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さんま“還暦”初舞台 伝説の劇『七人ぐらいの兵士』15年ぶり再演
お笑いタレント・明石家さんま(59)が、俳優・生瀬勝久(54)が脚本を手がける舞台『七人ぐらいの兵士』で3年ぶりに舞台に主演することが17日、わかった。主演をさんま、脚本を生瀬、演出を水田伸生氏が手がけるカンパニーが2000年に行った初演以来、15年ぶりに再演される同作に挑むさんまは「久しぶりに集まりましたが、15年の年月が恐ろしいです(笑)。でも15年前でも45歳ですからね。45歳で演じて不思議無かった役なんで、多分大丈夫じゃないかと」と意気込んでいる。
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同作の舞台は先の大戦中の戦地。当時実在した、吉本興業が編成した一流芸人達の戦地慰問団「わらわし隊」(航空隊”荒鷲隊”をもじり”笑鷲隊”と命名)をモチーフに描かれた悲喜劇。東京・パルコ劇場での9回の東京公演のチケットは5分で完売し、観劇できた人々が少なかった事も相まり作品は伝説化されている。
さんまが率いる同カンパニーは、その後も『JOKER』(04年)、『小鹿物語』(06年)、『ワルシャワの鼻』(09年)、『PRESS』(12年)と、コンスタントに新作を上演。さんまが7月に還暦を迎える今年、カンパニーの記念碑的な同作の再演に挑む。
さんまは「この作品には『死にたないちゃうねんや俺は…。生きたいだけじゃ』というせりふがある。『ワルシャワの鼻』という公演では『わくわくしながら死にたい』というせりふを言いましたが、何年か歳を取って、“人は死ぬのが分かって生きている”ということが身に染みてわかってきたので、その辺をうまく表現できればと思ってます」と抱負を述べた。
脚本のほか出演もこなす生瀬は「とにかく同じものをやるつもりは全くないです」といい、「さんまさんがさんまさんでいてくれたら、僕はきっとこの台本は成立すると思うし、そのエネルギーをお客さんがどう受けて楽しんでいただけるか。見終わったときに、明日も楽しく過ごせるんじゃじゃいかな、と思っていただけるのではと思います」とさんまへの信頼を語っている。
前作に引き続き、山西惇、温水洋一、八十田勇一、恵俊彰(Wキャスト)、中村育二といった初演のオリジナルキャストが再集結したほか、新たに内田有紀、中尾明慶(Wキャスト)、須賀健太、森田甘路が出演する。
舞台『七人ぐらいの兵士』は、東京・Bunkamura シアターコクーンにて7月5日~26日まで計26公演を上演。チケットは4月25日より一般発売開始。