目指す「開幕ダッシュ」＝大野、ピンチで粘り－プロ野球・中日

　

　 力投する中日先発の大野＝１５日、ヤフオクドーム

　 　中日の大野が、ソフトバンクの強力打線を相手に６回無失点。目標に掲げる「開幕ダッシュ」に向けて順調に歩んでいる。
　　この日のテーマは「打線のつながりを許さない」。言葉通り、二回１死一、三塁で後続を断った。三回２死二塁のピンチには内川を抑え、四回２死満塁で吉村を三振。巧みなけん制もあり、「冷静に厳しい球を投げられた」と振り返った。
　　２年連続２桁勝利を挙げたが、一昨年は開幕から４連敗を喫し、昨年も３連敗のスタート。「チームに迷惑をかけた」と肝に銘じ、同じ轍（てつ）は踏まないとの強い思いがある。
　　谷繁監督は「去年のオープン戦の頃とは違う形で抑えられるようになっている。たまたまではなく、こうやって抑えようという姿が見える」と評価。５年目の左腕の意欲を感じ取っている。
　　昨年最多勝の山井、けがからの完全復活を目指す吉見とともに先発の軸と期待される。開幕投手候補にも挙がるが、「どこで投げるにしてもやるべきことは同じ。次もきちっと抑えて、いい形で開幕を迎えたい」と大野。その意気がいい。