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"放置"菜園で手間ナシ放置菜園の真打登場! 水耕栽培、始めました
"放置菜園"の真打登場
今回のテーマは水耕栽培。水耕栽培は「土」を使わず水や養液だけで栽培する方法で、ヒヤシンスの水栽培はもちろんのこと、スーパーで売られている「かいわれ」のように、綿状の「培地」を使ったものも水耕栽培に含まれます。
水耕栽培のメリットは、植物に与えたい養分(=肥料)のコントロールが容易なことや、根が伸びやすく成長が良いこと、加えて土では避けられない「連作障害」、つまり同じ野菜を続けて植えると育ちが悪くなる現象とも無縁なことなどが挙げられます。そのため、多くの収穫を求められる植物工場では、今や定番の手法になっています。
注意すべき点は「根も呼吸している」ことです。完全に水に浸した状態では根に酸素が行き届かず、根腐れし枯れてしまいます。これを防ぐために、養液中に空気を強制的に送り込む「水気耕栽培」や、循環させる過程で養液に酸素を含ませる方法、霧状にした養液を根に吹き付ける「噴霧耕」などと構造によって呼び名が異なりますが、根に酸素を送るための仕組であることは変わりません。構造的には比較的シンプルなので、お風呂ポンプや散水ノズルで自作できないかと思案を重なるものの、肝心の制御、つまり水の吐出量や勢いなどが一切分かりません…まずは素直に市販キットから始めることにしました。
水耕栽培(左)と、養液に空気を送り込む水気耕栽培(右)のイメージ
どのような構造でも、根に水・養分・酸素を与えるのが目的だ
「水耕栽培」「キット」で検索すると莫大な商品がヒットします。おまけに構造によってDFT/NFT/噴霧/ばっ気などに分類されているので、どれが良いのかさんざん迷った結果、今回はドリップ式のキット「アクアプランターDRIP AC002」を購入しました。
これは上段の培地と下段の養液タンクに分かれ、ポンプで養液を培地にかける仕組み。根が養液に浸っているのでは無いので、使い方が悪くても根腐れしにくいだろうと思ったのが理由です。また付属品には培地用の「ひゅうが砂」、肥料、お試し用の種まで含まれているので、別途品物を手配する必要がないのも、ビギナーにとっては有り難いところです。
このキットは、ポンプが吐き出した空気で養液を押し上げるのが特徴。ポンプ内を養液が通らないので、清掃不要なのもメリットです。複雑な構造に思えるかも知れませんが、部品の少ないシンプルな設計なので、10分もあれば完成します。また、取扱説明書には画像入りの組立手順が載っているので、機械が苦手な方でも間違える心配はないでしょう。
上段の黒いザルに培地を入れ植物を植える。下段の養液タンクは約8リットルと大容量
養液を循環させるためのパイプ類。水耕栽培で最も重要な部分だ
必要なものは全て含まれているので、初めての方でも安心して楽しめます
パイプ類を仮組みしてからタンクに水を入れポンプを通電し、培地を囲うパイプから水が出て来るのを確認します。水の出方はコーヒーメーカーのように間欠的で、毎秒2回程度のサイクルでチョロッ、チョロッと出て来ます。吐出量はポンプからの空気量に左右されるのでしょうから、強力なタイプに交換してみてもおもしろそうです。
最後に、培地に好きな苗や種を植えれば水耕栽培の始まりです! 購入したキットには「みずな」の種がついて来ました。タネまきは9月上旬ごろ、発芽適温は20~25℃となっているので、ちょっと早いかも知れませんが、これを植えてみることにします。最初は水のみ、発芽後は薄めの養液、本葉が開き始めたら規定の濃度と、肥料を段階的に濃くする作戦でいってみましょう。室内でLED照射しつつ、養液の補充と週1回程度の交換以外は"放置"の予定。水耕栽培の実力を見せてくれっ!
1回の吐出量は少ないが、1日の循環量を考えれば充分だろう
育苗BOXに入れ発芽を待つ様子。発芽後はLED照明で育成します
と、良いことづくめに聞こえる水耕栽培ですが、室内ではポンプの作動音や照明、ベランダでは電源の確保や水温管理など、いくつかの課題をクリアする必要があります。また化成肥料のみで育てるので、有機栽培とは対極の「100%無機栽培」であることも理解し、自分の環境と目的に合っているか、導入前の確認をオススメします。
1,000円で始める水耕栽培キットを購入する前に試してみたい方向けに、簡単にできる水耕栽培のご紹介を。必要物品はペットボトルと手芸用のフェルト、培地用の「発泡煉石」で、全部揃えても1,000円でお釣りが来るリーズナブル仕様です。
まずペットボトルを上下半分ぐらいのところで切り、手芸用のフェルトを扇状にたたんで飲み口に押し込みます。飲み口のある上半分は逆さまにして鉢に、下半分は水タンクとして使いますので、培地が落ちてこないよう、少しきつめにフェルトを押し込みます。また、2つを合体させたときに、フェルトが水タンクの底に触れるよう長さを調整してください。
手芸洋品店で購入した洗えるフェルトは1枚68円。色はお好みで選んでください
炭酸飲料用の厚手のボトルがオススメだが、極端に薄いものでなければ何でもOKです
飲み口にフェルトを押し込んだ様子。毛細管現象で水が上がっていきます
培地にはアイリスオーヤマの「ハイドロコーン」を使いました。これらは細かく砕いたレンガのようなもので、保水性に優れているのが特徴。ハイドロボールなど別名のものでも構いません。ひゅうが砂や川砂を使った例も聞きますが、どれも根の固定と保水が目的ですので、入手しやすいもので結構です。ハイドロコーンは、最初は粉が出て水が赤くなってしまいますので、事前に水洗いしておくと良いでしょう。オモシロ半分に「小粒」と「中粒」を混ぜてみましたが、小粒だけでイケそうです。苗は土をきれいに洗い流し、ハイドロコーンが根全体を包みこむようにするのがポイントです。その後、上から多めの水をやり、培地とフェルトを馴染ませます。水が滴り落ちなくなったら、水タンクに差し込み完成。フェルトが吸い上げてくれるので水やり不要で、タンクの水を週に1回ほど交換すればOKです。これら培地には養分がありませんので、必要に応じて液体肥料を使ってください。
左から順に小粒と中粒。小粒は、色・大きさともにインスタントコーヒーのような風貌だ
バジルを植えて完成。葉焼けはLED照明によるもの。近づけ過ぎにはご注意を
ポピュラーな方法なのでご存知の方も多いと思いますが、水耕栽培に限らず、腐りやすい種子を発芽させるのにも最適です。去年さんざん失敗したソラマメも、この方法に変えたらすんなりと発芽し、通気性の重要さ痛感したほどです。水耕栽培で発芽させ、大きくなったら土で有機栽培、と使い分けるのもありでしょう。
自動水やり機・その後前回に続き、灯油用ポリタンクとポンプ、タイマー回路とバッテリーを使った「水道のないベランダ用・自動水やり機(仮称)」を作ってみました。タイマーキットの組み立てからポンプの改造と、多大な時間とテマをかけた末、試運転であえなく玉砕! ポンプが元気過ぎて、18リットルのタンクが3分ほどで空になってしまいました… PWM回路で制御すれば良いだろうなんて考えを巡らせながらも、結局ダメじゃんって結論に。無念……
製作途中はこんな感じ。キット化の夢(?)もついえ、無念…
■おまけ30センチ超えのキュウリ。黄色くなり始めたので慌てて収穫。ピクルスでも作ってみます。