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ポゼッションから速攻へ。過去との決別を誓った本田「それを恐れてはいない」
【日本 5-1 ウズベキスタン 国際親善試合】
27日に行われたチュニジア戦では途中出場から1ゴール1アシストを記録したFW本田圭佑だが、もはや“定位置”とも言える右ウイングとして先発に復帰した。
チームは、キックオフと同時に前線から積極的にプレスを仕掛け、相手の自由を奪った。さらに攻撃でもスピード感のある展開から5得点。指揮官の求める「球際の激しさ」と「縦に速い攻撃」というポイントを高い意識で実践していた。
「ウズベク相手に勝てたことは非常に嬉しく思っている。それをどういった形で勝てたかが大事」と満足感を示した本田は「トップスピードでやると足りない部分が見える」とも語った。
「最高のスピードは求めていく。それは必要だしやっていて楽しい。高いインテンシティの中でテクニックにこだわってプレーすれば向上の余地は全員にある」
そう語る本田だが、日本代表はこれまでボールをキープし、足元でパスを回す“遅攻”を志向していたチーム。新監督の求めるスタイルとは180度異なるため、新たな戦術は“過去を否定する”とも言える。
その点に関して「そういうことになる」と認めつつ、「でもそれを恐れてはいないし、間違いを認める勇気は持っている」と前を向いた。
そして、「新しい自分にトライしてきたということは以前から言ってきたこと。今がその過程であることは間違いないし、そういった中で結果を出していく」と過去と決別し前進する決意を述べた。
それでも「チームとして監督のやろうとしていたことを出せた部分もあれば、まだまだ足りない部分もチームとしても個人としても感じた」と今後に向けて修正点も見出していた。
「守備に関しては課題が残った。ミランがこんな勝ち方したらどんだけ喜ぶのかなと想像していたけど…。日本は比較的冷静なところがある。それは日本のいいところだと思うし、一喜一憂せずに切り替えて少しずつ階段を上っていきたい」
今後、新たなスタイルを身につけていく中で、“産みの苦しみ”を味わう時期は必ず訪れる。その時こそ、日の丸を背負って喜びも悲しみも経験した本田のメンタリティーがチームを支えるカギとなる。