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鮭おにぎりを我慢!? 南野陽子が全盛期のギャラ暴露
昨年、芸能界デビュー30周年を迎えた、初代『スケバン刑事』(フジテレビ系)・斉藤由貴。彼女の次に二代目スケバン刑事を襲名した南野陽子(通称・ナンノ)も昨年同じくデビュー30周年を迎えたそうだ。
10代のデビュー当時に初々しいセーラー服姿で武器のヨーヨーを勇ましくブンブン振り回しながら悪者と戦っていたお二人も、気が付けばもうアラフィフ。現在はお互いに既婚者となり、由貴さんはいつの間にか三人ものお子さんに恵まれている。そんな「スケバン刑事」コンビが2月16日放送の『ライオンのごきげんよう』(同局)にゲスト出演していた。
冒頭で彼女たちがそれぞれ歌にドラマに大活躍していたアイドル時代の紹介VTRが流されたのだが、やっぱり可愛らしくってキラキラしていた。そういえば、子供の頃にナンノの歌まねの練習をしたっけなぁ~。今でもたまに懐かしくなってふと“モノマネ”しながら口ずさむことがある。少し鼻にかかったような特徴のある彼女の甘い歌声は、トライしやすかったのかもしれない。「モノマネ番組」などでも、よくモノマネされていたような気がする。
◎初代への憧れがハンパない二代目スケバン刑事
ナンノいわく、由貴先輩とはデビュー時期の差が半年くらいしかなく、ほぼ同期みたいな感じであったものの、仕事においては由貴先輩のほうが何でも先駆者としてプロフェッショナルに活躍していたので、常にその後を追いかけていきながら憧れの人になっていったそうだ。
ナンノにとってみれば由貴先輩は「高倉健さんや森光子さんよりもリスペクトする」と言いたくなるほど大きな存在だったのだとか。って、どんだけ~! ほぼ同期で歳だって一歳しか上じゃないのに由貴先輩を崇拝し過ぎっしょ~。あんまりにも尊敬の念を抱かれまくっているので、さすがの由貴先輩も困った様子で「それは絶対言い過ぎだと思います……」「初代だったからですよ」と謙遜するのであった。
また、小堺さんからデビュー当時のキャッチフレーズを聞かれるとナンノは「純だね陽子」、由貴先輩は「時代だって由貴に染まる」とそれぞれ回答。アイドルのキャッチフレーズのわりにはキュートさはまるで感じられないが、昭和らしい哀愁が漂い、何だか味わい深さが見受けられなくもない。まぁ、キャッチフレーズはどうあれ、お二人ともアイドルとして大成功したのだから結果オーライなのであろう。
◎今だから話せるアイドルの裏話
今回はサイコロトークの他にも、番組があらかじめ用意した質問に答えてもらう「ユキとナンノの30周年初めてエピソード」と題したコーナーが企画されていた。最初の質問は「初めて貰った給料はいくら?」で、その回答をフリップで出したところ由貴先輩は「1万円」、ナンノは「3万円」と直筆で書かれてあった。思いの外少な過ぎる給料に観覧客がどよめいていた。
この質問を聞くと、大半の人が最初に貰った月給のことだと思いそうなのだが、由貴先輩は違う解釈をしていたようだ。初めての仕事として映画のイベントに参加した時に、取っ払いでいただいたお金が「1万円」だったそうだ。なので、最初の月給がいくらだったのかは謎のままとなってしまったのである。もしかしたら結構貰っていたのかもしれない。
それに対してナンノは月給をしっかり書いてくれていた。一カ月にどれだけの仕事をこなしていたのかは定かではないが、「3万円」って安過ぎるのでは!? なんでも、最初の月だけではなく初年度の一年間はずっと月給3万円しか貰えなかったらしい。デビューしてからすぐトップアイドルになったイメージだったので、このあまりにも少ない金額には驚かされた。
所属事務所に決められた契約金額なので仕方ないのかもしれないが、二年目でも月6万円にしかならなかったそうだ。発売されたシングルが1位になっても、スケバン刑事として人気を博しても、月給が爆発的に増えることはなかったのだとか。もう、ナンノが不憫で切なくなるなぁ……。
それを聞いていた由貴先輩は「えぇっ!!」と驚愕すると、フリーズ状態になってしまったのである。そして息を吹き返したところで、
「一カ月3万円!?」
「何ていう事務所ですか!」
と、軽く怒ったような口調と真剣な眼差しで本気モードを見せた。さっきまでなんとなくボヤっとしていた由貴先輩であったが、正義感の強い彼女は後輩への理不尽な待遇にスイッチが入ってしまった模様。自分がデビュー時から所属している「東宝芸能」という大手芸能事務所では、考えられない待遇だったようだ。
◎本当は鮭おにぎりが食べたかったの……
ナンノいわく、当時住んでいた寮費は3万円だったので、生活費で足りない分は親からの仕送りに頼ることもあったらしい。そりゃ月給まるまる家賃に消えちゃいますもんね! 当時110円の鮭おにぎりが食べたくても節約のために100円のおかかおにぎりで我慢したり、電話代も払えないので実家に電話したい時は事務所やよその家の電話を借りていたのだとか。
バリバリのトップアイドル時代にそんな涙ぐましい極貧生活を送っていたなんて……。由貴先輩のなんとも哀れそうな顔が、知られざるナンノのアイドル時代の悲惨さを物語っていた。
なんでもデビュー時のナンノは小さい芸能事務所に所属していたそうで、安過ぎる給料でなんとか頑張って生活していたものの、過労で体を壊したこともあり、早い段階で独立を決意したそうだ。その大きな決断があったからこそ、こんなにも長い間芸能生活を続けて来られたのかもしれない。現在では芸能事務所「ケイダッシュ」に所属しているようだ。昔とは違って今度は大手の事務所だから安心ですね~。
同世代であんなにもキラキラしていたアイドル時代を過ごしたお二人であったが、所属する事務所によっては生活環境に雲泥の差が出ていたんだなぁ。同じように華やかに見えていたトップアイドルの輝きの裏には、とんでもない驚きの事実が隠されていたのである。所属事務所の悪待遇に奮闘しながら、私たちにカワイイ歌声や面白いドラマを届けてくれていた当時のナンノに、時を超えて感謝したくなった。久々に彼女のヒット曲『吐息でネット』を、モノマネしながらありがたく口ずさんでみることにしよう。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!