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代表に競争を促すハリルホジッチ監督。親善試合でも「勝つためにやる」
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は19日、就任後初めての代表メンバー発表を行った。
アルベルト・ザッケローニ氏やハビエル・アギーレ氏が監督を務めていた当時、定番となっていたメンバーリストを配布による発表ではなく、ハリルホジッチ監督が自らリストを読み上げ、プレゼンするという新たな形で記者会見が行われた。
ハリルホジッチ監督は、冒頭からメンバー選考が「簡単ではなかった」と強調し、日本についてから時間が少なく「まだ十分に各選手のことを知っているわけではない」としている。
一方で、親善試合でも「この2試合は勝つためにやる」と月末のチュニジア戦とウズベキスタン戦に向けて意気込んだ。
今回のメンバーで特徴的なのは、これまでと違ってバックアップメンバーも含めると43人にも上る多くの選手が招集された点だ。
これについてハリルホジッチ監督は「私が期待したいのは各ポジションで競争があること。私のやり方では前もって決まったベストメンバーはいない。時期によって調子もあるので、その時にベストパフォーマンスの人を呼んでいきたいと思っている」とあくまで競争力を高めるための方法であると説明。
また、4人体制のGKについても「毎回の合宿で4人はGKを呼ぼうと思っている。それは競争心を植え付けるため」と話し、フィールドプレーヤーと同様に多くの選手にチャンスを与えるつもりのようだ。
さらに「手倉森コーチともたくさんの話をした。オリンピック世代にいい選手が沢山いることも教えてくれた」と、今後若手選手を積極的に登用していく可能性についても言及している。
今回の招集リストからベテランの遠藤保仁を外したことについて、「非常にレベルの高い選手。皆さんご存知の通り、私はロシアW杯の準備のために来ている。ここ数年日本代表に貢献してきてくれた彼のことを忘れてはいけない。日本代表に貢献してくれた彼に敬意を表したい」と、あくまで2018年ロシアW杯を意識したチーム作りをすることを強調し、遠藤を軽視しているわけではないと明かした。
「多くの選手にチャンスを与えたい」という主旨の言葉を随所にはさみ、今後もメンバーを入れ替えながら最良の形を見出していく構えのハリルホジッチ監督。初指揮となるチュニジア戦は27日に大分銀行ドームで、31日には味の素スタジアムでウズベキスタン代表と対戦する。