緻密、ハリルＪ

　

　大分市内で合宿中のサッカー日本代表は２５日、ハリルホジッチ監督初采配となるチュニジア戦（２７日・大分）、ウズベキスタン戦（３１日・東京）に向けて練習した。

　　約２時間の練習は２日連続で冒頭を除いて非公開で行われたが、選手らの話から新監督の流儀が見えてきた。

　　２５日は、攻撃の戦術を主に確認。ボールを奪った後、素早く攻める形などを繰り返した。ＦＷ岡崎（マインツ）は「スピードを落とさず、正確に攻めることが必要と説明された」と話した。

　　シンプルな指示が多かったアギーレ前監督に比べ、選手への要求は細かい。２４日は、過去の日本代表の失点シーンなどをまとめた映像を見せながら課題を指摘。練習では、選手にロープを持たせて互いの距離を確認するなど、位置取りやプレスのかけ方について細かく指示したという。

　　２５日の練習前にも、映像を見せながらトレーニングの狙いなどを説明。「（就任してから）短期間で改善すべき点をしっかり捉えていることに驚いた」とＭＦ長谷部（フランクフルト）。技術面だけでなく、「何をするにしても自信が必要」と、精神面の大切さも強調しているという。