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【イタリア人の視点】ユベントス、必然の快勝。ドルトムントをなぜ粉砕できたのか?
試合を完全に支配したユベントス
ユベントスは現地時間18日、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16・2ndレグでドルトムントと対戦した。ホームでの1stレグを2-1で先勝していたユベントスは、ベスト8進出を懸けてアウェイでの一戦に臨んだ。
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ユベントスは敵地ジグナル・イドゥナ・パルクでドルトムントに3-0と完勝し、ベスト8進出を決めた。ユベントスの勝ち抜けは、試合開始3分ですでに決まっていたのかもしれない。この日の夜、“ビアンコ・ネーリ”は試合開始早々にカルロス・テベスのゴールで先制すると、完璧な試合運びにより、ドルトムントを一蹴した。
早々の先制点で精神的な余裕が生まれたユベントスは、相手に走り回ることを強いらせ、それにより試合経過とともにドルトムントは疲弊していった。後半は、疲れ果てた相手にカウンターから4回のチャンスを作り、うち2回を得点に結びつけたことで、ドイツのチームに引導を渡した。
この試合は、双方の国内リーグでの順位が色濃く映し出されていたように感じる。降格圏から脱したとはいえブンデスリーガで10位のドルトムント、セリエAで2位ローマと勝ち点差「14」でスクデットを手中に収めているユベントス――。この状況がそのまま結果に現れた格好だ。
ドルトムントがこのラウンドで作った唯一のチャンスは、ジョルジョ・キエッリーニのスリップから生まれたゴールのみだった。それ以外にはチャンスはほとんど作れず、2ndレグで目立っていたのはいくつかのセーブを見せたGKロマン・ヴァイデンフェラーのみ。アウェイゴールを奪ったマルコ・ロイスも足が止まってしまい、ドルトムントからヒーローが生まれることはなかった。
セリエAでは、ユベントスがここまでボールを回すことが出来る試合は珍しい。なぜなら、セリエAのクラブは、たとえプロビンチャ(地方のクラブ)であろうと固い守備を築き、激しいプレッシャーをかけてくるからだ。ドルトムントはこの試合でほとんどファウルを犯すことはなく、イエローカードを受けることも少なかった(ロイスの1枚のみ)。ドルトムントの甘い試合運びをユベントスは巧みに利用し、試合を支配した。
ピルロの穴を完璧に埋めたマルキージオ
ユベントスは1stレグで司令塔のアンドレア・ピルロを負傷で失った。日本国内では、「ピルロ不在はドルトムントにとって有利」と述べた識者もいたが、彼らは本当に1stレグの試合を観ていたのだろうか? 2ndレグでピルロの代役を務めたクラウディオ・マルキージオは完璧にピルロ不在の穴を埋め、“ユベンティーノ”に不安を与えることはなかった。…