳になることで話題になっているが、公開初日の25日から満員御礼が相次いでいる。エンタメ界はなぜ今、オジサンなのか。放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこう分析する。
「若者たちのテレビ離れが叫ばれて久しいですが、実は映画界も似たような状況で、若者はゲームやネットに夢中で、わざわざ映画館に足を運ばなくなっています。映画界もそれが分かっているから、“夫婦50割”など特にシニア層の誘導に躍起になっています。さらに、ちょうど今は昨年から高倉健や菅原文太など大物俳優が亡くなった流れで、ベテランが見直されていることも影響していることがあるかも知れませんね」
今期のテレビドラマはキムタク出演の「アイムホーム」(テレビ朝日系)と「天皇の料理番」(TBS系)以外いずれも苦戦中。いっそのこと昭和のベテランをズラッと並べてみたらどうか。少なくとも、スケジュール調整など余計な手間が省けるのは確実だが。