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「長く野球を続けたい」 復活の狼煙を上げた新垣が山本昌から得たもの
9日の中日戦で597日ぶり勝利、「やっと勝てた」右腕を支えたものとは
1年8か月ぶりに味わう勝利の快感に、目を潤ませた。「ナギサ」コールを浴びた背番号66は「やっと、勝てました……」としみじみと語った。
4月9日の中日戦(神宮球場)。先発したヤクルト・新垣渚投手(34)は、5回8安打2失点に抑え、ソフトバンク時代の2013年8月20日のオリックス戦(ヤフオクドーム)以来、597日ぶりに白星を挙げた。本拠地で移籍後初勝利を飾り、「松坂世代」のベテランが復活の狼煙を上げた。
だが、単に戻ってきたわけではない。劇的に「変身」を遂げていた。この日の最速は145キロ止まり。かつて沖縄水産高時代に150キロ超の直球を投げ、甲子園を沸かせていた剛腕の面影はない。それでも、本人は自身の進退をかけてまで今季に臨んでいる。
「年も年ですし、1年1年が勝負。本当に今年は背水の陣。そういう覚悟でやらないと、来年はもうないだろうと思っている」
新垣が「ワールドウィング」を訪れた理由
今年1月。新垣は「前から行きたいと思っていた」という鳥取市内のトレーニング施設「ワールドウィング」を訪れた。09年に右肩を故障後、肩甲骨まわりの動きがあまり使えていないと感じていた。また、年を取るに連れ、「股関節など、どうしても硬くなる部分が出てきていた」と34歳になった自身の体の変化を感じ取っていた。
そこで、同施設が推奨する、可動域を広げ、柔軟な動きを獲得するために効果があると言われる初動負荷のトレーニングに取り組んだ。わずか4日間の滞在だったが、2月の春季キャンプに入ると、すぐに成果を実感した。
これまでは投球で左足を着地するときに力んでしまい、「リリースするときに、タイミングが一瞬しかなかった」。だがこのトレーニングにより、リラックスする意識が生まれ、力まずに左足を踏み出せるようになった。「今は左足が着地する時間が長くなった。その分、球を持つ時間が長くなった。今までとは感覚的に全然違う」と球にキレが生まれた。
ただ、この施設に訪れたのには、もう一つの目的があった。49歳を迎えた今も現役を続ける中日の山本昌の存在だ。
「長年やり続けているのには理由がある。それを感じ取りたかった」
「ここがまた、僕の新たなスタート」
一緒にトレーニングをしたのはわずか2日。それでも、野球に対する考え方や意識を聞き、大いに刺激を受けた。…