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1番効くダイエットは? 主婦マンガ家・ゆみぞう氏が過去20年のダイエット履歴を大公開!
『ゆみぞうの、ダイエット“やめれば戻る”苦難の20年(涙)やせたいっ!』(ほしのゆみ/KADOKAWA メディアファクトリー)
ダイエットの指南書は、世の中に山ほどある。それでも新しいダイエット法が提唱されると、今度こそは成功するんじゃないかと期待し、新たな本に飛びついてしまうのが女というもの。そして、大抵は痩せずに終わり、また次のダイエット本に飛びつくという悪循環…。
そんな数多の指南書たちとは異なる『ゆみぞうの、ダイエット“やめれば戻る”苦難の20年(涙)やせたいっ!』が3月6日に発売された。本書は、あらゆるダイエットを試したというゆみぞうこと漫画家・ほしのゆみ氏の、20年間の血と涙と笑いのダイエット史。
その昔に大流行りした「りんごダイエット」などの1品食べ物ダイエットに始まり、「低周波ベルト」「ルームランナー」などの定番ダイエットマシン、「買い物袋を持つ手を捻る」とか、「歯磨きの時に片足ずつあげる」という日常生活の中に組み込むエクササイズ。さらには、毎日3時間かける「犬の散歩」まで、数々の手法とその失敗談が、時に自虐的に、“あるある”と共感できる囁きとともに、おもしろ可笑しく描かれている。ゆみぞう氏の愛らしい表情もまたたまらない。
読みながらつい声を出して笑ってしまうこと、多々ありなのだが、それだけで終わらない。まじめに脳や性格の分析をしたり、今まで自分では気がつかなかった“ダイエットの落とし穴”を鋭く指摘している部分が、ためになるのだ。
第1話の「気付き」から、服がピチピチになっても、まだ何かの間違いだと思っていたり、写真や鏡の自分の姿を見て、過去のスリムだった自分のサイズに自動的に自分の脳内で補正していたりして、「気付き」が遅れる…というくだりは、私自身も共感、そして目からウロコだった。
第16話の「慣れる」では、“食べる量や味覚などは、脳が慣れから命令している”と説明。つまり「この辺でお腹いっぱい」とか「味が濃い、薄い」などの指令は、脳の慣れによるものなのだということ。よく、以前より少量の食事で満足できるようになると、「胃が小さくなった」と言うことがあるが、それは単に以前の脳が「もっともっと」と欲しがっていただけなのだ。
ダイエット器具や食べ物もあれこれ試しては失敗し、途中からブタ鼻になっていく著者。マンガとして楽しめるのはもちろんのこと、失敗談だけではなく結果が出て体型に変化があったエクササイズなども紹介されているので、新しいダイエットを探している人は、はじめる前にぜひ一読を!
文=香川千穂
本記事は「ダ・ヴィンチニュース」から提供を受けております。
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