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海外向けアニメ配信事業DAISUKI 業界の先駆者が挑む
3月21日、AnimeJapan 2015のビジネスセミナーでは株式会社アニメコンソーシアムジャパン代表取締役社長の鵜之澤伸氏による講演が行われた。
鵜之澤氏は現バンダイナムコゲームスの副社長であるが、この3月末に退任。DAISUKIという海外向けアニメストリーミングサービス事業を行う株式会社アニメコンソーシアムジャパンの社長に就任する(株式会社バンダイナムコホールディングス執行役員を兼務)。本講演ではその新会社の紹介と事業説明が行われた。
鵜之澤氏は1981年に株式会社バンダイに入社。模型部としてガンダムのプラモデルの営業などに携わる。サンライズの現社長の宮河恭夫氏は同期にあたる。その後、ビデオパッケージ販売事業に移り、エモーションという名前のレーベルでOVAなどのプロデュースを手がける。代表作は『機動警察パトレイバー』。
さらに時代がCD-ROMに移るなか、バンダイとアップルが組んで開発されたマルチメディア端末ピピンアットマークを開発。多額の負債を残す形で失敗したが、その後のビデオゲーム事業につながることになった。2009年からバンダイナムコゲームス副社長に就任して現在に至る。
新会社のアニメコンソーシアムジャパンの事業内容は、アニメ配信、ECサイト、海外版権集約・許諾といったもの。株主にはバンナムホールディングスが筆頭に、東映アニメーション、サンライズ、トムス・エンタテインメント、アニプレックスといった大手アニメ関連会社やアサツーディ・ケイ、電通といった代理店が連なっている。また海外需要開拓支援機構という公的機関からの出資もなされている。
前身となる旧DAISUKI株式会社は主に海外へのアニメの配信事業を行ってきた。新会社においてもDAISUKIの名前はサービス名称として残り、事業内容も基本的には変わらない。
ただしビジネスモデルはこれまでの無料視聴による広告モデルからサブスクリプションやペイパービューを含めたハイブリッドな形に変化する。タイトル数も大幅に増加して、22作品から全500作品、10000話程度を目指す予定だ。
またこれまでは株主各社のコンテンツを放映していたが、今後はそれ以外のコンテンツホルダーからの買い付けをミニマムギャランティで行い、製作委員会としても出資する予定だ。単なる動画配信サイトにとどまらず、すでに実装済みのコメント機能に加えて、アニメニュース配信、ゲームとの連動などを模索。…