中学２年の森川さんにフェアプレイ大賞＝為末氏が香川で表彰－日体協

　

　 大賞作品を基に漫画化されたポスターを掲げる（左から）為末大さん、森川宝さん、浜田恵造知事＝９日、香川県庁

　 　日本体育協会が創設した「日本フェアプレイ大賞２０１４」の授与セレモニーが９日、香川県坂出市であり、元陸上五輪選手で同賞特別選考委員の為末大さんが、大賞に選ばれた中学２年の森川宝さんに表彰状を手渡した。
　　同大賞は、日体協の「フェアプレイで日本を元気に」キャンペーンの一環として、昨年６月から「心をふるわせるフェアプレイ・ストーリー」を題材にした作文を募集。今年１月、日体協理事で元女子ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏を委員長とする選考委員会で大賞を決定した。
　　森川さんが中学１年時の体験を基に書いたという受賞作「笑顔と涙の握手」は、部活動で卓球に打ち込む中学生が試合に勝利した後、対戦相手の方から「おめでとう」と握手を求められ、フェアプレーに気付かされるというストーリー。これを漫画化した特別版ポスターが制作され、表彰に続いて贈呈。森川さんが通う香川大学教育学部付属坂出中学校の掲示板に掲出された。ポスターは、全国の小中学校約３万４０００校にも配布されている。
　　この後、森川さんは為末さんと共に香川県庁で浜田恵造知事に受賞を報告。森川さんは「スポーツをする喜びとフェアプレーの大切さに気付いてほしい」と語った。