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"放置"菜園で手間ナシ放置に成功!! 自動水やりで放置菜園を目指す!

 

 

 "放置"菜園をつくる時、一番失敗しやすいのが水やりではないでしょうか。忙しさにかまけて、気づいたら苗が枯れていた……それでは、せっかく買った苗もプランターも全て台無しになってしまいます。そこで、今回は水やりをできるだけ簡易化するコツについて紹介します。

お手ごろクラスの水やり機で20日間"放置"に成功!!

 はじめて、野菜づくりに挑戦する方なら自動水やり機がオススメです。大きさも価格も様々ですが、小さめの鉢が2~3鉢であれば、「家庭用自動給水機・MM41424」などが良いかと思います。給水は1日1回に固定されているものの、8段階の給水量が選べるので植物の種類や大きさを選びません。4鉢分の調整式ノズルが付属され、鉢ごとに水量を加減できるのもありがたいところです。

 使い方も至ってカンタン! 本体裏の差込口にチューブを接続し、先にノズルをつなぐだけ。ノズルには水の入口と出口があるので、複数の場合は直列につなぎ、最後のノズルの出口を付属の止め栓で塞げば完成。5分もあれば充分です。

 家庭用自動給水機・MM41424

 充電も交換も不要なACアダプタ直結仕様。ときどき水を補給するだけでOK

 背面にはチューブとACアダプタの差込口だけのシンプルな設計

 水勢は結構強く、ノズル1個で試したところ30cmぐらい噴き出しました。マニュアルには、ノズルを下に向けてセットするよう記されていましたが、土が掘れてしまわないか心配です。そこで、ノズルの調整ダイヤルを絞り込んで「ちょろちょろ」程度にセットし、逆に本体の調整ダイヤルは高め(=給水時間が長い)にしておきましょう。この方法なら、泥ハネや土掘れを防ぎつつ充分な給水ができるのでオススメです。

 水量は変化するものの勢いは強めのまま。もう少し穏やかな方が良よさそうだが……

 給水時はこんな感じ。ポンプの音がデカいのはご愛嬌ってことで

 自動給水とLED照明で、完全放置も目前か?(否)

 辛味大根の苗にセットし使用中。1日に100ccも与えれば充分でしょうから、2リットルのタンクが空になるまで20日間(!)は"放置"できる計算です。

旅行中の水やり対策は?

 夏=水切れにシビアな野菜 vs 夏→盆休み→旅行=たまにはリラックスしたい人間の構図は、かなり難問です。筆者も夏休みはおろか、出張のたびに水やりが心配でした。先達の知恵を授かろうと検索すると「風呂場に移動し、鉢の受け皿に水をはっておく」的なアイデアが見つかりましたが、プランターの移動に手間がかかりそう。他には「プランターの排水口を塞ぎ、多めの水を与えておく」などの意見もありましたが、3~4泊分の水を貯めておくと、根グサレが心配で実行せず……そんなこんなで、自動水やりグッズを試してみました。

 まずは100円ショップで良く見かける、ペットボトルの先につけ地面に差し込むタイプ。何種類か試したもののうまく働かず、時間が経つにつれ水の出が悪くなるものが続出……。水が減る→圧力低下→水が出なくなり、数センチ水位が下がっただけで止まってしまうものもありました。

 ペットボトル利用のグッズは多いが、あくまで「簡易グッズ」と考えた方が良いだろう

 対して、これは良いな!と思ったのがマルハチ産業の「水やり当番」。ペットボトルなどに貯めた水を、土に差し込んだ円錐(すい)形の素焼きの本体にホースで送る仕組み。素焼き部分の挿し込み方で水量が調整できるのもうれしいところですが、3~4日経つと本体内側に藻(orコケ?)が生え、目詰まりしてしまうのが難点。これは肥料や水の管理が関係しているのかも知れませんが、長期間使用する際は、ときどき掃除が必要でした。

 昨年までお世話になった「水やり当番」。短期の不在なら一押しグッズだ

ペットボトルでカンタン"自動水やり"

 室内で1~2株なんて方からは、こんな大げさなものは要らない!って指摘がきそうですね。そこで激安・超カンタン仕様をご紹介。材料は(1)空きペットボトル、(2)園芸用の麻ヒモ、(3)ナット2個のみ。ナットはヒモがブラブラしないための「おもり」ですので、別のものでも構いません。欲を言えば水に影響しない瀬戸物がベストですが、サビにくいステンレスでも良いでしょう。

 ペットボトルのフタに5mm程の穴を開けて麻ヒモを通し、両端をナットに縛り付ければおしまい。5分もあれば完成です。あとはペットボトルに水を入れ、麻ヒモの片側をボトル内に、反対側を鉢の上に置けば、ヒモを伝って「水やり」し続けてくれます。

 使う前に一晩水につけておくと、麻ヒモがなじみ水の伝わりが良くなります

 高低差がないと水が出てこないので、ペットボトルは鉢より高い位置に

 給水量は1日かかって200mlぐらいと、かわいい結果にとどまりました…。50円程度の材料費ですから、過剰な期待はヤボですね。フェルトなどの他の素材やヒモの本数で、給水量も変わってくるのでしょうから、いろいろ試してみるのも一興かもしれません。

結局「電動」が一番

 我が家では、タイマー式の自動水やり機を使っています。ゲットしたのは藤原産業のSAW-1。

 箱を開けると蛇口から本体までの付属品が含まれるものの、本体~野菜への部品は別売でした。これには(1)霧を吹き出す(スプリンクラー)、(2)地面に挿すノズル(点滴)(3)地中に埋める(灌水ホース)の3種類があり、別売なのもうなづける本格仕様。初めてということもあり、無難に(2)点滴ホースを追加購入しました。

 点滴ノズルは予想以上に穏やかな水勢で、土が掘れてしまう心配もなく良好です。肝心の水量は、タイマーの水やり時間と蛇口の開き具合で調整します。蛇口は半回転位のちょい開きで、3分給水×朝・晩2回にセットし、ナスとキュウリの計7株に給水。どちらも収穫期を迎え、たっぷりと水を与えたい時期ですから、蛇口に接続するこのタイプが適任。タンクの水が切れてた! なんてトラブルも無縁で、自分的安心度が30%ほどアップしました。

 10月いっぱいはナスも頑張ってくれるでしょうから、ここから90日は“放置”可能かと。2週に1回の液肥も自動化できれば最高ですが、この辺は追々と。

 次回、「水道のない場所はどうよ!?」をお楽しみに。

  9,800円でゲット。価格の割には多機能なのがうれしい

 給水ホースは全自動洗濯機用?

  10個のノズルを個別に水量調整できるブラボー! な仕様

 秋葉原の愛三電機で購入。1,785円なり

 取り付け完了。ホースの取り回しが結構タイヘンでした……

 水の出方はこんな感じに、かなりソフトです

おまけ

 太陽光発電始めました。ただ今、軒下換気で試験中。曇りでも結構発電します!

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