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「R-1王者」じゅんいちダビッドソン 下積み支えた糟糠の妻
サッカー日本代表の本田圭佑のモノマネで「R―1ぐらんぷり2015」で優勝。出場3751人のピン芸人の頂点に立ったじゅんいちダビッドソン。「R―1王者は売れない」という最近の傾向を覆し、大会3日後にはテレビやイベント出演の仕事が80本近くも舞い込んだという。時給が高い夜勤のコールセンターのアルバイトをしながら芸人を続け、苦節17年での“代表入り”だ。
【写真】“本物”の本田は奇抜ファッションで有名
お笑いデビューは98年。現在はサンドウィッチマンのマネジャーをしているポーク林と「ミスマッチグルメ」というコンビを結成するも、鳴かず飛ばずで11年に解散。その後はピン芸人として「アメリカあるある」漫談を続けていたが、バイト仲間の芸人から「日本代表の本田に似ている。モノマネをしたらどうか」と勧められ、2年前に本田ネタを始めたところ大当たり。単なるモノマネで終わらぬよう、ショートコントを交えて「芸」の域にまで高めていった結果の優勝だった。
15年以上に及ぶ売れない芸人生活で苦労したのは本田になりきるためのド派手な衣装作り。芸人衣装専門の激安店でスーツをオーダーし、靴だけはちょっと無理して購入。時計は本田の愛用品そっくりなものをアメ横で1000円で購入、サングラスは竹下通りで1000円のものを20個揃えた。
■優勝賞金で選んだのはセール品の洋服
そんな苦しい生活を支えたのが、昨年末に入籍した妻。10年ほど前から付き合い始め、その間15万円の家賃や生活費など経済的に支え続けた。昨年、親交のある女優・秋野暢子に尻を叩かれプロポーズして入籍。夏には結婚式を挙げる予定だが、じゅんいちはR―1の優勝賞金で妻に洋服をプレゼント。奮発するつもりだったが、妻が選んだのはセール品の1200円と1500円の薄手のカーディガンというから、まさに糟糠の妻である。
「奥さんは裕福な家庭の娘で、2人の同棲を親に反対されていた。それでも2人で生活できるということを示すんだと、つづまやかに暮らしていた。優勝して奥さんの母親からおめでとうと電話をもらったそうですが、間違って“本田君”と呼ばれてしまったらしいです」(芸能ライター)
家族という強い味方は心強い限りだが、モノマネネタの寿命は長くない。本田の次を見つけないと、あっという間に“代表落ち”してしまうかも。