仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『博士と彼女のセオリー』監督インタビュー「障害を超越して苦しみを共有する夫婦の姿」
先日行われた「アカデミー賞」にて主演男優賞を受賞、「英国アカデミー賞」や「ゴールデン・グローブ賞」でも数々の賞に輝いている『博士と彼女のセオリー』。いよいよ3月13日本日から公開となります。
『博士と彼女のセオリー』はALS(筋萎縮性側索硬化症)のハンデを負いながら最先端の研究を精力的に行う“車椅子の天才科学者”として知られている、ジェーン・ホーキング博士の人生を描いたドラマ。筆者も一足お先に観て来たのですが、次々と色々な事が起こり、その度にホーキング博士とその最初の妻ジェーンの意志の強さに感動させられます。どんな困難を持ってしても人間の希望は誰にも奪えないのだと、勇気づけられると共に、お涙頂戴的な美談で終わらないストーリーの妙が非常に素晴らしい作品です。
本作を手掛けたのは2008年、ドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したジェームズ・マッシュ。今回、ガジェット通信ではジェームズ・マッシュ監督に電話インタビューを敢行。作品について色々とお話を伺いました。
――映画拝見して本当に本当に素晴らしい作品でした。しかし、実在する、しかも存命の人物が主人公ということで苦労もあったのでは無いでしょうか?
ジェームズ・マーシュ:真実の物語なのでプレッシャーはもちろんありました。よく知られている作品だからこそ、それを映画として演出するのは難しい。ホーキング博士と最初の妻ジェーンの物語だけれど、結果的に2人は離婚している。でも、夫婦の姿の描き方を間違えると“のぞき見趣味”になってしまうといけないと思って、2人に最大のリスペクトを持って丁寧に作ろうと思ったんだ。
――本作はジェーンの回顧録『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』が基になっていますが、監督が一番惹かれた部分はどんな所でしょうか。
ジェームズ・マーシュ:最初の10ページだけにも、非常に興味深いと思った点を見出していました。それは、スティーブンに恋した女性の視点であり、彼と一緒に生きてゆくかどうかという、非常に難しい選択をした女性。恋をしてこれから結婚をしようとしている彼が「余命2年」だと診断されていたのですから。「障害を超越して、苦しみをスティーブンと共に共有する」という視点が、これまでの伝記とは違う視点だと思いました。
――博士の功績を讃える為だけに作られた映画では無いという事ですね。…