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狂言師・野村萬斎「本気の先に、笑いがある」発言の深さ

狂言師・野村萬斎「本気の先に、笑いがある」発言の深さ

 

今回のテーマは、コンテンツの“面白さ”について。

この記事を書くに当たって、このブログでも既に何度か取り上げさせていただいている「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組の、狂言師・野村萬斎氏の回を参考にさせていただきました。これを基に、コンテンツの面白さに関する私なりの意見をまとめていきます。

野村萬斎(2014年12月15日放送)| NHK プロフェッショナル 仕事の流儀(http://www.nhk.or.jp/professional/2014/1215/)

■本気の先に、笑いがある

笑いは無理に取りにいくものではなく、“本気”の先に自然に生まれるものだという。
出典:野村萬斎(2014年12月15日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

野村萬斎氏は番組中でこう述べています。ここでの「笑い」とは、当然狂言における可笑しさ・面白さを意味していますが、この考え方自体は他の全てのことにも共通するものだと私は感じました。

■無理に面白くしようとしない
私は仕事柄、クライアントから「面白い記事」を求められることがあります。しかし、「面白い記事を書け」という指示ほどつまらないものはないですよね。そして、こういったことを言う方は、大抵自分の手で一からコンテンツを作ったことがありません。真剣に自分でコンテンツを作ったことがある方なら、「あなたに任せます(あなたが面白いと思うものを書いてください)」といった形でお願いをするはずです。

要するに、“面白さ”というものを普遍的に定義することは不可能。感じ方は人それぞれ。時代背景や身の回りの環境によっても、何を面白いと思うかは常に変わっていくのです。

■自分が本気になれるものを作る
とはいえ、面白いコンテンツを作らなければビジネスは成り立ちません。では、本当に面白いものを作り続けるにはどうすればよいのでしょうか?

それには、自分が必死になれるもの・本気で取り組めるものを作る必要があります。

ブログをやっているとよく思うのですが、初めてすぐにそこそこのアクセスは集められるのに、結局続かずにやめてしまうという方が多いですよね。それは恐らく、自分が本気になれる記事を書いてこなかったからなのではないでしょうか。たとえその場ではちょっとウケるようなものを作れたとしても、自分が本気になれなければ続くはずもありませんよね。

また私自身の体験としても、「これはウケそうだなぁ……!」と思って書いた記事は大抵あまりウケません。反対に、「これは自分の趣味丸出しだなぁ……」と不安に思いつつ書いた記事の方が、意外とウケが良かったりもします。

要するに、他人が面白いと感じるものを自分で完璧に理解することなど不可能なのです。そして意外なことに、自分にしか面白くないと思えるようなことでも、必ず一人ぐらいは自分と同じように面白いと思ってくれます。

■まとめ
誰かを楽しませるためには、まず自分が楽しめなくてはいけません。あなたが面白い・楽しいと感じながら作ったものなら、きっと相手にもその面白さ・楽しさが伝わるはずです。

もしあなたが面白いコンテンツを作りたいと思うのなら、小手先のテクニックや他人の成功談に惑わされず、ぜひ自分が面白いと思うものだけを作ってみてください。

(西森ゆう)

文・All About News Dig編集部(All About )

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