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市村正親「ドラえもん」声優で息子の夢叶える 将来は俳優志望?
7日に初日を迎えた「映画ドラえもん のび太のスペースヒーローズ」で、悪の親玉・イカーロスの声を担当した俳優の市村正親(66)がこのほどデイリースポーツのインタビューに応じた。昨年公開された「STAND BY MEドラえもん」を見て、親子でハマッたという市村は、ドラえもんワールドに加わったことに笑顔。俳優に興味を持ち始めているという長男の期待に、全力の悪役ぶりで応えた。
昨年も「ジョバンニの島」や「くるみ割り人形」などの作品で声優を務めた市村。ほかの作品と仕事への取り組み方が変わるわけではないが、「ドラえもん」には特別な思いがあった。
「“子供が好きな『ドラえもん』の映画に出演させてください”とこちらからお願いしていたので、念願がかなった形ですね。企画を持ってこられて、すぐに“やります”と返事しました」と、親子の夢をかなえたことを喜んだ。
劇中では、ゲスト声優として、おどろおどろしいイカーロス役を迫力満点に演じた。さらにイカーロスが変化したゲソ役では同一人物とは思えないほどのかわいらしい声も披露している。
体全体で表現する舞台とはひと味違う、声の演技だったが、多彩な表現力は変わらない。「どんな役でも心を変えればできるんです。リチャード三世、マクベス、『ラ・カージュ・オ・フォール』のザザ。みんな心の中に持ってるものを出してくるんだよ」と力説した。
父の「ドラえもん」出演に、4月に小学1年生になる長男は「うれしい」と大喜びだったという。日ごろから父の出演作品を見て、感想を言ってくれるそうで、「リチャード三世なんか、バンバン人を殺してるけど“お父さん、かっこいい”って言ってくれますから」と照れ笑いした。
最近、長男が俳優業に興味を示しており、バレエを習う予定もあると明かした市村。「将来はそっち(俳優)にいくのかな。でも、どんなことでも好きなことを一生懸命やってほしいね」と、さりげなく“跡”を継いでくれることを期待していた。