森美術館リニューアル後は食×アート推進 企画展第1弾はエルメス財団の「シンプルなかたち展」

　

　

　　約4ヶ月間の改修工事期間を経て4月25日にリオープンする森美術館が、リニューアルの詳細を発表した。様々な展示の高機能化や環境・安全対策を強化し、3つの小プログラムがスタートするほか、52階に開いていた「マドラウンジ（MADO LOUNGE）」はコラボレーションカフェを展開するミュージアムカフェ＆レストランに一新。同美術館のモットーである「アート＆ライフ」を密接にし、現代アートを楽しめる場所を創出する。

　
　
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　　53階にあるギャラリー空間は、天井展示システムと可動壁パネルを独自開発し、インスタレーション作品や映像作品の展示にも対応。開設当時から人気のあるという外の景色が見えるギャラリー空間では、森美術館のコレクション「MAMコレクション」を常設で公開し、ギャラリー空間でありながら休憩できるようソファを設置する。また、映像やMAMプロジェクトなどを展示していた空間を常設化。ミュージアムショップは、高さ約4メートルの開放感のある空間に大型ブックシェルフを備え、1,500冊近くの書籍を取り揃えるという。52階の東京シティビュー内スカイギャラリーは、2005年に屋内化したテラスを撤去して大きな展示空間に仕上げ、展望空間も楽しめるギャラリーにする。リニューアル後の企画展第一弾は「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」を迎える。

　

　　「マドラウンジ」に代わる飲食スペース「ミュージアムカフェ ザ サン（Museum Cafe THE SUN）」と「ミュージアムレストラン ザ ムーン（Museum Restaurant THE MOON）」は、エレベーターに近接するスペースに展開。「光」をコンセプトに墨や鉄、木、皮など多彩な自然素材で構成される。アートと連動したカフェが過去に好評を集めたことから、コラボレーションカフェの企画を展開していくという。カフェとレストランは共に5月下旬にオープンする。

　

　　森美術館のリニューアルオープン後は、ポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団による初の共同企画展「シンプルなかたち展：美はどこからくるのか」や村上隆の14年ぶり国内個展「村上隆の五百羅漢図展」、「ゴー・ビトゥイーンズ展」などの展覧会が予定されている。